思いつくままに書いています

間口は広くても、極めて浅い趣味の世界です。
御用とお急ぎでない方は、ごゆっくりどうぞ。

キヤノン長期無償修理サービスの謎

2011年08月31日 | 日記
2010年に信州に行ったとき、ヨメさんの愛用カメラ・キヤノンIXY DIGITAL 500がときどき撮影できないトラブルが発生しました。

このカメラ、2004年3月発売の500万画素のデジカメです。

そもそも私が一番初めに買ったデジカメはカシオのQV-2000UVでした。

1999年9月発売のこのデジカメ、キヤノン製のF2.0~2.8の大口径レンズと、当時としては高画素の211万画素・原色フィルタ搭載CCDが売りでした。
マイクロドライブOKで、直後に行ったポルトガル旅行では、それまでのように大量のフィルムを持参する必要がなくなって、便利さを痛感したものです。

でもチープなプラスチックボディへの不満や、画素数の限界が目につくようになってきて、2000年10月下旬にPowerShot G1がキヤノンから発売されるに伴い、用済みとなって、親戚に譲りました。

PowerShot G1のレンズは、やはりQV-2000UVのそれと同系統で、ボディ前部が金属製になっていたのと、フリーアングルの液晶、300万画素CCDが魅力でした。
でも高価で、たしか10万円前後したと思います。
当時たまたま臨時収入があったのでなんとか買えました。(笑)

それ以降、ずっとキヤノン製品を買い続けてきました。IXY Digitalシリーズなど、当時の他のメーカーのデジカメとは一線を画したデザインと質感の高い仕上げで、魅力がありました。

でも、その後の「偽装請負」問題や派遣法改悪発言、工場用地を巡る疑惑など、当時のキヤノン社長で経団連会長だった御手洗某の傍若無人の振る舞いに嫌気がさして、キヤノンのデジカメは買うのを止めました。

実際、もうデジカメとしてキヤノンでなければという魅力も無くなっていましたし。
(ただ、以前も書いたようにプリンタだけはエプソンが余りにもひどいので、仕方なくキヤノンを使っていますが。)

で、本題ですが、IXY500、2004年以来主にヨメさんが使ってきました。
ヨメさん、7年前の発病以来右手が使えなくなりましたが、軽量小型のIXYなら左手で撮影できたからです。
2年ほど前、リチウムイオンバッテリーが寿命で持たなくなり、撮影中に電源が切れ、レンズが途中で引き込まなくなるトラブルが発生しましたが、結局レンズに一撃を加えたら(笑)また動くようになったので、互換バッテリーを買ってその後も使用し続けてきました。

しかし、信州旅行以来、頻繁に撮影できなくなるトラブルが起こるようになりました。液晶表示が乱れて見えなくなり、撮影結果も同様な状態で何が写っているかわからない状態になってきました。全てがそうなるわけではないのですが、どのタイミングで起こるかわからないので、継続使用は無理です。

修理も考えましたが、なにしろ買ってから6年以上経過しているので、費用を考えたら買い替えの方が合理的と、パナソニックのDMC-TZ10という機種に買い替えました。
18,000円でした。

実はパナは初めてではありません。その前にGH1を買っていました。
最初は家電メーカーのカメラなどと思いましたが、意外にもパナのレンズは自社製です。デジカメは電子デバイスの信頼性がキモですが、ここでも自社製で賄えるパナのほうが優位性があります。
実際GH1はよく出来たカメラです。

DMC-TZ10も、GPSがついて(バッテリーの消耗が激しいので限定使用にしています)、手ぶれ補正+光学12倍ズーム、広角側は25㎜から、ハイビジョンムービー可でこの値段!。
もはや何をかいわんやです。

薄型なのでヨメさんの左手撮りもOKでした。

でもIXY500は、いろいろ思い出もあり、外装もきれいなので、捨てることもできずそのまま放置していました。

ところがある時、たまたまインターネットでキヤノンのホームページを見ていて、同社製デジカメを無償修理をしていることが分かったのです。

そのなかにうちのIXY500も含まれていました。修理受付期限は2011年11月30日まで。

驚きです。

あの労働者酷使のケチキヤノン(笑)が、とっくに保証期限切れの製品を無償修理していたとは!

