仕事で長野は飯田に来ている。
タイトルは旅先にて、じゃなく、出張先にて、だね。
今回は社有車ではなく自分の車だ。
大きな余震の連続で、電車やバスで見知らぬ土地にやってきて、
そこで被災したら
もう家には帰れない、と思ったからだ。
自分の車ならとりあえず寝れるやんけ。
震災の日に帰宅困難者になり、羽田APの冷たい床で寝たのが、
そんなのはもう二度と嫌なのだ。
相模湖を通り、中央道で南アルプスを回り込んで、片道280キロ。
相模湖周辺は桜満開で、場所によっては道沿いが桜の花吹雪。
夕陽が湖上をオレンジに照らし、桜を深い赤に染める。
何とも言えない日本の春の道を走った。
この景色、オイラはいつもと違う思いでウインドウ越しに眺めた。
その思いとは、この景色には永遠がないということだ。
そんなことなど自分が生きている間にはあり得ないと思っていた。
東北の太平洋側は地盤沈下が確認された。
震源に向かって日本全土が引っ張られるように関東も沈下した。
あの大震災によって、プレートが引っ張られた状態になり、
今から1カ月以内にM8級が起こると多くの学術者が報告している。
仙台市で10メーター級の津波が来るとの計算結果も出た。
次来たら日本はトドメを刺される。
すでに関東で生産される輸出工業製品ですら『危ない』と
ガイガーカウンター数値の提出を義務付けている海外客が出始めた。
安全な海は今後北海道と日本海と沖縄だけで、
太平洋側は1カ月後に汚染されるというシミュレーションも出ている。
数年後に手足の生えた奇形魚が泳ぎ始めるかも。
昨日は4号基がやばかったのに今日は3号基か。。
水素爆発したら文字通り日本沈没。
オイラは理系だし、エンジニアだし、理屈っぽいし、
だから根拠なしにガンバロウとは言えない。
人間には2種類あって無知で不安がる人と、知ってるから不安になる人がいる。
または、なんとかなるとガンバル人と、最悪の状況を認識しつつ尽力する人。
現状を認識し、これから起こり得る事態を予測する。
安全とは、そこからスタートする。
それは政府の役目なのに何故隠す。
今日の保安院の会見は笑っちゃったな。
あーいうのは出世ばかり考えてるからあーいう言い方なんだろうな。
核心に触れずだ。
そうそう!議事録にしようとすると永遠にまとまらない。
あーいうのは復興にもブレーキかけてしまうからな。
今この状態で保身を考える奴らばっかだな。
おめーが原発で作業してこいよ!!
もともと保安院は原発の安全基準という神様があって、
それに則してれば全てがOK。
その基準は経験知ではなく、エイヤ!っていうのはみんな知ってるのかな?
設備は東芝。40年前のやつ。
運転は東電。
みんな自分が責任だと思ってないんじゃない?
結局それって事実が都合よく料理されて、
それを統括する、会社で言えば品質保証部みたいなとこだ。
そこに力が無いとこうなるうだろうな。
品証部ってもちろん政府ですよ。
話が収拾つかなくなりましたが、
つまるところ、永遠のものは存在しなくて、それを考えたら、
限りある人生が今後安泰ではないということが全国民が実感した。
ということで、最後は、自分に恥じないように人間どうやって生きるか、生き抜くか、
っつうことですねん。
考えながら、感謝しながら、自信をもって進むのだ!
おしまい。