ヨメさんが行きたがっていた兵庫県立美術館のルノワール展ですが、基本的に人ごみが嫌いな私なので、なかなか行く気になりませんでした。
でも最近美術館のサイトを見たら、なかなか良さげな展覧会のようで、混雑していても出かける価値がありそうだったし、なにより会期の中盤の今ならそれほど混んでいないだろうと考えて、7月27日(土)に出かけました。
いつもならスイスイ車を走らせてというところですが、やはり関西有数のお出かけスポット神戸なので、今回は事前チェックでも阪神高速・神戸線が渋滞中とのこと。
でも根が楽観主義の私ゆえなんとかなるだろうと、9時前に出発しました。環状線までは、駒川で軽く渋滞したものの大したことはなかったのですが、神戸線に入ると次第に車が増えてきました。それでも10時15分には美術館に到着。駐車場に停めて、車椅子を押してチケット売り場に行きました。
いつも感じることですが、この美術館、「苛酷な建築家・安藤忠雄」の作品らしく障害者や高齢者には全くやさしくないですね。
彼の設計で定番の大きな階段は、美術館に来る年配の観客には辛いので、デザイン優先で極小に切り詰めらたエレベーターはいつも満員。大体、いつ行っても階段を上って3階まで歩いている人をあまり見かけませんね。
さて覚悟していた会場内の混雑ですが、すでにチケット売り場には30人前後が列を作っていました。でも私の予測よりははるかに少なくホッとしました。あのエルグレコやフェルメールに比べたらかわいいものです。
入り口で今回も解説用のヘッドホンセットを借りましたが、正直言うとこれがなかなか微妙。
なにしろナレーションの一人が黒柳徹子女史!です。彼女、もともと若い時から滑舌が?ですが、昨今はそれに加齢の影響が加わっていて、それがヘッドホンからディテールまでクリアに聞こえてくると、説明の内容など飛んでしまいそうになります。(殴)
いろいろ興味深い解説内容もあったのですが、人に勧めるかというと結構躊躇しますね。絵の横の説明文とほぼ同一ですし。
余談はさておき、今回の展示品は選りすぐりの名品ばかり。なんといっても目玉はルノワールですが、他の展覧会ではあまり目にすることがない静物画や自画像まであって、人物画も傑作揃いでした。
<シャクヤク>
<たまねぎ>
どうですか?芍薬はまだしも、ルノアールと玉ねぎとは! でもルノアールにかかれば玉ねぎさえ輝いています。(笑)
人物画では一番気に入ったのがコレ↓ 「テレーズ・ベラール」で13歳の少女の肖像画。
「ルノアールテンプレ顔」(殴)していないのが気に入りました。もっともモデルになった女性は服が気に入らなくて「好きな絵ではない」と言っていたとか。父親は外交官で銀行家だったそうです。この絵は以前も来日しています。
そしてルノアール・テンプレな人物画も良品揃い。(笑) クラーク夫妻の好みの良さが表れています。
まず「劇場の桟敷席」 本当は3人が描かれていたとか、説明がありました。
そしてこれ↓は「縫い物をするマリー=テレーズ・デュラン=リュエル」。長い名前で覚えられない‥。
ポスターに使われたのがコレ↓ 「鳥と少女(アルジェリアの民族衣装をつけたフルーリー嬢)」ほんとはフルーリー嬢じゃないとかの説明でした。
その他にも有名な「うちわを持つ少女」などがあって、ルノワールは合計22点。満足でした。
他の画家の絵も見ごたえのあるものばかり。
モネといえば睡蓮ですが、こんな絵もあったとは。「エトルタの断崖」↓
観ながら、大昔コーンウォール半島の先端・ミナックシアターを訪れた帰路に立ち寄った風景を思い出しました。オールドハリーというところです。
セブンシスターズよりは小規模ですが、ここもナショナルトラストが保護していて、真っ白な崖がきれいでした。
ああ、また行きたいよ、イギリス貧乏旅行!(笑)
