思いつくままに書いています

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ホンダDioのベルトとウエイトローラの交換、効果絶大でした

2016年01月20日 | バイク

今回のバイクいじりは、ホンダDio AF34のベルトとウエイトローラの交換です。

Dioの現在までの走行距離は推定27,000km超。

なぜ推定かというと、Dioのオドメーターでは千Km桁表示のためで、これまでの使用状況からいくらなんでも37,000kmはないだろうということで、27,000kmに決定。(殴)
もともとこのDio、16年前に娘が新車購入して通勤等に使用していましたが、2001年に退職して不要となったので、私が引き取りました。引き継ぎ時はわずか1,500km程度の走行。その後、2005年購入のアドレス110とともにもっぱら通勤に使用し、退職後も週2回のボランティア出勤や買い物、Phantom2の空撮に活躍していますが、アドレスは晴天のみで、雨天走行はDioと、かなり差別的な扱いで虐待されています。(笑) それでもグレずに(殴)働いてくれるのが健気です。

Dioは燃料タンクの位置の関係で、しばらく乗らないとエンジンが始動し辛くなる以外は極めて快調でしたが、乗り続けて今年で早や15年。走行1万kmを過ぎたころからベルトとウエイトローラの摩耗により、最大速度がかなり低下してきていました。エンジンの回転に速度が伴わない状態です。スタートしてすぐ加速が頭打ちになってエンジンが空回りしているような感じでした。
もっと心配なのがベルト切れ。ということで、この2つを交換しようとずっと思っていましたが、なにせ「今日できることは明日に延ばそう」な私なので(殴)、ズルズルと先延ばししてきました。でもとうとう27,000kmオーバーとなって交換を決意。
暮れにベルトとウエイトローラ(すべて純正品)を発注しました。


そして正月明けの12日、ようやく交換作業開始。準備した工具はユニバーサルホルダと電動インパクト、電動ドライバとラチェットレンチ、マイナスドライバです。

まずクランクケースカバーを開ける前作業で、エアクリーナカバーと



それにつながるダクトを外します。

ダクトを外すとき、先のゴムパッキンが固く、マイナスドライバでこじってようやく外しました。逆につける時も硬くて時間がかかりました。(奥からはめると楽なことに気付きました)
エアクリーナカバー類を外せばクランクケースカバー自体は8mmのソケット(一部10mmあり)で簡単に外れます。

カバー内部に溜まった真っ黒なダストを清掃します。

ドライブプーリーのナットは、ドライブプーリーの歯車を利用して固定する工具を使えば簡単に外れますが、私は持ってないので、電動インパクトで外しました。


そしてプーリーのドライブフェースを取り外し、ベルトを撤去。

ベルトは側面の補強繊維が所々切れていて、一部裂けているところもありました。





このまま乗り続けていたらあと何km持ったか。ただ、幅自体は思ったより狭くなかったですね。


次にムーバブルドライブフェース裏側のランププレートを外すとウエイトローラが現れます。(でもこのあたりの写真は撮り忘れました。)
案の定、ウエイトローラのスライド部がかなり摩耗していました。

速度が上がらないはずですね。
ムーバブルドライブフェースから古いローラを取り出して、ローラの取り付け部をきれいに清掃し、シリコングリスを塗布してからローラを組み込みます。ローラの装着には方向性があると書いているサイトもありますが、参考にした手持ちの3冊のホンダの整備マニュアル(スペーシー125とリード80、初代タクトのマニュアル)を見る限り、そんな記述は全くありません。(笑)

↓タクトフルマークのマニュアルから


なので、私は適当に組入れました。(笑)

新品のベルトを取り付ける際は、ドリブンプーリーの横でベルトを絞って、プーリーを開いてからはめると簡単です。


ドリブンプーリーのクラッチカバーも念のため外して

クラッチシューのライニングを点検しましたが、まだ厚みは規定内でした。当分交換の必要はなさそうです。

でも乗り方で摩耗状態は異なるのであくまで私の場合です。

元通り組み立てて、

作業完了と言いたいところですが、手元にボルトが1本残っているのに気付きました。慌ててまたクリーナカバーを外して(ダクトの硬いゴムをやっと嵌めたのに^^;)、抜けていた場所を探して装着。やっと作業完了でした。慣れない姿勢で腰が痛かったです。歳です。(笑)