しかも保証書も不要(とっくに期限切れなので要らないのでしょうが)、電話応対も丁寧で、先々週8月19日・金曜日に電話してたら、先週火曜日にクロネコヤマトが取りに来ました。
梱包もクロネコがしてくれたので何の手間もいらず。

そして昨日8月30日には修理完了で大分から返送されてきました。


箱の中には丁寧に梱包されたわがIXY500が居ました。






同梱の修理説明書によれば、トラブルを確認したので、光学ユニットの交換をしましたとのことでした。

ユニットとはレンズも含まれているようで、以前のレンズ一撃以来(笑)起動時のたびにカチッという異音がしていたのが消えていて、新品のようにスムーズになっていました。

修理期限内の対象製品をお持ちの方は、すぐ連絡された方がいいですよ。


まあ背面の液晶が小さいとか、手ぶれ補正がないとか今となっては見劣りする部分もありますが、吐き出す絵は十分綺麗なので、バイクでのツーリングなどて積極的に使って行こうと思います。

ところで故障の原因のCCDですが、SONY製ということです。

当然、費用はすべてSONY持ち。やはりケチキヤノンは不変でしょうか。




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カスピ海ヨーグルト

2011年08月22日 | DIYな日々
突然暑い夏が途切れて、夜も二週間ぶりにクーラーなしで寝られるようになりました。
ありがたいです。まあ、このまま秋に一直線とは行かないでしょうが。

でも暑い夏ならではのメリットもあります。
ヨーグルト作りです。

2002年から始めたカスピ海ヨーグルト作り、今も続けています。何でも一度始めたら止められない性格です。(笑)

カスピ海ヨーグルトは酸味が少なくあっさりとした味ですが、逆にそれがいいのか、毎日食べても飽きません。

このヨーグルト、発酵の適温が27℃(普通のヨーグルトは40℃と高温です)なので、夏は種ヨーグルトと牛乳を入れた容器を部屋に放置して置くだけで、勝手に出来上がります。

少し前までは、エアコンなしの2階の部屋だと夜でも30℃以上あったので、一夜置いておけば、翌朝には出来上がっています。
私は10時間ぐらい放置していますが、8時間程度でも大丈夫なようです。

(一度忘れて15時間以上放置していたことがありますが、異常なく食べられました。インターネットでは長く室温に放置するとヨーグルト菌が死んで腐敗すると書かれていますが、大丈夫でした。うちのカスピくんは元気なようです。)

ヨーグルト作りは、最初これを発注することから始めました。

購入した乾燥した粉末状の種菌を適量の牛乳に混ぜて、夏ならそのまま室温に置いておけば、種になる生のヨーグルトが出来上がります。
それを一定の量の牛乳に混ぜて増やしていくと、以後は、雑菌の混入に十分注意すればずっと作り続けることが出来ます。
(私は出来たてのヨーグルトを殺菌したスプーンで適量取り出して、殺菌済みのジャムなどのガラスの小瓶に入れて、次回の種菌として冷蔵保存しています。常時3つの瓶が冷蔵庫内にあり、順番に使用しています。)
でも、冬はそうは行きませんね。
秋になって気温が下がるにつれ、室温では難しくなってきます。
それで、なんとか人工的に30度ぐらいの環境を作って、気温が下がっても作り続けようと、いろいろ試行錯誤しました。

で、とりあえずこれを作りました。↓


なんだと思いますか?
中はこうなっています。↓

手元にあった電気保温プレート(昔知人の結婚式の引き出物にもらったものです)に容器を載せて、タイマーで一定時間温めようというものです。
直接置くと熱すぎるので、適当な針金製の台を置き、段ボールで周囲を囲って、上に載せた紙のふたと、段ボールの隙間で温度を調節します。

温度は手元にあった、パソコンのオーバークロック(ほとんど死語ですね)用の温度センサーで管理しました。容器の外と、ヨーグルトの入ったガラス容器、容器直上の3点を測るようにしました。
容器に直接熱が伝わらないように台との間に発泡スチロールを挟んでいます。試行錯誤です。(笑)