これはバルビゾン派・コローの「水辺の道」↓
マネのこんな絵もありました↓「花瓶のモス・ローズ」
アカデミズムの作品・ブグローの「座る裸婦」。そのまんまな題です。
アングルを想起させる硬質で端正なタッチです。
その他にもジェロームの「蛇使い」やドガの「稽古場の踊り子たち」、ジェームス・ティソの「菊」もいつまでも見ていたい作品でした。特に「菊」は花の扱い方が斬新でした。
今回の展覧会の感想は、「疲れない」の一言。(笑)
ほとんどの絵が、狭い我が家でも飾れそうなサイズで、しかも穏やかな雰囲気のものが多かったのがリラックスできた要因でしょうね。とくに目玉のルノアールの作品の多くが彼らしく楽天的でハッピーな画風なのがよかったですね。
それと、展覧会の配置が素晴らしい。
ルノアールを最後にもってきているのが効果的でした。
というのは、皆さん展示の初めのほうは元気があるので熱心に丹念に観るので混雑しますが、最後のルノアールの展示あたりまで来ると、お疲れなのか人波も適度に散らばってきてゆったり観られたのです。オーバーに言うと、「万葉文化館」状態。(殴)
そのため、会場出口まで作品を観てから、再びはじめからルノアールの作品を見直すことが出来たりして満足しました。ナイスな配置でした。
観終ってから今度は「マリー・アントワネット物語展」へ。
こちらは地味というかマニアックというか、興味のある方には堪えられないでしょうが、私のように「絶対王制」と聞くと即座に拒否反応が出てくる者にとっては余り感銘を受けない展示でした。
でも豪華な衣装やド派手なウイッグ、手の込んだ装飾品を見ていると、派手好きで浪費家といわれた彼女や貴族・王族の暮らしぶりがうかがわれて、フランス革命の背景がリアルに見えてきますね。
以下の写真は撮影自由な展示コーナーで撮影したものです。フラッシュは禁止なのでブレブレです。^^;
衣装はもちろんレプリカ
巨大な帆船が付いたウィッグ↓
出口近くには池田理代子氏が本展用に描き下ろしたのマリー・アントワネット原画が↓
今回よくわかったのが、マリー・アントワネットの鼻の形。けっこう鷲鼻でした。
なので、ヨメさんと「あの鼻の形だとオハナがやったらピッタリやね」などと下らぬことを言ってみたり。(笑)
観終ったら結構な時間になっていたので、劇場前の立体看板前で写真を撮ってからカフェへ。
相変わらず狭い店内を、恐縮しながら車椅子を押して奥へ。
食べたのはコレ↓(まあまあ価格相応ですが、コーヒーが煮詰まっていて苦すぎ(笑))
でも今回の展覧会、それほど混まずに観られてよかったです。やはり期間の中ごろあたりが混まないようです。
絵そのものが余り普段目にすることが出来ない希少な作品が多いので、ぜひ機会があればご覧ください。
おすすめです。
まずは、いつもの超ローカルな前置きです。(笑)
12時開演なので10時過ぎに出発。いつも以上に車の量は少なく快適に劇場に着きました。車椅子で駐車場から出る際に、居合わせたお祖母さんとお孫さんらしい二人が重いドアを開けてくれて感謝感謝でした。ここのドア、重くて大変です。
劇場横のカフェで腹ごしらえを済ませて劇場前に行きました。
(ちなみにここのカフェのお替り自由のサラダ、はじめ調理前の食材が置いてあるのかと思いました。リピート無理です)
事前に車椅子スペースをお願いしていたので、劇場前では係の男性スタッフが待っていてくれました。楽屋の前の通路を通ってエレベーターに乗って劇場に。今回は人気があるのか劇場内外は活気がありましたね。女性比率は大劇場以上に高く、男は少な目。
始まる前にプログラムを買いました。ヨメさんも期待が大きかったのか、久しぶりに買うのに同意しましたね。(笑)
プログラムの表紙、凰稀かなめの表情がなにやら微妙ですね↓