そしてすぐワクワクしながら周辺を試走。結果は効果てきめんでした。
交換前は「おわ」km/hになるまでかなり助走が必要だったのに、交換後はすぐメーターの針が振り切れてしまう困った状態(殴)になりました。
加速も極めて滑らかになりましたが、ウエイトローラの交換で、エンジンのトルク特性とプーリーの有効径の変化の組み合わせが、元の設計値どおりになったおかげでしょうね。
それと、巡航時のエンジン回転数が大幅に低下。予想通りとはいえこれも感動モノです。

しかし、近年のホンダのツーサイクルエンジンの耐久性にはつくづく感心しますね。(というか昔はひどかった^^;)
初代NSR-250Rの焼き付き多発(ディーラー情報でした)とか、すぐヘタったリード80のエンジンの頃から考えたら、27,000kmを超えてなお衰えないDioの元気さは隔世の感があります。ツーサイクル・エンジン技術の絶滅が本当に残念です。

ということで、Dioの懸案事項は解決です。今回の交換はコストパフォーマンス絶大でおすすめです。

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宙組公演 『Shakespeare 』/『HOT EYES!!』 上々の舞台に早速リピート決定です!

2016年01月06日 | 宝塚
新年早々1月2日に、本年最初のタカラヅカ観劇してきました。観劇前は、芝居がシェイクスピアの伝記ということで、いったいどんな話になるのか予測できず、あまり期待出来ないまま大劇場に向かいました。今回は帰省した娘夫婦も同行でした。

正月でガラすきの道を快走して一時間かからず大劇場の駐車場へ。
今回は珍しく下手側13列での観劇です。開場前に、顔馴染みになっていたスタッフさんと新年のあいさつを交わして、ホッコリ暖かな気持ちで客席へ。
通常オンラインチケットでは上手側ブロックからの選択になりますが、体の不自由なヨメさんの利用するトイレは下手側なので、今回は助かりました。
ちなみにそのトイレ、ようやく自動ドアになったのはいいのですが、中のセンサー位置が全く不適当で、介助者に反応してドアがすぐ開くのは困ったものです。

という前置きはこのくらいで、感想です。
で、まず結論から。本当によかったです~♪ 一家3人感心しまくり。なぜ3人かというと、娘のダンナは日本語がわからないので評価に加われないから(殴)。まあそもそもタカラヅカ(というか演劇自体)に関心がなさそうだし。(笑)

私はシェイクスピアがどんな人だったのか全く知らなかった(知っていたのはヨメさんがアン・ハサウェイというぐらい)のですが、今回の公演でその個人史の概略がわかってよかったです。
とくに父親が皮手袋職人だったこととか、父親ともどもジェントルマンの象徴である紋章を得ることが悲願だったこととか、人間臭い一面がよく描かれていて、タメになります。(笑) また夭折する息子がハムレットというのも初めて知りました。
ただし脚本では省略されていることも多々あって、史実ではシェイクスピアの兄弟が8人いたとか、アンは8歳も年上の姉さん女房だったとか、アンとの間に3人の子供がいたとか、出来ちゃった婚だったとかは出てきません。(笑) まあ二本物の限られた上演時間では、これらが省略されても当然ですね。

観劇後に、泥縄ですがシェイクスピアについて少し調べてみましたが、その経歴についてはナゾの多い人物ですね。
もともとが庶民の出自なので当然ですが、結婚後ロンドンに出てくるまでの期間も、どこで何をしていたのか不明。
でもそんな空白の期間を、生田大和さんは想像力を存分に働かせて、色々なエピソードをちりばめて、面白い話に仕立て上げていました。
ストーリー全体は権謀術数渦巻くシリアスなものですが、その中に巧みに恋あり・笑いあり・涙ありの話を織り込んで、起伏に富んだ物語が作り上げられていました。本当に、よくこんなにうまく舞台化できたものだと感心しました。

