ABE GUITARS

ギター・ウクレレ制作
フレット楽器全般 修理調整

1978 Martin D-28 ナット・サドル作成→完了!

2009年04月10日 | ナット・サドル作成・調整
ナット作成に入ります。ヤスリと鑿でスロットのクリーニング


今回は無漂白の牛骨を使います。幅と高さをレイアウトして


切り出したあと、1・6弦の位置を決定。オリジナルの位置は、指板のエッジからの距離が1弦側2.5ミリ、6弦側3/32インチでしたが、弦間が若干狭く感じるということで1弦側を少しずらし、エッジから2ミリに設定しました。6弦側は、これ以上外側にずらすと弦落ちしてしまう恐れがあるので、そのままです。


各弦を均等にレイアウトし、溝を切っていきます


溝切り完了


↓こちらはオリジナルの樹脂製、印象が全然違います(もちろん音も)


続いてサドルの作成です。
↓お預かりした時のタスク製のサドル


ナットと同じく、無漂白の牛骨で作成します。高めに切り出して


オクターブ調整を試みました。

が、全弦、ピン側のエッジを頂点にしても、かろうじて2・3弦のオクターブが取れている状態で、あとは全部シャープしてしまいます。このタイプのブリッジ・サドルでオクターブをきっちり調整しようとすること自体、無理な話なのですが。オクターブ調整に関しては、後日項目を改めて考察します。

ナット・サドル共にマイクロメッシュで磨いて、微調整をして完了です


音的には、曇りガラスが透明ガラスになったようなクリアーな響きに変わりました。フレットすり合わせも行いましたので、ビレも改善され、どのポジションでもエッジの利いた音が出ます。全体的にレスポンスが向上したように思います。

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