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兵庫芸文センターで『familia~4月25日誕生の日~』を観て

2014年12月07日 | 観劇メモ
11/30(日) 兵庫芸文センターで大空祐飛主演の『familia~4月25日誕生の日~』を観てきました。退団以来久しぶりの大空祐飛さんの舞台で、演出・振付・作詞/謝 珠栄ということもあって大いに期待して出かけました。以下少々ネタバレアリ、そして大絶賛!!モードではないどころか最近にない辛口感想なので、これから観劇予定の方はスルーしたほうが吉です。

日曜日の11時公演とまるで宝塚大劇場みたいな日程ですが、2回公演なのでこうなったのでしょう。なので昼食は公演が終わってから。
この日と前日の土曜日はどういうわけか高速道路はどこもガラすき。ラッキーでした。ちょうど1時間で兵庫芸文センター地下駐車場に到着。しかし、今年はよく通いましたね。今回を入れると7回も。
劇場前のホールに行くと、すでにたくさんの観客でにぎわっていました。退団してかなりたっているのに、大空祐飛ファンらしい多くの女性客のグループがあちこちに集まっていました。最近にない活気です。そして開場10分前にはもう長蛇の列。

大した動員力です。

花もたくさん飾られていました。


さて、まず全体の感想です。

最初に書きましたが、私たちは今回の公演が謝珠栄作品ということで大いに期待していました。

で、感想の結論ですが、大空祐飛をはじめ出演者全員がんばっていました。でもその熱演にもかかわらず、かなり期待はずれなものになりました。その原因はプアーな脚本。芝居が始まって、観劇しながら、あれ、これがホントにあの謝 珠栄?の脚本?という疑問が湧いてきました。
とにかく話が薄い。演劇の脚本としては今年観たなかでは一番の不出来だと思いました。

あらすじは公式サイトに紹介されていますが、こうなっています。↓
TSミュージカルファンデーション familia~4月25日誕生の日~ 公演情報
1973年、ポルトガル。
独裁政権から続く圧政により、アフリカでの植民地戦争は凄惨を極め、人々は自由な思想や言論を奪 われ続けていた。
そんな民衆の姿が、親の顔も知らず孤児として生きてきたエヴァの目にはまるで、悲しみを抱えなが らも黙って耐える子供達の様に映る。
置き去りにしたままの過去から目を背け生きていくことは、自分も反発を忘れた民衆と同じだと思い、不安な気持ちを奮い立たせ、エヴァは自分を捨てた両親を探す為に首都リスボンへと向かう。
そこで出会ったのは陸軍少佐のフェルナンドと、革命派に身を投じた幼馴染、アリソンだった。
やがてラヂオから聞こえるファドの調べにのせて、エヴァと二人の人生は大きく交錯する。
そして1974年4月25日、“リスボンの春”が訪れる。ポルトガルの革命と共に、エヴァは自らの運命に立ち向かうのだった......。

それで、幕間の休憩時間に急いで公演パンフレットを確認したら、なんと脚本/斎藤 栄作とな!
謝 珠栄さんは演出・振付・作詞担当ということでした。^_^;

それでまあ納得、は出来ないけど納得。

芝居は上記の引用のように、ポルトガルで40年以上続いたアントニオ・サラザールとその後継者マルセロ・カエターノによる独裁体制を倒した「カーネーション革命」を背景に、大空祐飛演じる主人公エヴァが、見知らぬ両親を求めてリスボンでその行方を探すというものです。
話としてはあの「炎 アンサンディ」にも通じるものがありますが、出来は大違い。そういえば、両作品とも宝塚出身女優が主演というところも同じですね。

でも「炎‥」のほうは、母の過去の世界を姉弟がたどっていくなかで、それぞれの登場人物との関わりを通して、一人の人間としての母と、母の生きた時代そのもの、そしてその子である姉弟の衝撃のルーツが見事に明らかにされていきました。映画でもすごいと思いましたが、舞台ではまた違ったものに仕上がっていて、見ごたえ十分でした。

