feel.

レンズを通してみえたもの。感じたこと。

ライカが人生に仲間入り。

amazon audible 初体験.

2021年06月24日 | 観たもの読んだもの

読み上げてくれる本を音楽のように聞いて楽しむサービスであるamazon audible

ながらで本を読めるというのはいかがなものか、3ヶ月無料キャンペーンを試しに利用してみることにした。

← iPhoneアプリの動作中画面

契約すると毎月与えられる1コインで本を一冊購入できるらしく

僕は芥川賞受賞作”推し燃ゆ”を購入することにした。

無料でこの本を手に入れられることを知ったので試してみたと言っていい。

 

web上のaudibleページで購入(コインで交換)し、amazon audibleアプリをiPhoneにインストール&ログイン

アプリに購入した作品が表示されるのでタップすると再生が開始される。

玉城ティナという方がこの本を朗読してくれるらしい

聞いたことある名だなと調べてみると女優さんのようだ。

総朗読時間は3時間半とのこと。その時間で一冊終われるのかとなんとなくびっくり。もっとかかるのかと思った。

 

再生ボタンを押すと抑揚のあまりない声が一定のスピードで話を進める

なんだかスーパーマリオの世界に身を置かされたような強制スクロール感

僕は頭が良くないので本を読み始めると人物等をノートに書き取り相関関係図を作る習慣があるのだけれどそんなことをしてる暇はない(再生を止めることはできるけど、ながらで聞いているので)

だから人物像など特徴的なフレーズが出てきたら気をつけて頭に留め脳内で相関関係図を作るのに忙しいのに、物語は留まることなく進んでいくからそっちも追わないといけないし、けっこう忙しいな

どこからセリフが始まったのだろう、とか、どこで章が区切られたんだろう、とか、目で分かってた事が分かりにくく当初はデメリットばかりが目に(耳に)ついた。

入ってくる情報を頭に思い浮かべるのは易いけれど、それはそれで集中力が必要なので大変なときもある。

運転に集中したらすぐ聞き流しちゃうし、かと言って朗読に集中する訳にもいかんし、運転しながら聞くには物語は適してないかな

 

昨晩は仕事上がりにランニングをしながら聞いてみると、景色を楽しむでもなくただただ走る夜ランニングでは聞き取りに集中できるので時間泥棒的名働きをしてくれ30分が意外に早く終わってしてしまった。

肉体とのコミュニケーションが必要ないような強度が低い運動には相性が良いのかな

最近は音楽を聞くのにも飽きてきていたので良い時間の使い方だと嬉しい発見だった

 

朗読のペースに慣れてくるとこれはこれで快適で、まるでひな鳥が口を開けてるだけで親鳥から餌を与えてもらえるように、耳さえ澄ましていれば物語がどんどんと頭に流れ込んでくる

この物語は登場人物や設定が割とシンプルで一度フレームを構築できれば読み上げられるスピードに順応して物語を味わうことが出来た。

この作者さんは描写が見事で表現からイメージがどんどん浮かんできて楽しい。

本を読むに適さない明るさの落ち着いた部屋でゆっくり酒を舐めながら物語を聴くのもよし

個人的には指でページを捲りながら文字を目で追っていく事が好きだけれど、これはこれでアリかなと思った。

継続して利用するかどうか、後2冊ほど愉しませてもらって検討しよう

https://www.amazon.co.jp/hz/audible/mlp?_encoding=UTF8&ref_=nav_em_adbl_nav_sl_link1_0_2_9_2


リボルバー

2021年06月23日 | 観たもの読んだもの

アート好きさんが好むであろう(と僕は思ってい)キュレーター上がりの作家さん原田マハさんの作品

テーマがゴッホとゴーギャンとあらば読まんわけにはイカンだろうとノータイムでレジに。

ポスト印象派として名高いゴッホは現物のひまわりをみて僕自身一番大きな衝撃を受けた画家さん

そんなゴッホと彼の賛同者としてこれまた濃いめの絵を書くゴーギャンとその周囲や末裔の物語

 

車をマニュアルで操作して運転そのものを愉しむように、こういう本は手でページめくり、本の厚さを感じながらアナログで読むに限る。

居心地の良い原田マハさんのアートワールドをゆっくり愉しませていただきました。


52ヘルツのクジラたち

2021年06月17日 | 観たもの読んだもの

最近はなぜかあまり本を読みたい欲が失せ少し遠ざかっていたけれど本屋大賞が発表されたとなると手に取りたくなり読書欲を復活させてくれた一冊。

波には随分と乗り遅れたけれどね。

やさしい文章がすっと世界に誘ってくれるものの不幸に不幸が重なる内容がとってもヘビー。

しかもそれが2/3くらいまで続くもんだから時折本を閉じて息継ぎしながら読みすすめ

終盤は気持ち晴れ晴れ心が満たされつつ気持ちよく読了した。


バンクシー展.