で、ようやく感想になります。(笑)
まず芝居のほうから配役に沿って。
ルドルフの凰稀かなめ。
まずやはりきれいです。文句なし。
歌は微妙にビブラートもあって(笑)、モンテクリストよりさらにまた進化しているかなと思ったのですが、ヨメさんに言うと「あまり変わらん」と辛い点。
でも私はこれまでもっと酷い男トップの歌の数々を聞いて耳が鍛えられているので(殴)、それらと比べたら(比べるな!)充分及第と思いますよ。容姿と大人の雰囲気、甘い声の質がそれを補って余りあります。
ただ演技のほうは、今回はその甘いキャラが仇になって、キリッとした印象が少なくて残念な感じですね。全体としても、民主化?を進めようとする青年将校グループにシンパシーを抱いて加担しつつ(このあたり「エリザベート」参照のこと(笑))、一方でハプスブルク家の十八番・政略結婚を強いられて、満たされない愛への渇望感から、次々と女性遍歴を重ねる彼の懊悩の描写が弱く感じました。
ひたすら甘い表情と甘い声は、ファンにはたまらないのでしょうが(私も結構好きだったりして)、後半ルドルフが次第に追い詰められていく過程の心理描写などが物足りなかったですね。この点、麻実れいはよく演じていましたね。とくにいよいよ死のときが来たことをマリーに告げるシーンとか。でもこのあたりは演出家の好みから来ているのかもしれません。
まあ、今回の出し物は、30年前!に観たゴールデンコンビ・ターコ&モック初演版と比較しているので、どうしても辛い採点になってしまいます。凰稀かなめは、前回のモンテクリストの好印象のせいでとくに期待していたので、余計にプチガッカリでしたが、今の宝塚各組の中では一番適役だとは思いますね。
次はマリー・ヴェッツェラの実咲凜音。
今回の観劇でつくづく思ったのですが、マリーとルドルフの関係はかなりすれ違いというか、対等の恋愛関係ではないですね。ルドルフは自分の理想としている清純で無垢な女性を追い求めていて、たまたまそれをマリーに見出したということで、マリーのほうはあこがれの皇太子に求愛されて舞い上がってしまったという感じでしょうか。
そのマリーがルドルフの言うままに心中に突き進んでいくという話で、まあ今となっては古色蒼然としたお話です。
そういう、あまりしどころのない役ですが、実咲凜音は可憐にひたむきにルドルフについていく姿をよく演じていました。
一番びっくりだったのはルドルフの手紙を読み上げながら歌う場面。
まず手紙をマリーに渡すようブラッドフィッシュ(松風輝)に言いつけるルドルフ↓
届先を見て驚愕するブラッドフィッシュ↓
そして手紙を読み上げながら歌うマリー↓
舞い上がるマリーを引き留めようとする乳母↓
こんないい場面だったのかとうれしい発見でした。うまいですね。なにしろ唯一観た初演版がモックだったもので、舞台は上の空で早く終わってくれと念じていたことだけ覚えています。(殴)
(でも、そのモックの演技力ときたら、もう歌など少々下手でも全くノープロブレムでしたが)
ただ、しいて言えば実咲凜音は高い音がちょっと弱いのかな。でもトータルでは大したものです。
最初と最後の舞踏会のシーンは本当にきれいです↓
余談ですが、観劇の後スカステで見た今回の宙組公演のNow on Stageはいろいろな点で面白かったですよ。
要約すると、
1. 凰稀かなめは場をあまり仕切らない。話し方は昔の姿月あさとに似ている。
2. 仕切らない凰稀かなめの代わりに悠未ひろがうまく話を進めていた。好感度アップ。
3. そして実咲凜音は完全に浮いていたが、当人は気づいていない。ひょっとしてトップコンビは仮面の夫婦?(殴)
4. 司会者は今回が初司会とはいえ課題多し。
といった感じでした。凰稀かなめに悠未ひろ、緒月遠麻、朝夏まなとの4人はいいチームワークでした。
