先日のことです。
学校から帰ってくると、袋入りのおせんべいをバッグから出し「はい、お母さんが食べて・・・」と元気のない一言。
「何?このおせんべい、どうしたと?」と不思議に思って聞いてみると。
あららぁ・・・の出来事が。
息子の算数の授業、いま掛け算をしてるんです。
掛け算の授業はとっても面白いらしく、「づつ屋さん」ごっこをしながら覚えていってるそうです。
「づつ屋さんごっこ?・・・って何~?」と思ったら、近くのスーパーへ出向いて『二つづつ』にまとめられてる果物や、『二尾づつ』にまとめられてるお魚さんを見つけては、先生に報告する遊びだそうです。
これだと、かなり意欲的に掛け算に興味を持つようですよ(笑)
で、この日は弐の段を覚えるために先生が用意された「づつ屋さんごっこ」が、この持ち帰ってきた「おせんべい」だったようです。
透明の一袋に二枚づつ入ったおせんべいで、2×△って式を作って一通り覚え・・・。
「じゃ、みんな食べていいよ!」との先生のかけ声。
う~~~~~む。
知らなかった。
聞いてなかった。
息子もびっくり。
「先生、ぼ・・・ぼくは食べられません・・・」と手をあげて聞いてみたそうで。
そしたら「あ、そうだね、そしたらお母さんに持って帰り~」との返事だったみたい。
う・・・先生ってば、私に伝えるの、忘れてたでしょ
以前、オレンジジュースを算数に使った時はちゃんと連絡して下さってたから、本当に本当に「うっかり」だと思うけどぉ、忘れてたでしょぉ~~~~~~
ま、済んだことは仕方ないが。
これがね、ちょうど小腹のすく4時間目だったから、むすこには辛かったみたいです。
「じゃぁ、教室で食べてなかったのは一人だけだったの?」と聞くと、そこで初めて大粒の涙を流し、うん・・うんってうなづいて声を殺してしばらく泣いてました。
今まで、どんな状況にあっても「まずは僕のこと」を周囲が一番に考えてくれる環境だっただけに、今回の事はかなり衝撃的だったようです。
「それで、その教室にいてどう思った?」って聞いてみたら
「もっと・・・もっと。ボクのことを・・・考えてほしかった・・・」って。
そりゃそうだろなぁ。
7歳の子に、こんなサプライズはいらんやろぉ・・・と母も思いました。
この日の息子の頑張りには心からエールを送ります。
泣かずに、みんなが食べ終わるのを我慢強く待って、残りの授業もきちんと受けて。
旦那も、この算数せんべいには驚いてたけど
「辛いことも知っとかなね。」と、じょんじょんしてました。
んだな。
ま、これを機に「殿様」状態からの脱却ってのもありかしら(笑)
あ、息子はね、ひとしきり泣いたらスッとしたようで、それからはいつもの坊に戻ってます
でも、また似たような状況におかれるかもしれないって不安はあるみたいなんです。
それで、解決策を練りました。
①今回のように辛い気持ちになったら、我慢しないで保健の先生にお話しを聞いてもらう。
②そこでは大声で泣いてもいいし、気持ちが落ち着くまで過ごしてもいい。
「お母さんがいいって言った」ってだけなんですが、この一言で大きく安心するみたいですね。
保健室に行くことが「ずるい事」とか「逃げてる」って思うようなので、
「保健室っていうのはね、お怪我をした時に行くでしょ?外からは見えないけど、おせんべいの時みたいに、心が怪我をすることもあるよね。だから、その時は先生とお話をして、心が痛いですって伝えたらいいんだよ。」って言いました。
誰も守ってくれないってスネるより、誰かを上手に頼ることを覚えてほしいです
がんばるのじゃ、息子よ。
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