それに対して、今回の「ファミリア‥」では、革命前夜のポルトガルの状況が劇を通して描き出されるのではなく、その断片だけで、それもほとんどが説明台詞に頼っていて、それでも足らずに各場面で登場人物に狂言回しをさせたりと、脚本の仕上がりでは雲泥の差がありました。
こんなふうにすべて台詞で説明してしまったら紙芝居になってしまいますね。
そして話としても、孤児が3人も出てくるとか安易なご都合主義で、途中から結末が予測出来てしまうなど、芝居の面白さが感じられなかったのは残念としか言いようがありません。

そもそも長期にわたる独裁政権のもとで、その政治的腐敗や、それに対する民衆の怒り、植民地政策をめぐる軍内部での対立と抗争など、芝居として格好の材料が豊富にあるのに、通り一遍の説明的な描き方になっています。このあたり、よく謝珠栄サンがゴーサイン出したものだとおもったほど。

というわけで全体としては残念な結果でしたが、これは脚本の問題なので、以下主な出演者ごとに感想を書いてみます。
例によって敬称略。画像は公演パンフレットから部分引用しています。

まずは主人公エヴァの大空祐飛

うまく俗世界に馴染んでちゃんと女優していますね~(殴)。
宝塚を退団すると聞いたとき、そんな姿が想像できなかった(殴)ので、舞台に登場したとき、本当に新鮮な感じでした。
完璧に女優しています!

退団公演以来久しぶりの舞台姿を間近(B列でしたからね)に観て、結構メリハリの効いたナイスなスタイルやな(殴)とか、あらぬことを考えていました。(笑)

台詞も聞きやすくいい声で、演技も在団当時と変わらぬ力量を見せてくれましたが、なにしろ脚本がアレなもので‥^^;。
↓練習風景です。

ただ歌はヅカ時代と変わらぬ縮緬ビブラートなのでちょっと私には合わない感じ。

今回の舞台では女優は大空祐飛だけで、あとはむくつけき男どもばかり(笑)。しかも結構若い人が多くて、初めて見る人がほとんど。そんな中で、知っていた唯一の役者さんがアニーバルの福井貴一

1989年の「レ・ミゼラブル」のアンジョラス役が印象に残っていますが、あれから幾星霜、今やヒゲの似合う中年男になっています(笑)。
男優陣が全体に若いので、この人が出てくるとさすがの演技で、歌も聞かせてくれて舞台が引き締まります。
でも肝心の話の結末は完璧に予想の範囲。(笑) あと二ひねりぐらいして欲しかったですね。

フェルナンドの岸祐二と、ラモンの坂元健児もともに歌唱力や演技力が際立っていました。
いずれもはじめて観ましたが、精悍ないい役者さんです。

↓フェルナンドの岸祐二


↓ラモンの坂元健児


この芝居での若手男優の代表格になっていたのがアリソン役の柳下大です。

私は知らないですが、ホールには花も飾られていたので、人気があるのでしょうね。
パンフレットではTVドラマや映画、ミュージカルにも多数出演して活躍中とか。ただ今回の舞台では終始台詞のテンポが遅い感じで、他の役者さんとの掛け合いではちょっと違和感がありました。

しかしくどいようですが今回の舞台、全体として芸達者な俳優ばかりだったので、なおさら残念感がありましたね。
それと、ミュージカルなので当然歌が多いのですが、その歌のために話が途切れるので、余計話の展開が深まらなかったように思いました。観劇しながら、宝塚をはじめ他のミュージカルの脚本はよく出来ているものだなと改めて感心したり。

今回は大空祐飛の新たな活躍ぶりと福井貴一の近況がわかっただけでもよしとしましょう。

余談ですが、最初この公演の題名「familia~4月25日誕生の日~」を見て、それがポルトガル革命にちなんだものと分かったたとき、懐かしかったです。そして話の中でもリスボンのサンタアポローニア駅が出てきたり、カモンエスの詩アズレージョのことが紹介されたりして、ますます懐旧の情がフツフツと湧いてきました(笑)。

2000年の4月下旬にポルトガル一周のパック旅行に参加して、ちょうど4月25日に「4月25日橋」をバスで渡ってリスボンに入りし、翌日の自由行動では私が途中で急に腹が痛くなってサンタアポローニア駅構内で必死になってトイレを探したりしたこととか。(笑)
ちなみにトイレのサインはなんとWC。もう死語かと思っていました。