タカラヅカで今を時めく小池センセイでも、ヒット作はベースになる作品があってこそで、全くの一から書き下ろしたオリジナル作品ではさほど成果がないのに(あくまで個人の感想です)、こんなに完成度の高い脚本を書くとは、生田大和さん、本当に大したものです。気が早いですが、次の作品にも大いに期待できます。(笑)
全体の感想では舞台装置もよかった。そして当然ながら衣装も豪華で、しかも庶民の衣装はリアル。音楽も耳に残るいい曲が多くよかったです。音楽と言えば随所にあるアンサンブルも素晴らしかった。

それでは出演者ごとに感想です。例によって敬称略です。最小限のネタばれアリなのでご注意を。

まずウィリアム・シェイクスピアの朝夏まなと
歌も演技も文句なしで素晴らしい。主題歌「ウイル・イン・ザ・ワールド」がいつまでも耳に残ります。
彼女は「王家‥」でも頑張っていましたが、やはり彼女はこういう文人タイプの方が適役ですね。伸びのあるクリアな歌、演技も自然でリアルで説得力大でした。アンとの恋とその後の確執、彼女と息子を失った苦悩ぶりもよく表現されていました。観終わって「翼ある人々」にも通じる爽快さを感じました。

その妻アン・ハサウェイの実咲凜音も頑張っていました。歌もよく朝夏まなとと合っていて、演技も嫌味がなくナチュラル。この人については前トップ男役との関係とかいろいろ思うこともありますが、こと今回の舞台についてはその熱演ぶりが伝わってきて、本当に感心しました。当たり前ですが、役者は舞台での評価がすべてですね。

エリザベス1世の美穂圭子も素晴らしかった。まさにハマリ役。貫禄があって、表情もリアルで、歌はド迫力。シェイクスピアの生殺与奪権を握るおいしい役です。ショーでも活躍していて、大ベテランの面目躍如でした。いい役者さんです。

私的には宮内大臣一座の俳優ヘンリー・コンデル役の純矢ちとせもよかったです。
男役なのでいつもと違う化粧ですが、それがまた新鮮でよかった。ただ劇中劇での場面が短かったのが残念でした。もっと観たかった。
私はこの人が舞台に出てくるとホッとするというか、懐かしいというか(殴)、和んでしまいます。でももっと歌わせてほしかった。ヨメさんはこの人のエリザベス1世が観たいと言っていましたが、同感でした。
そういえば先の「翼ある人々」の伯爵夫人もいい味出していましたね。

ジョージ・ケアリーの真風涼帆は黒い役ですが、その黒さは登場しただけで伝わってくる好演ぶり(ホメています)。野心を秘めた貫禄十分の役で存在感があってよかったです。すっかりショーのフィナーレの大きな羽根にふさわしいポジションを占めていました。

サウサンプトン伯ヘンリー・リズリーの愛月ひかる。私はこの人を見ると、なぜかいつもしーちゃんこと立樹遥を思い出します。ポジションが近いからか、同じような長身だからでしょうか。それほど強いキャラの役ではないのですが、とにかく反射的に目が行く(殴)。 なぜそうなのか自分でもよくわからないのですが、とにかくいいから仕方がないですね。(笑)

ジョージの妻ベス役が伶美うらら。まあとにかくきれい。ショーでも目立つ美貌でした。ただ、手の動きや首の角度、しゃべり方はかなりアムネリスが入っている(殴)。彼女は歌がもっと伸びてくれたら最強の娘役なのですが‥。今後の精進に期待したいです。

あと、宮内大臣一座の俳優リチャード・バーベッジの沙央くらまや、メアリ・シェイクスピア(シェイクスピアの母)の美風舞良トマス・ポープ(宮内大臣一座の俳優)の澄輝さやとなどの役も持ち味を生かしたいい配役でした。宙組の現在の体制をよく考慮した登用が光っていました。


次がショーですが、ちょっと残念な出来でした。
月組の上々のショーを観てしまった後なのでちょっと辛口になりますが、藤井大介さん、最近スランプ気味かな。大体なぜ全場面大階段を出しっぱなしにするのか意図不明。選曲も振付も目新しさが感じられず、ついコックリとな。(殴)
トップコンビや美穂圭子の歌などは聞きごたえがありましたが、全体としては凡作な感じになりました。

ということで、とりあえず第一回を観ての感想です。次は1月28日に観劇予定です。その感想もまた見ていただければ幸いです。



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