なんとかうまく出来るようになったので、保温カバーを少し手直ししました。↓


全体はこんな感じです。


消費電力は70Wでやや高めですが、ほかになかったのでよしとしました。
緩め・固めと最初はバラツキがありましたが、やがて安定して作れるようになりました。

でも、毎回温度が安定するまでの間は、こまめに空気の出入り口を調節して温度を管理することが必要でした。気温も一定ではないので、容器の温度が安定するまでの時間も微妙に変化しました。

一冬続けましたが、やはり面倒なので何かいいものがないかと探していたら、見つかりました。

その名もまんま「カスピメーカー」。

消費電力も最大で16Wと少なく、容器2個が付いて値段も手ごろです。私はもう1個容器を追加発注しました。

使ってみたらそれまでの苦労が何だったのかと思うほど簡単です。
この機種にはタイマー機能がないのでそれだけショップで買ってきて、あとは全く手間なし。
何度も言いますが、容器を清潔に保つことだけを注意したらOKです。

牛乳の量ですが、ヨーグルト菌の主体「クレモリス菌」は嫌気性菌なので、ほぼ容器一杯に牛乳を入れても大丈夫です。
表面を保護する「アセトバクター菌」は酸素が必要ですが、ごく少量の空気でいいので少し蓋との間に空間を作るようにすれば生きています。

そして現在に至っています。

最初の話に戻りますが、夏の間はこのカスピメーカー添付の容器だけで、自然発酵可能です。なので、必要とあれば2個一度に作ることも出来ます。やろうと思えば容器の数だけ量産できますが、普通のヨーグルトだとこうはいきませんね。

でも涼しかった昨夜(21日)は、念のため久しぶりにカスピメーカーで作りました。

このまま秋になるか、また残暑が戻ってくるのか、わかりませんが、いずれにせよ超簡単なヨーグルト作りです。

興味のある方は、ぜひ挑戦してみてください。おいしい新鮮なヨーグルトが種菌と牛乳だけで作れます。

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「首相など誰がなっても同じ‥」ではいけない

2011年08月18日 | 日記
前回も書きましたが、日本では、政権交代しても、巨大な官僚組織は手付かずのままで何も変わらない制度になっています。

しかし、アメリカや西欧諸国では、規模こそ違っても、「政治任用」により大統領や首相が省庁のトップを入れ替えることが出来る制度が歴史的に保証されています。

日本とアメリカとの比較はここ

欧米諸国での制度の比較はこことかここで紹介されています。

上記の資料で書かれているように、アメリカでは、大統領就任と同時に3,000から3,500人の高級官僚のポストが入れ替えられます。
大統領は、自分の政策や信条に合った人材を広く登用できるようになっているわけです。
もちろん人材の選定には時間と労力がかかりますが、投票日前から、本選挙で勝利した候補には政府から資金と事務所が提供されて、政府高官の任命に向けた準備作業が出来るように制度が整備されています。「政権移行法」というそうです。

というわけで、アメリカでは局長以上の高級官僚は大統領が任命するので、連邦公務員350万人という巨大な官僚組織でも、コントロールすることはそれほど困難ではないでしょうね。
そして、法律で定められた4年間の大統領の任期によって定期的にスタッフを入れ替えられるので、前政権時代の政策の誤りについても、絶えず新スタッフのもとで検証可能となります。
なので、日本のように政策破綻が明白になってもいつまでも事業継続になる(ダムや干拓事業、核燃料サイクル等々)などということは起こり得ない仕組みになっていると思います。
むしろ、前政権の悪を積極的に暴露することがその政権のポイントとなるので、日本のようにどれほど政策の失敗を重ねても一切責任を取らず、一生居座り続ける高級官僚といった例はおこらないでしょうね。

日本では、官僚機構が最大・最強の政治組織です。

歴代の首相もそれには全く手がつけられず、民主党政権誕生後の経過でもわかるように、少しでも手をつけようとすると、逆に一体となって襲いかかり、政治生命さえ断とうとします。

原発事故を巡る対応であきらかなように、この官僚機構には司法やマスコミ、教育機関までが応援団になっています。

戦後の平均でわずか2年、最近では1年も持たない短命の日本の内閣では、いくら公約で立派なことを掲げても、官僚が意図的にサボれば時間切れ、なにも実現しませんね。
先に書いたようにアメリカは4年、イギリスではサッチャーやブレアが10年以上・平均でも5年です。