4月25日橋です↓


そしてカモンエスの有名な「~ここで地果て、ここより海はじまる~」という詩の紹介場面ではロカ岬のその碑を思い出したり。
↓ロカ岬 リスボンから30km西。ユーラシア大陸の西の果てです。ちょっとランズエンドに似ています。




当時は隣国スペインと比べて格段に治安がよく、言葉が通じなくてもリスボンの街歩きが楽しめましたが、今はどうなっているのでしょうか。
というとりとめのない話で(笑)、今回の感想は終わりとします。

今年はこれで観劇予定はすべて終了しました。気まぐれで偏見に満ちた当ブログをご覧いただいたみなさんには心から感謝の意を表させていただきます。どうもありがとうございました。

これからもよろしくお願いいたします。



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宙組公演『白夜の誓い ―グスタフIII世、誇り高き王の戦い―』 を観て

2014年12月01日 | 宝塚
11月13日(木)に大劇場で宙組公演『白夜の誓い ―グスタフIII世、誇り高き王の戦い―』『PHOENIX 宝塚!! ―蘇る愛―』を観てきました。


PUCK以来で久しぶりの宝塚でしたが、大劇場の門まで車いすを押して行ったら、劇場の正面玄関横は高校生の大軍団。これまでも修学旅行らしい高校生の団体が観劇しているのに出くわしたことがありますが、今回はその人数が半端ではありません。劇場内でも二階席だけではなく一階まで座っていて、そのあおりで平日なのに立ち見が出るほど。
まあ将来のヅカファンを育成するために、高校生の団体観劇は劇団にとっても重要ですね。
そのほか一般の団体客も多く、盛況でした。

最近私たちの宙組への期待度は大幅に低下していて、「まあトップの退団公演だし、観ておこうか」程度の低いテンションでの観劇でした。ですが、観終えてみればこれが予期しなかった(殴)良作。
キャパ(これはスカステで放映されたものを観ただけですが)やモンテクリスト伯と同じかそれ以上のいい作品でした。

同じく退団公演の出来といえば、雪組の「『一夢庵風流記 前田慶次』も同様にいい作品でしたが、今回の作品も芝居の面白さを満喫できました。
基本的に厳しい鍛錬を経て生徒の伎倆レベルが高いタカラヅカでは、脚本の出来が公演の良否を左右する最大の要素ですが、今回の作品は完成度が高く、久しぶりに「リピートしてもいいね」と二人で話したほど。(チケ難でとても無理ですが‥)
原田センセイの脚本、大したものです。やはり宝塚(に限らず舞台全般ですが)は脚本の出来がすべてですね。

ということでまず全体の感想です。いつものとおり敬称略。なお画像は当日購入した公演プログラムのスキャン画像と、スカステで放映されたNow on Stageから切り出したものです。

出だしはよくある回想シーンと思ったら、そうではなくて幼少期の主人公グスタフとその幼馴染ヤコブのエピソードで、これが二人の未来の関係を暗示しています。この二人の関係がストーリー全体の縦糸となっています。

パリでの生活と、伯爵夫人(伶美うららがきれいです)との関係、パリで当時湧き起っていた自由主義思想に影響されたり、絶対王制に対する疑問を抱いたりしたあと、前王の死と急きょ即位する過程、そこでの王権を巡る暗闘と即位後の政略結婚、そして大国ロシアとの海戦での勝利。
まあこういう筋書きで結構ハイテンポで話が進んで、結局それでめでたしめでたしかと思ったら、それはあくまで話の前半。そこから話のトーンは暗転し、最後はグスタフの非業の死。こういう構成は映画「アラビアのロレンス」みたいです。

まあとても二本物とは思えない話の展開で、大海戦で勝利して大国ロシアとの和解で終わるとばかり思っていた私が浅はかでしたね。でもまあ短時間なのによく話を詰め込んだものだと感心しました。
ただ、やはり時間の関係で話が端折られた個所もいくつかあったので、本来ならじっくり一本物として造り上げてほしかったところですね。このあたり、『一夢庵風流記 前田慶次』でも感じたことですが、サヨナラ公演なので仕方がないか。

