入院して3日目。本人はやや明るくなったが、こちらは相変わらず、何もしてやれない。できることといえば、1分でも長く側にいてやることぐらいだ。夜の面会時間終了間際、長男は涙目で゛寂しい゛と本音をもらした。辛抱強い彼にとっては珍しいことだ。
と言っても、ずっと側にいることもできず、”明日も来るから、頑張ってね゛としか声がかけれなかった。
入院4日目。看護士の配慮で、同年代の子供がいる部屋に移動した。DSを渡したこともあり、前日より表情は明るいなったが、帰る頃になると、やはり゛寂しい、早く帰りたい!゛と涙目で訴える。まだ9才だから、仕方ないことだ。
入院5日目、主治医から゛明後日退院な!゛と宣言される。長男の表情が輝いた。やっと退院の目処が立ったのだ。本人にすれば、゛あと二日辛抱すれば、ここから出れる!゛という目標ができた。それは彼にとって、光が射した瞬間だっただろう。
二日後、無事退院。長男にとって初めての大きな試練が終わった…。
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と言っても、ずっと側にいることもできず、”明日も来るから、頑張ってね゛としか声がかけれなかった。
入院4日目。看護士の配慮で、同年代の子供がいる部屋に移動した。DSを渡したこともあり、前日より表情は明るいなったが、帰る頃になると、やはり゛寂しい、早く帰りたい!゛と涙目で訴える。まだ9才だから、仕方ないことだ。
入院5日目、主治医から゛明後日退院な!゛と宣言される。長男の表情が輝いた。やっと退院の目処が立ったのだ。本人にすれば、゛あと二日辛抱すれば、ここから出れる!゛という目標ができた。それは彼にとって、光が射した瞬間だっただろう。
二日後、無事退院。長男にとって初めての大きな試練が終わった…。
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