実際、首相の周辺にホワイトハウスのように直属の部下やスタッフがおらず、政策や法案の立案・作成は官僚依存、その官僚は外部から手を付けることが出来ない「万世一系」の体制では、「だれが首相になっても同じ」なのは当たり前の話です。

このような、世界でも特異な「官僚独裁」を放置する限り、政治はその「イチジクの葉っぱ」でしかなく、議会制民主主義など絵にかいた餅、茶番にしか過ぎないことは当然です。

震災の復興や原発事故の収束が進まない今、このへんで、国民みんなが、日本という国のあり方そのものについて、リアルで客観的な視点で総点検して変えていかないと、どうにもならなくなる臨界点が迫ってきていると思います。

地殻が不安定で、巨大地震の発生が強く危惧されている現在の日本で、こんな国家の体制のままで再び原発の運転を容認していけば、第二のフクシマの発生は不可避と思います。


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バイク、突然エンジン不調!の謎 その2

2011年08月11日 | バイク
家にあった無水エタノールを、水抜き剤の代わりに、約50ccガソリンタンクに投入したことは前に書きました。

その後自宅周辺をテスト走行して再発しなかったので、もう大丈夫だろうと思っていましたが、念のため、8月4日に休暇を取って、短距離ですが走りに行くことにしました。

自宅近くのガソリンスタンドで満タンにして、忘れずに燃料コックをリザーブに切り換えて(笑)、走行開始です。

通勤以外では本当に久しぶりの走行です。

日差しは強くても空気は乾いて澄んでいるので、青空に浮かぶ白く輝く夏雲、それを背景にどっしりとそびえる金剛・葛城の山容がはっきり見えてきれいです。エンジンも快調、一路河内長野方面に南下しました。

いつものプリウスの窓越しに眺める景色と違い、視野を遮るものがないパノラマが新鮮です。
交通量も昼時のスタートのせいか少なく、310号線を観心寺方面に左折して、五條に抜けることにしました。

以前買ってあったものの未使用だったSONYのナビも、スパーダの機動に遅れず反応が機敏で、頑張っています。↓



ところが、山道にさしかかってしばらくして、なんと、またミスファイヤの再発です!

「えっ、なんでや!」と焦りまくりました。

でも、前回のように片肺になり、停まりそうになるというほどではありません。
ただ、ブスブスと低回転域でエンストしそうになるのは同様です。

「不調の原因は水ではなかった?、そしたら何が原因?」とあれこれ考えながら、必死にエンジンを4000回転以上にキープして、310号線の峠を越えて、五條方面に下りました。

せっかくの高見山から大台ケ原、大峰、さらに室生火山群まで遠望する大パノラマもゆっくり見る気になりません。デジカメを取り出す余裕もありませんでした。

しかし、山道を下って行くと、次第にエンジンの調子も良くなってきました。走るにつれて失火は無くなっていく感じです。

五條市内への道の途中で、山麓線への標識を見つけたのでそれに従って左折し、そのまましばらく柏原方面に走って、名柄で今度は309号線を通って大阪に戻ることにしました。

トラブルが上り坂で発生したので、再度調子が悪化するかどうか試すためです。

でも、けっこうな上り坂の連続でももう調子は悪くならず、パワー復活です♪

しばらくぶりの309号線、昔と違って立派なループ橋も出来ていて、あっという間に峠にたどり着きました。

関屋トンネルと水越トンネルを抜けたらあっけなく千早赤坂村に入りました。

このあたりの道路はかなり変わっていましたが、NV-3Uのおかげで簡単に自宅方面への道を選択出来ました。

途中さらにスパーダの調子を見るため、羽曳野市の駒ヶ谷から起伏のある広域農道に逸れ、太子町から奈良・香芝方面に迂回して、穴虫峠経由で165号線を経て帰宅しました。

このころにはまったく不調の起こる気配もなくなって安定した回転でした。

ところで、直ったと思っていたエンジンが、また不調になったのはなぜでしょうか。

やはり、原因は水だったと思います。

しかし、50cc程度のアルコールでは、すぐタンク内の10リットル以上のガソリン中に分散してしまい、水を吸い切れなかったのだと思います。

実際に実験されているブログがたくさん見つかりましたが、私が入れた程度の量では水を溶かしきれないようです。
しかも、ビーカーに入れての実験では、かなり激しく撹拌しないと水滴はなくならないということです。

