ABE GUITARS

ギター・ウクレレ制作
フレット楽器全般 修理調整

2004 Martin SPD-16K2 ピックアップ取付

2009年04月22日 | アコギPU取付
マーチンSPD-16K2をお預かりしました。PUの取付です。このギターは3年ほど前に一度お預かりし、ナット・サドルを交換してあります。
 

PUはLR BAGGSのelement、アンダーサドルタイプです。


エンドジャックの穴を開けます


サドルスロットに2.5ミリの穴を斜め約60度の角度で開けて


トランスデューサーをマウント


ケーブルはボディに触れないようにタイでまとめて


取り付けます


3年もたつとネックの状態もそれなりに変わっていて、接合部からやや逆ゾリの感じがあり、ネックを適正にしても弦高が低くビレが生じるため、サドルを交換することになりました。


オクターブは案の定、合いませんでした。先日、同じくサドル作成をした 77年製D-28とほぼ同じ感じです。

普通、サドルはスロットにきつめに入るようにするのですが、アンダーサドルのトランスデューサーがある場合は、きつすぎると均一な圧力がかからず、出力バランスが取れなくなってしまいます。かといって緩くすると、弦交換の際に落ちてしまうので、きつすぎず緩すぎず、その頃合を探るのが結構大変なのです。ですので、バランス調整にはそれなりの時間がかかりましたが、無事完了。

ボリュームコントロールはサウンドホールの裏側に取り付けるようになっています。

何年か前までは、ボディサイドにコントローラー関係を取り付けるオンボードタイプが多かったような気がしますが、最近はこのようなシンプルなタイプが主流です。ギター本体への加工は最小限にしたいという流れなのでしょうか。

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