
川崎のとあるメーカー主催の技術セミナーを受けてきた。
同じ会社の違う部署の課長と現地で合流した。
オイラはこの手のセミナーや展示会にたまーに出かける。
当然、帰ってから出張報告を出す。
他の社員に内容を伝えて少しでも知識になってくれれば会社のためになる。
つまり会社の代表として出かけていくわけだ。
当然、そこでは名刺交換もあるし、慎重に発言する場合もある。
ましてや自分の名刺がそのまま名札になることが通常である。
そこはオフィシャルなビジネスの場なわけだ。
もちろん、オイラはバシっとスーツ姿だ。
ラルフローレンの1万5千円のネクタイに、
ハミルトンの○○万円のGTアエレースの腕時計に、
青木の1千円でもう1着!の39800円のスーツである。
しかし、同行の他部署の課長はなんとジーンズじゃああーりませんか!
上はペラペラの黄ばんだトレーナー。メーカーのわからないスニーカー。
ジーンズはなんとなくケミカルウオッシュっぽくて、
後ろのポッケにはニセ物っぽいヴィトンの財布。
髪の毛は、ビックリするなよ、パッパカパンチなのさ。
以前は黒塗りのBMWに乗っていたが、最近正面衝突で廃車にして、
新しくやはり黒のエスティマのローダウンに乗っている。
年齢は50歳。街ではどっからどう見てもシロウトには見えない。
この課長さん、ある取引会社の経営者。
一時的に契約の課長で来てもらっている。
いきおいで経営者になったのだろう、組織マネージメントが一切できない。
人間的には好きな人物なのだが、仕事的には大嫌いである。
スーツの着こなしで仕事できるできないは判断できると思うが、
そのスーツ着てないんじゃあな。
それも超メタボで、どう見てもリン月に見えるくらい腹が出てる。
アゴも首の中に埋まっちゃってる。
『ねえねえ、ジーンズじゃまずいでしょ。
名刺交換とかあるでしょ!』
『だいじょう、だいじょーぶ』なにがダイジョブかわからない。
会場では、オイラにいろいろな営業が挨拶に来る。
しかし、隣に立っているパンチ課長がジーンズだから拍子抜けである。
いやー、恥ずかしかったな。。
もちろん、この手の人間は会社には彼しかいない。
もうじきやめさせられちゃうんだろうなあ。