私がやったように車体を揺さぶった程度ではダメでしょうね。

それで、リザーブ位置にしていた燃料コックから、タンク内に残っていた水が、上り坂でキャブに入って、失火を多発してしまったと思います。

でも、前回の点検時にガソリンを抜いた時に水の大半は流れ出て、残りは今回不調のまま走り続けたので、後半の走行では、ほぼタンク内の水はなくなったということではないでしょうか。

家に帰りついたときはまったく症状は無くなっていました。3000回転ぐらいから息つきもなく滑らかに加速してくれました。この日の走行距離は142km、途中のトラブルで精神的に疲れましたが、後半は久しぶりのスパーダを満喫しました。

8月5日に近くのDIYショップで安い水抜き剤(奥さんの高価な無水アルコールを使うと怒るので)とキャブクリーナーを買い、満タンにした際に規定量を投入しました。

車齢20年を超えて、キャブのジェット類の汚れも気になったので、クリーナーもたまにはいいかと、入れて見る気になったのです。

そして8月8日、午後2時間の時間休をとり、帰路を道草して、大阪と奈良の府県境を走ってみました。
今回も山道を選び、峠をいくつも超えるコースを、特に症状の出やすい低回転域を多用しながら50Km程度走ってみました。
結果はまったく問題なく、気のせいか以前よりも回転が滑らかになったような気さえします。

その後、毎日通勤に使用していますが、まったく問題ありません。

今月中にもう一度、休みを取って、今度はもう少し遠くまで走ってみようと思います。
その時はちゃんと写真も撮ってきます。(笑)

それと、長年の課題の、余りにもローギアードな最終減速比をなんとか改善する試みにも、今夏中に着手したいと準備中です。


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大阪といっても片田舎、猿や狸も出てきます

2011年08月04日 | 日記
我が家は、大阪府の中部、中河内の東端、信貴生駒山系の南端部にあります。奈良県との府県境に位置していて、いわゆる「里山」といった低山の斜面に造られた新興住宅地です(といっても、もう20年以上前の造成ですが)。

雑木林が住宅地の三方を囲むような地形なので、大阪とは思えない珍客が来ます。(笑)

まずイノシシ(といっても野生化したイノブタです)や猿が出ます。
家の近くの公共施設にも「猿に注意」と書いてありますし、私も一度出勤途中に、猿がバイクの前方を跳ねながら横切ってびっくりしたことがあります。

また、ある時は、自宅の公道に面したガレージのシャッター前に小狸が座っていたこともあります。


夜行性の臆病な狸が、通勤の車がよく往来する朝、我が家の前に座っていたのは、前夜にでも車にはねられたのか、後ろ足を両方怪我していて、動けなかったからのようです。
私が、出勤のためガレージのシャッターを開けたら、いい隠れ場所と思ったのか、前足だけで這って行き、車の下に入り込んだので、あわてて竹箒で追い出しました。狸も必死で抵抗しましたが、よほど怖かったのでしょうか、歩道上に大小失禁していました。

その時は時間がなかったので、そのまま歩道に水を流して清掃してから出勤しました。
後日聞いたところでは、子狸はその騒動を見ていた近所の奥さんが市役所に連絡して、捕まえてもらったとのことでした。

動物以外では、鳥の声がよく聞こえます。季節ごとにホトトギスやカッコウ、ウグイス、ホオジロなどが、どこからか聞こえてくるのは気持ちがいいです。ホトトギスやホオジロの鳴き声は、ここに来て初めて聞きました。

今まであまり目にしたことのない虫がくるのも面白いです。どこにでもいる普通の種類だそうですが、私はそれまで見たことがなかったです。

例えばもう8年も前になりますが、帰宅した玄関ドア横のタイルに、オオミズアオが張り付いていました。


蛾はあまり好きではありませんが、これは別格ですね。

一見しただけでなんともいえない気品があり、優雅です。夕方写真を取ってそのままにしておいたら、翌朝にはいなくなっていました。


もっとも、分類学上は蛾も蝶も同じチョウ目で、その境界はあいまいだそうです。しかも種類は圧倒的に蛾の方が多く、もともと日本ではドイツやフランス同様に区別していなかったとか。