2020年12月28日 | 観たもの読んだもの

コロナ禍において大阪行きを極力控える生活を送る日々

日曜日にどうしても大阪へ行かねばならない用事ができたので、その機会を活かして大阪南港のATCギャラリーで開かれているバンクシー展に行くことにした。

バンクシーの作品はニュースやネットで見かけることはあっても現物を目にできることは今までに一度もなかったので是非に見ておきたいと。

前日は夜中1時にクライミングから帰宅→6時起きで7時過ぎに出発。休日のほうが睡眠時間が短い。

外部接触が極力ないよう車でお出かけし9時の開館に先立ち8時半に到着するとまだ誰もいない。来るのが早すぎたようだ。

流石に10分前くらいになるとそこそこ人が集まりだしたけれどまだ大したことはなし。混雑とは言えない人の集まり具合だったのはそれはそれで寂しい

 

密集を避ける目的なのかチケットの枚数を限り30分ごとの入場に設定してあるようで混雑は避けられる仕組みになっているらしい。色々配慮してくれているのね

予め前売り券を買っておいたので入り口でQRコードをかざせば受付完了、入口手前で検温も行われるので安心だ

ちなみに無料アプリ”izi.TRAVEL”を導入すれば自身のスマホで音声解説を無料で聞くことができるようだ。たとえ展示会に行かなくてもつかえるっぽい。

 

今回の作品は写真撮影OKなのが素敵なところ

一番に入場し殆ど人がいない環境でじっくりまったり鑑賞をさせてもらった。

Have a nice day.これめっちゃ気に入った

ウィットが効いてクスっと笑えるような表現もあったり、毒が効いてて苦々しく思わざるを得ない表現もあったり、彼のメッセージが強烈に詰まっていてとても格好いい

世界中に点在する作品を紹介するムービーも素敵だったし大満足だ

朝イチという状況が合ったからかもしれないけれど密ではない状況で鑑賞を楽しむことができてよかった。

画集を買ったのでアプリの解説を聞きながらゆっくり見返したいと思う。

 

バンクシー展 天才か反逆者か

2月からは名古屋、7月からは福岡でも開かれるそう。これは行く価値あると思う

 

 


フジコヘミング ニューイヤーベストクラシック.

2020年01月06日 | 観たもの読んだもの

前から4列目の座席を手に入れることができて期待値はmax

令和2年1月3日

初めてのフジコヘミングコンサート@大阪シンフォニーホール


前半というか3分の2くらいはN響のメンバーだけで演奏し休憩に入り

ラスト3曲になって主役が登場して演奏をしてくださった。

腰を痛めて一人で歩けなくなったとのことでかなり体にきている模様

果たして演奏ができるのだろうかと危惧されたが、なんのことはない素晴らしい音色がホールを包んだ。

テンポがはやい部分もあるしかなり練習を重ねて鍛えておられるのではないかと思う。

何度となく聴いたラ・カンパネラを生で聴ける幸せ

彼女がステージに現れてからの聴衆の集中力の高まりもまた印象的だったな

一年の始まりを祝うに素晴らしいコンサートだった。

今回に続いて5月にも開かれるようで、いつまでもお元気で鐘の音を奏で続けてほしい。

クリムトとエゴン・シーレ ウィーンモダンアート展.

