長瀞の整体師~浅見整体院の日常

秩父、長瀞の整体院です。
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この痛みは温湿布?冷湿布? 正しい使い分けは??

2021年10月16日 | 健康関連

前回、皮膚への刺激が痛みを緩和する話をしました。

痛いの痛いの飛んでけ~が効く理由

今回は、痛み=湿布薬 という方も多いので正しい使い分けについて。

 

お客様に「湿布を貼ったほうが良いですか?」とよく聞かれます。

 

温湿布と冷湿布の違いは何?

 

貼らないほうが良いことも?

 

アイシングのほうが??

 

今回は正しい使い分けについて。

 

 

 

1,温湿布と冷湿布、成分の違い

 

この二つ、痛みを止める薬剤は同じですが、皮膚からの感覚が違います。

 

〇温湿布の成分

 

トウガラシの辛味成分「カプサイシン」が含まれています。

・皮膚が刺激され表面の血管が広がります。それにより血流量を増加させ、温かく感じるのですね。

・カプサイシンの皮膚刺激のために、かぶれやすいようです。私も真っ赤になりすぐにかぶれてしまいますので苦手です。

・急性な痛みで腫れや熱を伴う場合は、血流増大により炎症が悪化する場合にもありますので、温湿布の使用は控えた方がよいです。

 

〇冷湿布の成分

 

貼るとす~っとします。

「メントール」が含まれていることが多く、独特の清涼感を持っています。

ただ、実際に患部の温度が大きく下がるわけではなく、神経の冷たさを感じる部分に作用して冷たく感じさせるのです。

メントール自体に消炎効果もあります。

 

 

 

2,どの様に使い分けるか?

 

〇明確な使い分けは??

 

基本的には痛み止めとしての成分はほぼ同じなので、両方とも炎症を抑えてくれます。

ただ、温湿布を張っても皮膚の血流はよくなりますが、筋肉や関節の温度を劇的に変えるような作用はありません。

冷湿布も同様に冷やす効果はありません。

ですので温度変化を主目的とするよりも、

貼ったときの心地よさや患部の炎症の状態を見て使い分けることが大切です。

 

 

〇実際にどうするか

温と冷の感覚を使い分けるとすれば・・・

 

急性的な痛み:

打撲、捻挫、肉離れ、ぎっくり腰、寝違えなど

患部に腫れや熱を持っている場合 ⇒ 冷やす

 

冷やして炎症や痛みを和らげ、熱をとる目的で、冷やすことが効果的と言われています。

 

冷湿布にも種類があり・・・

モーラステープのように肌色で薄手のタイプがメジャーかと思います。

 

もう一つ、白で少し厚みのあるタイプ

こちらは患部の熱を取ってくれる効果もあるので腫れ、熱があるときには効果があります。

 

 

 

慢性的な痛み:

重い痛み、慢性的なこりや痛み、神経痛

血流が滞りがある、筋肉が硬くなる、こわばるり、

慢性的に痛みを伴ったりする場合 ⇒ 温めて血行を改善する

 

となります。

 

一般的な痛みに対しては、まず冷感と温感のどちらが気持ちよいか?

そういった感覚で使い分けるのがよいようです。

 

 

 

 

3,冷湿布にアイシング効果は無いの?

 

先にも述べましたが、湿布には筋肉や関節の温度変化はあまり期待できません。

ということは冷湿布には、けがの後のアイシングの効果はあまり期待できないという事です。

痛み止めの成分があるので、炎症を抑える効果はあります。

 

冷湿布でも白で少し厚みのあるタイプ

こちらは患部の熱を取ってくれる効果もあるので腫れ、熱があるときには効果があります。

 

ただし、

実際にねん挫など急性期のけがでは、まず氷嚢などで十分なアイシングを病院では勧めています。

クライオセラピーですね。

 

また、患部を温めるのが主な目的であれば、温湿布よりお風呂や、カイロを使ったりした方が効率的ですね。

 

 

4,痛み止めの薬と湿布薬、どちらが効果的??

 

錠剤などの痛み止めの薬と、湿布薬はどちらが効果的か?

中々結論は難しいですが、患部へ薬剤の浸透する濃度(残っている濃度)でというと

貼った箇所に限定すれば湿布薬の方が、薬剤の濃度が高いそうです。

 

↑ これは実際に関節の手術をする患者さんを対象に実験を行ったそうです。

もちろん、患者さんの了承済みです(^^

 

という事は、関節痛などの場合、湿布薬のほうが効果的だという事です。

 

 

 

5,痛み止めの薬、湿布薬は続けてもよいのか?

 

痛みが出たら痛み止めという方が非常の多いです。

また、出るのが嫌だから毎日のように貼る、飲むという方も。。。

 

痛みの意味と副作用、2つの点から考えてみます

 

①痛みの意味

 

痛みというのは何かしらの異常があった時に起こります。

組織の損傷や血流不足など。

そういった刺激を感じなくしてしまうので、治癒能力を落としてしまうのではと思います。

当然、痛み止めが必要な場合もあります。

使い過ぎは良くないという意味です。

 

 

②副作用

 

痛み止めにはさまざまな副作用があります。

私もそうですが胃腸に不調を訴える方が多いようです。

粘膜にも影響があり、内臓に負担をかけます。

 

薬をやめたら腰痛が治った?!

という患者さんもいました。

 

その方は、20年以上腰痛に悩まされ、ずっと痛み止めを飲んでいました。

ここ数年、腎臓の数値が良くないので、負担をかける薬を止め食事制限をしたところ

腰痛がほぼ消えました。

 

腰痛と腎臓は深い関連があり、適正な食事と薬を止めることで腎臓の負担がとれ

腰痛の改善につながったのではないかと思います。

 

 

このように考えると

適切な利用が重要なのだと思います。

 

痛みの原因を考え

その改善をしていくことが重要だと思います。

 

湿布薬なら大丈夫でしょ?!

というかたもいらっしゃいますが、先にも述べた様に張った箇所からしっかり薬は浸透します。

適切に利用していくほうが良いと思います。

 

 



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痛みは、さするのが効果的です

2021年10月16日 | 施術について

前々回の記事

痛いの痛いの飛んでけ~が効く理由

 

では痛みが圧迫などの刺激で和らぐ話をしました。

 

施術の時は痛みが強い箇所は押すこともしますが

腫れなど熱を持っている場合は、患部に炎症があるので強い刺激はしません。

炎症が広がってしまう危険もありますからね。

 

そういった場合はどうするのかというと

さすります

擦過ですね。

 

これは意外と有効で、腫れが収まってきたり痛みが緩和することもあります。

軽くてよいので、気持ち良い程度の圧で数分さすります。

 

その時にマッサージクリームやタルクなどがあるとスムーズに行えます。

捻挫やひざの腫れ、腰などこでもOKで特に技術は必要ないので誰でもできますよね。

 

 

補足として

湿布薬や塗り薬が効果的なのも、薬剤としての効果もありますが

メントールなどの刺激が痛みの緩和に効果的というのもあります。

 

その辺はまた次回に・・・

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