戦後、三種の神器として、白黒テレビ、冷蔵庫、洗濯機が、
マスコミや家電メーカーの策略もあって普及していった。
興味深いのは、冷蔵庫よりテレビの普及率が高かったことだ。
オイラが生まれたころ、その三種が本当に家にあったかどうかは知らない。
生まれる寸前はなかったかも。
貧乏で無かったわけではなく、無くて普通だったんだと思うよ。
さて、ここで電子レンジの話をしよう。
電子レンジの特許は1946年で、
国内で一般向けに製品化したのはシャープ。それは1965年。
マイクロ波は通信などで用いられてきたが、
これを加熱に使用するという着想は、まったくの偶然から生まれた。
レーダー設備設置技師が、
ポケットの中の食べかけのピーナッツ・クラスター・バーが溶けていたことから
調理に使用可能であることが判明したとされる。
電子レンジはボタンを押して『チーン』となるが、
これは製品が生まれた当時から現在まで全く(ほとんど)変わっていない。
変わったのは外殻の素材やタッチパネル程度でたいして進化していない。
それに比べ、三種の神器の白黒テレビ、冷蔵庫、洗濯機は凄まじく進化した。
洗濯機は水さえも使わないし、テレビはもはやFPD液晶ではなく有機EL。
もしかしたらその三種の神器の進化は人間の技術力を持てば当然なのかもしれない。
としたら、電子レンジは何故進化しないのだろう。
それは、製品開発が早すぎたのである。
当時の技術にしてはズバ抜けし過ぎていたのだ。
ということで、電子レンジ開発には宇宙人が介在していたのでは?という説もある。
宇宙人が遠い宇宙を旅する時、味気のないドライフードだけだと嫌で、
やはりお母さんの作った料理をタッパに入れ、宇宙船内で『チーン』して食べたのだ。
しかし、地球に着いたとき電子レンジが壊れた。
地球人に新しいのを作ってもらわなくてはいけなかったのだ。
これを裏付けることとして、
(テレビは真空技術や電子ビームの物理学がないとできないけど)
冷蔵庫や洗濯機は工作機械と材料と電気配線ができればなんとか手作りできる。
しかし、電子レンジは無理なのだ。
マイクロ波を作り出す装置は作れないのだ。