気まぐれ猫と音楽だらけの暮らし

マイフェバレット満載!好きなことしかしない気まま気まぐれでもちょっとセンチメンタルな、お話ばかりですが、聞いて!

黄八丈と白大島と珊瑚の指輪

2010-05-12 21:24:38 | アート・文化

 手持ちに黄八丈は三枚、白大島が二枚あります。今度の展示会は黄八丈を三年間集めたとのことで大変楽しみです。というのも、黄八丈はなかなか出回らないのです。今から頼んでも三年ほど待たなければならない状況なのです。織り手が少ないこともありますが、工程が半端じゃなく手間がかかるので、時間とお金も必要なのです。生前母が懇意にしていた八丈の織り手さんは80を過ぎる方で(今は他界されましたが)非常に細かい織りをされるかたで、皇后美智子さまへ献上した反物を織ったという人です。織元から買うから呉服店で買うよりはずいぶん安くは手に入れることが出来たのでしょうけれど、それでもかなり支払ったはずです。一枚は天国へ旅立ったのでもう着ることはかないませんが、残りの三枚は気に入ってかなり着こんでいます。これも昨年仕立てたのですがそれまで反物で箪笥に眠っていたので、もし仮に私が着物道に入らなかったら二束三文で質流れしたでしょうね。もったいない!ああよかった。この三枚の他に羽織着尺しかなかった物もあって、黄八丈の羽織は珍しいでしょうね。まだしつけの糸もとっていません。

 大島紬も結城紬も「あこがれの」とか雑誌や展示会では紹介されていますが、実際に何枚か持っていますが、確かに着やすいし素晴らしい。泥染めや藍染め。南国の草花を表現した精密な柄はどんな帯も受け付ける柔軟なものです。そのなかで白大島が二枚ありました。いちまいは荒い張りをしてまだ未仕立てです。花をあしらったもので袖のあたりが汚れています。もう一枚は麻の葉文様で白とは言いますが緑色です。これもヘビロテです。一枚は胴抜き仕立てにして3シーズン活躍させたいと思うのです。

 母の遺品でリメイクしたりメンテナンスした物に「珊瑚の指輪」もあります。まあ他の三代輝石と呼ばれる石はサイズを直して使っていますが、珊瑚はそのままにしておいたのです。ジュエリーフェアーで御直しを頼んで、三万円で綺麗にしてくれるというので頼みました。この珊瑚の指輪でメンテは終わりです。ところが・・・・。この珊瑚の指輪の現在の値段がすごかった。かる~く300万!え?!そんなお宝?こわ~い。急にこの指輪が好きになりました^^;最初はオレンジ色っぽいので安ものかな?と思っていたのですが、実は母がとれた珊瑚玉を接着剤でつけたためその科学反応で白っぽくなっていただけで、メンテしたらあらまあすごい綺麗な赤。濃いのです・・・。しかも店頭で見た中でも一番大きい。う~ん。と店でうなった担当。取りに行った私に「お願いですから大事にしてくださいねえ!」と頼まれてしまいました。「いくらでもメンテしますから!自分でいじらないでくださいねえ」と。

 ははは。