おやじとクソおやじの間(はざま)で

おやじになった自分から見た、クソおやじ像を考える

病院~帰京

2015-09-10 23:30:36 | おやじの旅
父の付き添いで病院に行く。

病院での待ち時間、本を読んだり、新聞を読んだりする人がいるが、何もせずに待っている人も多い。父もその中の一人。父は呼ばれるまでの時間、何を考えて待っているのだろう?僕にはその歳になってみないと理解できないと思う。

黙って待つのもなんなので、父に負担にならないよう話しかけた。
僕「お父さんは、47都道府県で行ったことのない県はある?」
父は教員をやっていたので、研修などで様々な所に行っている。また、旅行好きでもある。
父「(少し考えて)山形は行ったことがない」
僕「蔵王に行ったことがないの?(父はスキー好き)」
父「ない。」
僕「秋田県は行った?」
父「行った。」
僕「何しに行った?」
父「りんご狩り」
僕が行ったことがない所を聞いてみた。
僕「鹿児島は行った?」
父「行った。理科の先生の研修で」
僕「島根は行った?」
父「行ってない。」
ここで、ふと40年ほど前の記憶が頭をよぎった。
僕「前に三木(兵庫県)にいったことがあるやんか。何しにいったん?」
三重県から、兵庫県の三木市に行くというのは、何か用事がない限り行くことはない。僕が小学生の時に父が出張で行くといっていたのだが、後々考えると何をしに行ったか不思議に思ったのだ。だが、その当時はなぜかそれを聞かなかった。そんな記憶をふと思い出したのだ。

父はすかさず答えた。
父「あれは、中学校で使っていた金槌を三木で作っていたので、それを見にいった。」
86歳の頭の引き出しから40年前の記憶を取り出して即答した。それはそれですごいことだ。自分の疑問が解けたことと、この父の回答に少し(大げさではあるが)感動した。

その後順番がきて受診。来月の予約を入れて実家に帰ってきた。今回の任務終了。


夕方に東京に向かう。今回の夕食は、名古屋駅のマックが混んでいたので、コンビニ弁当とスタバのカフェラテ。


昨日午前の天気とは一転して、帰りは青空だった。


コメント
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