しかしショーのほうはちょっといただけない出来でした。
雪組の退団公演同様、今回のショーもサヨナラショーになっていましたが、フェニックスにこだわりすぎてどの場面も同じような印象になって単調・平板。藤井大介の作品としてはガッカリな結果となりました。

それでは芝居のほうから、個別の感想です。

まずグスタフIII世の凰稀かなめ
プログラム表紙です↓

実際のグスタフIII世はなかなか全体像を捉えるのが難しい複雑な人物ですね。

パリに遊学して当時の自由主義思想に触れたかと思うと、即位後は絶対王政を復活させたり、軍事的冒険主義の傾向があって戦争をよく仕掛けています。ただ、王制を強化したものの農民や市民から強い支持があったりと、複雑な時代に生きたユニークな人物のようです。まあいわゆる啓蒙君主の一人ですね。

こういう多面的な才能を持ち、単純には括れない複雑な人物は凰稀かなめによくあっていると思います。実際演出家は宛書したと言っていますね。
憂いのある表情が生きています。


歌のほうも、今回は以前のスカステのベルバラ公演関連ニュースで聞いてしまった破壊的な歌(殴)ではなく、ちゃんとした歌として聞くことが出来ました。(笑)
ベルバラとか「風と共に‥」が彼女に合っていなかったということですね。
演技は思うところが多く、深謀遠慮、懐の深い人物らしい演技で、本当にキャパやモンテクリスト以来久しぶりに見るいい出来でした。退団公演がいい作品になってよかったです。


でも私の記憶では凰稀かなめのトップ作品には娘トップとの大恋愛ものというのがなかったと思いますが、今回も微妙な感じの夫婦(笑)でした。そもそもが絵に描いたような政略結婚なので、お互いに不本意極まりない気持ちで結婚。
グスタフの心はココにありみたいな感じで↓

私は観ながら「これは実際のトップコンビの関係を宛書したのかな」などと思ったりしましたが(殴)、もちろんそんなことはなくて(と思いたい)、ソフィア・マグダレーナ・ア・ダンマルク(デンマーク王女)の実咲凜音はひそかに礼拝堂で夫の戦勝祈願したりしています。

でも、この観劇後スカステでNow on Stageを観ましたが、やはりなんともいえない微妙なトップコンビでしたね。
凰稀かなめは実咲凜音が話しているときは視線をそらしてほとんど笑顔を見せないし、実咲凜音も凰稀かなめを慕うようなそぶりをあまり見せずに自分の意見を語るという感じです。(笑)
そんな凰稀かなめを慮って、同席した出演者も微妙な距離を保って実咲凜音の話を聞いていたり。
他の組の同様の番組での様子と比べて、かな~り冷めた感じがそこはかとなく漂ってきます。
ええ、これはあくまで私たち夫婦の感想ですが。
史実ではこのグスタフグスタフIII世、女性関係では淡泊だったということです。それも原田センセイが題材に取り上げた理由だったりして。(殴)

それはさておき(それだけ言ってさておく?)、そのソフィア・マグダレーナ・ア・ダンマルクの実咲凜音です。



今回の公演ではショーもですが、歌ウマぶりをいかんなく発揮する場面がとりわけ多く、目立っていました。

もともと細かったのにさらに体を絞っていて、ウエストのあまりの細さにビックリしました。ただほおがこけて見えるので、痛々しくあまりいい感じはしないですが。大体痩せた女性は好みではないし。(殴)

先に言ったように主人公と感情が交差する場面が少ない、しどころのない役で気の毒ですが、それでもいい夫婦に見えるように(笑)頑張っていました。

今回の芝居でのキーパーソンは、同じく退団する緒月遠麻の貴族ヤコブ・ヨハン・アンカーストレムです。 おいしい役で、特に後半に見せる暗い表情が異様に目立ちました。迫力があります。戦勝に沸き立つ国中で一人沈む彼の姿に目が離せなかったですね。

ただ、やはり時間が足りず、彼の苦悩と離反の理由がもひとつ説明不足。幼馴染の関係から次第に離反していく心境の変化が描かれていたらもっと厚みのある舞台になっていたと思います。




