相変わらずパッとせん岸田会見

タイガースがバファローズに勝って、優勝まで後1勝に迫った昨日、その裏で岸田総理の記者会見が行われました。

その内容には目新しいものがなく中継を見る気も起りませんでしたが、臨時国会での審議やマスコミ報道と何ら変わることなく、垣間見たあの陰気な表情と声は、何だか国民の心情を逆なでしてるように見聞きしてしまいましたね。

あの会見、果たしてやる必要があったのでしょうか。

所得税を減税すると言っても、野党やマスコミが批判するように、減税が終了した頃には防衛費増額や少子化対策、今回の経済対策の失敗？でツケが増えた分の増税や社会保障費の減額などが待ち構えているような気配がしてなりません。

昨年分の税金が増えたから、その分を国民に還元するという事ですが、増収分は前年から約4兆円ぐらいで、今回の減税分やばら撒き分を加えた対策には17兆円も掛けるそうです。

その大半が国債で、これ以上増えたら一体この先どうやって返済していくんでしょうかね。

お金を出せば、国民が喜ぶと思っているのは与野党に共通する経済対策で、ばら撒きに慣れっこになってしまった国民が、それに喜んで岸田内閣の支持率を上げると本気で考えているんでしょうか？

まったく、お粗末な経済対策ばかりで、その多くが将来の国民にツケを回すばかりです。

昨日も書きましたが、国会議員の数を思い切って半分ぐらいに減らしたり、岸田さんが「消費税は社会保障のためだから減らせない」と言ってる消費税を２％くらい次元を設けて減らすとかすれば、少しは支持率も上がるでしょう。

国会議員が減った分、今のように議員が選挙区の代表という考えを捨て、地域の政治は地方議員に任せ、主に外交と防衛など、どうしても国として仕事をしなけりゃ～如何ものに特化すれば、それで十分な人数でしょう。

選挙制度も、一気に変えてすべて全国区で地域に縛られない議員を選ぶことにすればいい。

そうすりゃ～、少しは議員汚職事件も減るでしょうに…。

それに加えて、なんつっても日本社会に蔓延るお役所仕事に使われる無駄なお金を精査することです。

必要なお金を使う分には文句はありませんが、国土交通省の手引きで津波対策のために日本の海岸線を防波堤で囲むために莫大な予算をつぎ込むより、これまで発生した津波の高さ研究して、それに見合う高台に住宅地や工業用地を作った方が、お金がかからんでしょうに…。

堤防を作った所で、もしかしたらそれを乗り越えて津波が襲ってくるという危険性に住民はずっと怯えて暮らさなければなりません。

「適材適所で予算を使う」なんて言ってますが、バブル以降政府の経済対策は当たったことがなく、いつしかデフレ状態に陥って、益々国民の暮らしを圧迫しています。

コロナ禍を経験して後、大企業の業績も盛り返してきたようですが、政府がいくら賃上げを叫んだところで、大企業はいつまた不況が襲ってくるか分からんと言い張り、内部留保を確保するために発注する製品の価格を増やさず中小企業の経営を圧迫し続け、中小企業は賃上げどころじゃありません。

大企業の調子がいいから、統計上は経済が回復しつつあるように見えますが、日銀の金融政策の大失敗で円安状態が続き、他省庁の政策の失敗も続いて、ガソリンをはじめとするエネルギーのほとんどと約7割の食料などが輸入に頼ってる状態が続いて、多くの人々が苦しんでいます。

そんなこと分かっているのに、微々たる減税とばら撒き給付で政権の支持率を回復しようと画策する岸田首相は、本当にアホじゃないかと思ってしまいます。

どんなに与党議員に反対されても、画期的な制度改革を実行しなければ、国民は岸田政権を認める勇気が沸き上がりませんよ。

※内容の一部に新聞記事を引用しました。