2019年10月02日 | 観たもの読んだもの

※この絵だけは撮影可能



今年はクリムト当たり年?愛知に続いて大阪でもクリムトが主役の展覧会が開催中

パラス・アテナを観たくて行ってきた。

開催直後は混んでるだろうからと少し間をおいての訪問

オープン15分くらい前から並び始めて先頭で入館しまっさきにクリムトのところまで歩を進めじーっくりと鑑賞させていただいた。

パラス・アテナはキンキラではなく黄色を主体に描かれているのが意外

胸元には見た者を石に変えるというメデューサが描かれているがそちらはなんとなく可愛いイメージで、

アテナの全てを見通すようなその目のほうが寧ろ力がありこちらも凝視してしまう。

美しい。

そして目玉たるエミーリエも勿論お美しい

人混みの中を鑑賞することになるのを想定してか随分とお高い位置に引っ掛けられており顔がずいぶん遠い

映えを狙ってなのか宣伝目的かこの絵だけは撮影が許されていたのでパチリ。

クリムトの2作品は通常ウィーンのミュージアムに収蔵されているものなので、日本にいながらしてそれらを目にできる貴重な機会だ

後はエゴン・シーレの作品が3点

美大出身のお友達の話を聞くに美大生に人気のあるシーレ。シーレが好きな人は大概ジョジョが大好きだとか

白の使い方が印象的だったな。ひまわりの作品が気に入ったのでポスターを購入することにした。

最近はアート鑑賞が充実しててとっても愉しいな

ディリリとパリの時間旅行.

2019年08月26日 | 観たもの読んだもの

ゴディバで

ショコリキサーホワイトチョコレートタピオカダージリン(名前長い)限定モノをタピり

わざわざタピオカに頼らんでも十分に美味しい。中の液体はフローズン状態だが融けて液体になった方が香りが立って美味しかった

気になっていた映画を鑑賞

ニューカレドニアからやってきた少女ディリリが一人の少年と出会い、ピカソやモネ、ルノワール、キュリー夫人等様々な人々に助けてもらいながら犯罪集団と戦う物語

ディリリたちが動き回るパリの街並みは要所要所で実写が出てくる

正直登場人物はその人である必要はない気もするが(笑)フランスの魅力を詰め込むとこうなるのだろうな

パリの魅力をいっぱい紹介されてまた行きたくなる。

キャラの作り込みやなんとも潔いエンディングを見ると日本とは色々違うなぁと思わされる。これもまた面白みの一つかな。

anry "tomorrow's calling"

2019年03月15日 | 観たもの読んだもの

NTTのCMで気になっていたのだけれど、当時は発売の予定はありませんとがっくり

ふと改めてチェックしてみるとアルバムとして発売されていた。

まずはapple musicにあるかなと思ったけど、ない

amazonで調べてみたらLの人しか出ない。

レーベルのサイトで直接買わねばならんらしい。

しかも銀行振込したら送られてくるというシステムはいまどき逆に珍しいのではないか


なにはともあれメイン曲のtomorrow's callingは素敵な歌声と曲で思わずリズムをとっちゃう程にも可愛くて楽しくて元気の出る曲だった。

ほっこりあたたかいアルバムだったな


昨晩はこれを聞きながらスポーツジムまで往復ラン。ジムでは柔軟と筋トレ

体重を測ったら完全に理想体重まで戻っていた。

よし。


企業CM「続・父の挑戦 篇」(フルバージョン)

フェルメール展。

2019年03月12日 | 観たもの読んだもの

世に35枚しかないと言われるフェルメールの絵画が6枚も日本にやってくる。

これは行かいでか。

以前青いターバンの女を神戸に見に行ったときは一枚で一室を確保するほどの扱いで、人混みも凄まじかった…

朝7時前の電車に乗って大阪へ向かい、朝9時半スタートに備えて開館30分前に到着

すでに50人位は待っている。

10分前に館内に通され入り口のホールで待っていると、開始する頃にはホールが人で埋まってしまうほどであった。やっぱりすごい人気。

大阪展限定だという石原さとみの音声解説を600円でレンタルし、まずは入り口界隈の作品をすべてスキップして真っ直ぐに後半にかたまっているフェルメールのもとに

皆さんは順番に鑑賞されているので、フェルメールのところにはまばらにしか人がいない。

絵画の眼の前に陣取って、心ゆくまでじっくりまったり鑑賞

フェルメールにしては珍しいイエスとマリアを題材とした作品はスコットランドナショナルギャラリーからやってきたようで

フェルメールの絵画にして最大級の大きさを誇るものだとか。1.5mx1.5mはあろうかという迫力

作品解説

これを目にした時はどきどきした

もてなしをせず説教に聞き入るマリア、言い聞かせてくれとイエスにお願いするマルタと、イエスの優しい目

普段は見られないような家族の日常を垣間見たような心温まる感じ

これ一枚でも個人的には価値ある展覧会だった。

もちろん他の作品は当然のことながらオランダ勢の作品たちも素晴らしい。レンブラントの影響は大きいなぁ

レンブラントのお弟子さんの一人ヘラルト・ダウにより描かれた聖書を読むおばあちゃんの一枚が素晴らしいクオリティだった。


梅田の地下は真っ黄色。タワレコ看板以外の黄色は全部フェルメール展のもので、フェルメールフィーバー