21日、金曜日。
朝から南風がちょろ吹き。
後ろ髪を引かれる思いで出社。
仕事をしつつ、江ノ島の風速計が気になる。
南南西マックス10M強。
6点台の風だし、ストレートオンショア。
魅力は感じない。感じるはずもない。感じるわけがない。
、、、と自分に言い聞かせる。
職場が内陸で、海までの移動に時間がかかるなら諦めも早くつく。
しかし海沿いで生活していると
『諦めが悪い』『ソワソワしやすい』『イライラしやすい』
というのが日常的に起こる。
それに予定が立たなくなる。
いつ吹くかわからないので休みの日に遠出できないのだ。
『井の中のウエーバー、地元の海は知ってるけど大海は知らず』
今16時だが、風は完全南西になりマックス13Mになった。
5.0が十分に走る風速だ。
今日サボリーマンのひとたちは、風待ち時間が長かったが、今、
至福の時間を過ごしてるのではないだろうか。
職場から相模湾の水平線を臨んでこう思う。
茅ヶ崎は南西から西になると、それこそ御前崎と同じで、
アウトに向かうとき目標物はなく、
何もないところへヒタスラ大プレーニングできる。
そしてギャラリーも誰も見ていないところでキンキンのジャイブをして
一人満悦し、インサイドに戻ってくる。
そこにはサーファーの群れがあり、彼らより先に波を捕まえてサーフィンをする。
御前崎には無い光景で、ある意味障害物競争みたいな感じだ。
彼らは地雷である。
目の前にいきなりドルフィンスルーをしたボディーボーダーが現れる。
キンタマがキュイ~ンと縮みあがる。
目の前のスープを超えようと進むと、
そのスープにショートボードの先っちょと人間の手足が見える。
鼻穴がブワ~っと広がる。
ワイプアウトするとサーファーの群れに囲まれることがある。
ウオータースタートをもたついているとでかい波に巻かれ、
岸側にいるサーファーを巻き込んでしまう可能性がある。
大トラブル、大ゲンカになる。危ない、危ない。
なぜそれでも茅ヶ崎でウエーブが盛んかというと、
決まったときの波は極上になるためである。
もちろん常にサーファーがいるわけでもない。
強風になるとウエーブエリアとサーフィンエリアに必然的に分れる。
風を求めるエリアと風をかわすエリアに分れるのだ。
なので波があって、4.7~5.7くらいの中風だと、エリアはわかれない。
スーパー銭湯状態ライクア鵠沼になる。
かなりの度胸がないと出艇でビビってしまう。
オイラは腰低く、『すいません、すいません』って言いながらサーファーの脇を抜けていく。
そんなことを繰り返しているので、良く思うのは、、
ゲッティングこそがウインドの先生であり、
そこにウインドサーフィンの全てが集約されているような気がする。
そこで挫けない人だけがウエーブをし続けてる気がするなあ。
あのゲッティングの緊張感は嫌だけどたまらない。
日常の生活では決して経験できないことである。
ウンチ我慢中なら確実に脱糞してしまう状況なのである。
ボトムターンやリッピングが『いっちゃう』感覚なら、
ゲッティングは紛れもない脱糞感覚なのである。
プレーニングやジャイブはどうだろう??
気持ちいいけど、ずっとやってると飽きちゃう。
さて!
明日土曜はどうでしょ。
前線は東に抜けちゃうが、日本海の低気圧はちょこっと停滞である。
風は少し残るかなあぁ。
日曜は間違いなくファンサーフができる。
朝はオフショアでサイズもあるでしょう。
では、みなさん、よい週末を。
ご安全に!