そして先日、オオミズアオと同じヤママユガ科のこれ↓が、玄関の植木鉢の横におりました。
そのものずばりの「ヤママユガ」です。




これもオオミズアオほどではありませんが、よく見るときれいです。配色が絶妙で、これも気品があります。

いわゆる天蚕の代表格で、上質の絹糸が取れるため古来から養殖しているところもあります。近畿でもこういうイベントがやられています。
団栗を生らせる樹種の葉を好むそうで、そういえば近くの雑木林は団栗だらけです。(笑)
付近の林を探せば、緑色の繭も見つかりそうですね。

なお、上記2種とも成虫になったら口は退化してしまい、摂食出来なくなるとのことで、そのせいか省エネに徹していて、動作も緩慢でしたね。


家の周りでよく見る蝶ではこれがお気に入りです。

今までも目にしていたのですが、ツマグロヒョウモンという名前を知って、改めて美しさに気付きました。

まあこれは、見慣れた路傍の花でも名前が分かると、また鑑賞する眼が変わるのと同じですね。


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バイク、突然エンジン不調!の謎 その1

2011年08月01日 | バイク
我が家からの通勤経路上に、通学路に指定されて、登校時だけ車両の通行規制がされている区間があります。
おじさんが立っていて、チェックしています。

そのため、通るにはバイクは降りて押して行かなければなりませんが、結構なアップダウンもあり、原付でなければ無理です。

でも、春・夏・冬の休みの間は解除になるので、日頃は「運動不足」のスパーダ君も通勤に連れ出すことが出来ます。

それで、7月26日朝、天気も晴れてわくわくしながらスパーダでの出勤と相なりました。


エンジンもいつもと変わらず快調、タイヤ(ダンロップK275という銘柄です)も去年新調したのでハンドリングも一新され、ヒラヒラ感を味わいながらいつもの道をたどっていました。
バイアスですが、スパーダに最適のいいタイヤです↓




ところが、全行程8kmのほぼ6kmまで進んだ頃に、突然エンジンが不調に!

ババッ、ババッと息つきを起こして、エンジンが止まりそうになります。吹かせば上の方は回りますが、4000回転以下になるとエンジンの咳き込みが激しくなって走らなくなるという症状です。

ふとトリップメーターを見ると300km以上になっています。
前回の燃料補給でリセットしたはずなので、11リットルしかないスパーダのタンク容量から考えるとガス欠は間違いないところです。
すぐリザーブに燃料コックを切り替えて、勤務先近くのガソリンスタンドになんとか駆け込みました。
(ただ、切り替えてもすぐにエンジンが復調しなかったのは意外でしたが。)

スタンドで給油したら意外なことに8リットルしか入らなかったのですが、まあリザーブが3リットルかと納得してセルボタンを押しました。

ところが、まだエンジンの不調は直っていません。

それどころか、ミスファイアが給油前より激しくなってきました。

それでもローギアで高回転を維持しながら、なんとか勤務先の駐車場にたどり着きました。

大ショックです。

わがスパーダ、外観もエンジンも最高と自慢していたのに、ブスブスと止まりそうになる絶不調ぶり、途方にくれました。

職場でなんとか仕事の状況にめどを付けて、午後、半日休暇を取ることにしました。
原因不明の不調なので、このまま夕方まで働いても、夕方になってからでは、ちゃんと帰宅できるかどうか自信がなかったからです。

正午になって退社し、バイクまで戻って、恐る恐るエンジンを始動しました。
むずかりながらもなんとか始動しましたが、やはり低回転ではストールするので、スロットルを絶えず煽りながらヨロヨロと帰宅しました。

途中からは片肺気味になって、パワーもスピードもガクッと落ちて焦りまくりました。

昼食を食べ終えるのもそこそこに、ガレージで原因究明開始です。

まずはプラグのチェック。まだ一万kmにも達していないし、プラグが原因で突然エンジンが不調になるとは思えなかったのですが、まずは一つずつ原因になりそうな要素をつぶすしかありません。

