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今年のGWは天気が良くてとっても気持ちいいですねー。
今年は4/30を休んで7連休にしました。これ以上休むと仕事がたまって結局後で泣きを見ることになるので。
GWは毎年特に遠出はしませんので、たいてい買い物や実家と近場のハイキングでおしまいです。今年も同じパターンで過ごしてますが、5/1には嫁さんと昭島のモリタウンのMovixで、遅ればせながらハートロッカーを見てきました。毎月1日は1,000円とのことで行ったのですが、上映終了日でさすがにもう20人余りしか客はいませんでした。
こういう映画は評価はかなり分かれるでしょうが、まあアカデミー賞をもらってなければまずヒットはしない類の映画でしょうね。でもこの映画の描かんとしていた(と思われる)戦争の本質(冒頭に出てくる”War is a drug.”かと思いますが)は、これまでの映画にはなかったような視点と演出で良く描かれていたように思います。この辺が批評家受けするところでしょうね。安っぽいアメリカンヒロイズム戦争映画とも一応一線は隔しているように思います。
とは言え、これは多分にいろいろな映画評の受け売りで、賞をもらってなければ私も「なんか...良く分からない映画...」くらいの感想だったかもしれません。少なくとも見終わって「あー、良かった。」、「あーおもしろかった」という映画ではないですね。
芥川賞でも素人の感覚からすると「何でこれが受賞作品??」ということがままありますが、アカデミー賞もなんとなく似たようなところがあるように思います。娯楽性の巧拙よりも、「それまでにない視点で新鮮な主題を新たな表現方法で描いている」というようなところが重視されているような気がします。
アバターも映画表現の可能性という面では、間違いなく新たな映像(3D)の道は開いているとは思いますが、お話の質としてはちょっと陳腐さを感じますし、やはりまあ順当なところかと思います。他にめぼしい候補がなかったことも大いに関係しているでしょうが。
それはともかく、極限の心理描写のある戦争小説や戦争映画好き(マニアと言うほどではないですが)の私としては主人公のジェームスの心理と行動はなんとなく理解できるような気がします。人間の行動は単純に善悪や常識だけではとらえられませんし。
映画を見ていて、シカゴの仕事の関係先の以前の担当者が、「昔爆発物処理班にいた」と言っていたのを思い出しました。彼はダイバーで海の中専門だったとのことでしたが。彼はその後まっとうな人生(かどうかは誰にも断言できませんが)を歩んでいますが、一度スリルと達成感を味わってしまうとジェームスのように病みつきになってしまう人もいるのかも知れません。まあちょっと私には無理ですが。
それにしても映画はいつまでたっても字幕なしでは到底理解できません。戦争ものなどは特にスラングや乱暴なセリフが多いのでわかりにくいですね。しゃべる方はもっと進歩しませんが。何十年勉強してるのか考えると全くいやになりますが、このまま死ぬまでダメなのも悔しいので、あきらめずに続けるしかないですね。一生終わりのない勉強の対象があるだけましと考えることにしてます。
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