気まぐれ猫と音楽だらけの暮らし

マイフェバレット満載!好きなことしかしない気まま気まぐれでもちょっとセンチメンタルな、お話ばかりですが、聞いて!

呆れた話

2010-05-30 22:28:51 | コスメ・ファッション

 展示会に行ってきました。姫は琉球絣に黄八丈の半幅帯を文庫結びにして、私は二色使いの黄八丈と同じく黄八丈の帯と珊瑚の帯留め。五月も末なのに肌寒い気温で袷で丁度良い感じです。姫の絣は単衣なので長襦袢を正絹の冬物にしてあげました。ショールやコートも必要なくらいどんよりとした天気。雨が降ったのは展示会場に入った後だったのでラッキーでした。

 展示会場に入り、真っ先に大好きな作家の先生のところにごあいさつ。お土産も手渡して満面の笑みの姫。先生もうれしそうにその場でプレゼントを開けてくれとても喜んでもらえて満足げな姫。少し作品を見て、会場を一回り。とにかく沢山の作家の作品が所狭しと並べられていて、どこから見るか悩みます。まずは有名な女流作家のところへ。次にドミナントで出会った作家。各ブースで30分以上かけて反物を充ててみたり、いろいろ遊びます。

 ジュエリーコーナーでも懇意にしているセラーさんにわがままをいいつつ、色々なジュエリーを見せて貰い、溜息をつきます。

 結局気に入った作品はなかったのです。

 というのも、着て行った黄八丈以上の反物は見当たらない。それどころかバイヤーに「それは誰の作品ですか?」と真剣に聞かれ、座れば後ろから凝視される始末。置いてある反物の金額と比べれば自分の物がいくらくらいなのかは推定できます。

 同じように先日直した珊瑚の指輪の金額を査定してもらったら・・・・・。これまた驚く金額で、呆れました。(ここで呆れた話という題名が付くんです)

 客が殺到していた結城紬と大島紬のブース、ジュエリーのブース。辻が花や加賀友禅も全部持っている我が家はいかにお宝の宝庫だったのか自覚しました。

 姫くらいの年齢でも着物姿のお嬢様も見かけましたが、とにかく姫は目立つこと。どこに行っても人気者。見たいところに行けないどころか「お願いだから充てさせて」と頼まれて時間がかかるのです。ありがたいです。

 これでまた目が肥えて、よき着物人になるでしょう。

 最後に見た「小石丸」という繭で作られた色無地がとても面白く、光の種類によって緑が茶に、そしてカーキ色へと変わるのです。この色無地で振袖を作ったら・・・と妄想。姫も気に入って何回も見ます。

 それから藍染め。本場の藍の染め方や甕の中を見せて貰いとても勉強になりました。

 姫も一生分くらい見た・・と。確かに食傷気味ではありますが、帰りの車中でもずっと思いだしては考えます。一本だけ欲しいと思う反物を店長に相談することを約束させられました。

 ああ・・・・・。目の保養は温泉とともに体の保養にもなり、満足です。