それにしても、安定した陰影豊かな演技でこれまでいろいろな役をこなしてきた緒月遠麻。
退団がもったいないですね。専科入りしてでも残ってほしかったですね。ヨメさんもしきりに同じことを言っています。
もう残念の一言。

そしてカール・ポンタス・リリホルン(スウェーデン近衛士官長)を演じるのが次期トップ朝夏まなとです。
退団する二人が絡む芝居なのでワリを喰って軽めの役ですが、初めは敵対する陣営に組してその手先となりながら、やがてグスタフの赦しを得て本来の職務で忠誠を尽くすというわかりやすい役柄(笑)で、なにより歌唱力が文句なしで、登場するたびにホッと安心したり。






その、グスタフに敵対する貴族の元締めなのが大臣・クランツ役の寿つかさ。憎々しい根性の曲がった悪役です。面従腹背、利権を守るために手段を選ばない悪人ぶりがリアル。軽妙な役でもいい味を出していましたが、今回の敵役もなかなか。


おいしい役といえば農民出の山賊稼業のニルスが七海ひろき



宮殿に忍び込んで農民たちの窮状を直訴したり、のちに軍人に取り立ててもらったりといい役回りです。あともう少し歌に進歩がほしいですね。

冒頭の子どもたちの撫育官テッシンが専科の汝鳥伶。定番の包容力のある温かな人柄がよく出ていました。


先に書いたグスタフの初恋の人・エグモント伯爵夫人(イザベル)の伶美うららは透明感のある上品な美貌が目を引きます。
同じような絵ばかりですが↓



この人ももっと歌唱力で伸びてくれれば無敵の娘役だと思いますね。

そして最後に、今回一番印象に残ったのがエカテリーナ女王の純矢ちとせでした。
画像がないのが残念ですが、貫録十分でしかも気品も威厳もあり、最初は「あれ、誰かな、もしかして専科?」と思ったほどの堂々とした演技。大したものです。

というわけで、芝居のほうは時間の制約で話が十分展開しきれていないきらいはあるものの、よく組み立てられた構成で、退団公演にふさわしい秀作になっていました。原田センセイ、今後がますます期待できます。

で、ショーのほうですが、凰稀かなめの「鳳」からフェニックスとなって、不死鳥伝説がテーマになっています。
でも肝心の場面の展開が変化に乏しくて(あくまで私の感想です)、つい睡魔が襲ってきてコックリとな。(殴)それをヨメさんに目ざとく見つけられたりして。
まるで星組の『ジャポニズム 序破急‥』のときのようでした。
ちょっと期待はずれでしたね。同じサヨナラショー的な作り方でも先の雪組のほうがいい出来だと思いました。

でも凰稀かなめは驚きの超長大なマントをまとってがんばっていました。平板な構成とはいえ、各場面では持ち前の大人のトップスターの魅力がひときわ輝くショーでした。
「伝説の宝鳥」では怪盗カナメールが七変化以上の化け方で見せてくれます。











緒月遠麻も当然見せ場がたくさんで、




刑事キタロールが笑わせてくれます。



でもなんとしても惜しい!!

途中若手も出てきて揃い踏み


朝夏まなとはサラマンダーの場面ではダンスを頑張っていました。




そしてめでたく新旧バトンタッチ↓


最後はお約束の黒燕尾軍団です


そしてデュエットダンス


フィナーレのパレードは意表を突くダブルエトワール!でした。まあ歌ウマをそろえて、次期トップお披露目も兼ねていて、納得でしたが。

というわけで、今回も長々と書いてきましたが、ここまで辛抱強くご覧いただき(笑)、ありがとうございました。

私たちの今年のタカラヅカ観劇はこれで終了です。来年はルパンから。果たしてどうなりますやら。

そして一般の観劇も、昨日11/30の兵庫芸文センター中ホールでの『familia -4月25日誕生の日-』(主演:大空祐飛)が最後でした。久しぶり~な大空祐飛でしたが、その感想はまた後日アップします。

興味がおありでしたらまたみてください。



コメント (2)
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