フレームが邪魔する前方シリンダーのプラグの取り外しに手間がかかりましたが、何とか外せました。案の定、プラグはきれいなものでした。

次は燃料がどこかで詰まってキャブに充分に供給されなくなっているのではということです。これも、片肺になるまでは高回転域では回っていたので、可能性は低そうですが、まずはチェック。

燃料コックからキャブに行っているホースを外して、燃料コックをONにして、負圧チューブを吸ってみると、ドバッとガソリンが出ました。問題なしです。



途方にくれました。

マニュアルを見て、スロージェットの調整をしたりしましたが、やっていても自分でも気休めにもならず(笑)、全く確信はありませんでしたね。

首をかしげながら、またすべてを元に戻して、エンジンをかけて見ました。

ちょっともたついたものの、エンジンはかかりました。しかし、近所を走りまわって見ると、片肺状態はなくなって4,000回転以上はかなりましになっていましたが、低回転域ではまだブスブスとミスファイアが残っています。

その日はそこまでで時間切れ。ちょうど奥さんがデイケアサービスから帰ってきました。
私には大事な主夫介護ヘルパー(笑)の仕事が待っています。

それからその週の金曜日まで、マニュアルを見ながらあれこれ考えていました。でも分かりませんでした。

金曜日の29日、午前中の家の掃除を終えてから、またスパーダの修理です。

実は火曜日以後、ずっと考えていました。

整理してみると、

1.発症時、燃料は少なかった→残量3リットル程度
2.それでリザーブに切り替えたら更に状態は悪化した
3.満タンにしても状態は変わらなかった
4.午後に各部の点検をした後は、かなりましになってきた

ということになります。

それでひらめきました。

そうです!
タンク内に溜まった水ではないかと。

その水が、タンク容量が少なくなってガソリンに混じってキャブに流れるようになり、リザーブに切り替えたため更に多くの水がキャブに流入して、いっそうミスファイアがひどくなったのではないかと。

考えてみたら、20年になるのに、水抜き剤など入れたことがありませんでした。
そもそも、私にとってバイクのタンクに水が溜まるなど「想定外」。

でも、今までリザーブで走ったことはないし、水抜き剤など入れたことがなかったので、水がタンクにたまっても出て行くことはなく、長年の間溜まり続けていたのでしょう。

地下式ガレージですが、やはりタンク内の結露はゼロとはいえなかったと思います。
一度タンクは部品交換していますが、それでも15年は経過しています。
タンク内の結露した空気やガソリン中の微量の水分が溜まってきていた可能性は否定できません。

で、もう一度、金曜日の午後、リザーブにした燃料コックからガソリンを1リットル程度容器に抜いてみました。

そして良く見たら、ほんの少量ですが、ガソリン中の水の玉が確認できました。

ほぼ原因は決まりです。
でも、全部ガソリンを抜くのは容器もなく大変なので、とりあえず家にあった無水エタノールを水抜き剤の代わりに50CCほど(全く適当です)タンクに投入して、しばらく車体を前後左右にゆさぶりました。
そして、燃料コックをリザーブにして、家の周辺を走行してみました。

予想通り、まったく症状は出ませんでした。
低回転から滑らかに吹きあがり、以前の調子が復活です。そのままいつもの10Km程度の巡回コースを走っても、何の問題もありませんでした。

復活です。本当にうれしかったです。

しかし、よもや水が溜まっていたとは。

次はタンク内の錆の発生が心配になりますが、なんとかそれは大丈夫のようでした。
上からのぞいて見たり、軟質のアルミ棒を曲げて突っ込んで内側をなでてみても、スムーズな触感でした。

教訓:
今回の私のスパーダのように高年式のバイクで、リザーブ切り替えがあるバイクは、タンクの底リザーブ位置に水がたまっている可能性があると考えた方がいいと思います。

なので、そういうバイクは、時折満タン後に、コックをリザーブに切り替えて、積極的に底にたまったガソリンから使ってみるように心がけるのがいいと思います。
ただし、一定程度走ったら必ずノーマル位置に戻さないと痛い目に遭います。(笑)

水抜き剤を適当な分量たまに投入するのもいいでしょう。これは適量の無水アルコールで代用することもできます。

でも、先のように定期的にタンクの底・リザーブ位置のガソリンを使うようにして、水が溜まらないよう心がけるのが一番の予防策でしょうね。


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