心房中隔欠損症の子を持つ患者さんが来院しました。
心臓は4つの部屋に分かれています。
《上2つは心房、下2つは心室》
心房中隔欠損症とは、上2つの心房を仕切る壁に穴が開いているのです。
幼少期には開いている子も成長と共に閉じるのですが、中には閉じない子もいる。
実は私もそうなのでした
私のプロフィールを見た患者さんが、「実はうちの子も・・・」って話になったのです。
私の場合、小学校の健康診断で発覚し、幾つかの病院で検査をしながら経過を見ていたのですが改善されませんでした。
何かの障害が出ているわけではないのです。
ただ、30代以降に心不全や不整脈などの障害が出る可能性があるというので、中学に上がる前に手術をしました。
患者さんの場合、子供はいたって元気なので経過を見ているそうなのです。
親としてみれば当然なのですが将来が心配なのと、子供に対して何だか申し訳ないような気持ちがあるそうです
私の場合、手術をして良かったと思っています
生活にはほとんど制限がありませんし、普通に運動をしています。
健康そのものに見えるみたいで“手術をした”なんて言うと驚かれます
当時ちょっと辛かった事はサッカーが出来なくなる事
激しい運動は禁止
サッカーや野球のピッチャー、マラソンなどは駄目。
“キャプテン翼”に憧れてサッカー部に入ろうと思っていただけにちょっと悲しかった。
後は胸に残った傷
最初はプールなどで見られるのが恥ずかしかった
けれどこれも当時流行った“北斗の拳”主人公ケンシロウ
胸に傷がある男・・・一緒じゃん
といつのまにか気にしなくなりました(単純)。
という訳で、私の場合は親に対してどうっていう事も無く成長したのでした。
それに親が心配しているのは良く分かっていると思いますよ。