話を戻して(笑)、エリザベート皇后は美穂圭子。
今回は芝居もショーでも本領発揮で、美声を聞かせてくれました。演技でも、孤独な宮廷生活の中で、現実逃避してきた自身の来し方と、それゆえの息子への罪悪感と後悔が良く表現されていました。立っているだけでもエリザベートでした(笑)。
その夫ヨゼフ皇帝は悠未ひろ。迫力あるヨゼフです。帝国を守るための強い意志と威厳に満ちあふれた皇帝陛下です。存在感がすごいです。今回はこの人と美穂圭子、純矢ちとせが聞かせてくれました。ラストシーンの小春乃さよとの影ソロは圧巻でした。
朝夏まなとはジャン・サルヴァドル役で、モンテクリストとは違って今回は凰稀かなめの味方ですね。(笑)
同時に芝居全体の狂言回しも務めています。すみれ乃麗と相思相愛のカップルで凰稀かなめを羨ましがらせています。
逆に敵役になったのがフリードリヒ役の緒月遠麻。陰謀家で悪いヤツです。ルドルフを追い落とそうと策を練ります。
贔屓な1人なので、感情移入が難しい観劇となりました。(笑)
でもショーでは、「第五の愛-鴨川清作の愛-第17場」で女役になって、レナ・オリンみたいな美女ぶりを見せてくれたので満足。(笑)
今回の芝居で私の一番のツボはマリンカ!
さすが草笛雅子!なわけなくて、今回は純矢ちとせ。
ルドルフに迫る場面はなんとも妖艶で、蠱惑的でした。美脚も披露してくれています。
でもなんといっても、びっくりな歌唱力です。どこまでも伸びのある美声にハマリました。ボヘミアのダンス場面も、もっと長く聞いていたかったところです。本当に初演時の草笛雅子を彷彿とさせてくれる美声でした
ステファニー役は伶美うらら。彼女も政略結婚の犠牲者ですが、舞踏会での嫉妬の炎を燃やす表情、よくやっていました。
どこか実咲凜音に通じる顔立ちですね。でもこの役もあまりしどころがなく気の毒です。
あとはフェルディナンド公の愛月ひかるも好演していました。従僕ロシェックの寿つかさもコミカルな演技で印象に残るいい役でした。
これはショーのほうですが↓
コミカルといえば馭者ブラッドフィッシュの松風輝も、ややオーバーな演技ですが笑いを誘っていました。
もうひとりコミカルな配役の乳母ジェシカは鈴奈沙也。その歌と演技で、思わず往年の雪組組長の銀あけみを思い出しました。懐かしいです。偶然彼女が最後まで入院していた病院にたまたま通うことがあったので、感慨もひとしおでした。
さて、ショーのほうですが、今回は芝居よりもこちらのほうが印象に残りました。
もともとこれまでの宝塚のレビューの名場面をいいとこ取りしたものなので当然ですが、前回は5人のセンセイの遺影を遥拝する場面でせっかくの感動がブツ切りされてしまったのが、今回ラッキーなことに全部省略されていて、グッとまとまりが出ていました。もちろん人数も少なく、セットも簡素になり舞台も狭く、セリや盆などの装置も使えないのでかなり印象が異なりますが、基本が名場面ばかりなので楽しめました。
しかも全ツーバージョンとして客席降りがたくさんあって、普段宝塚を見られない地方のお客さん向けの大サービスがうれしいです。
まず朝夏まなとのチョンパから始まって、実咲凜音の夢のエトワールのあと凰稀かなめが登場。
美穂圭子は「愛の歌手」↓ 歌う場面をたくさんもらっていました
朝夏まなと↓
悠未ひろ↓
客席降りもたっぷり
凰稀かなめも客席降りのサービス↓
そして目玉のパイナップル!何とも言葉がありません。見とれるばかり(笑)
最後のデュエットはさすがにきれい。影ソロも絶品。
終わって組長あいさつの後は近畿出身者の紹介。全ツーならではです(笑)。
最後は凰稀かなめのご挨拶。やはり今のタカラヅカを代表するトップスターですね。あともう少し歌が‥(まだ言うか)。
観終わってつくづく宙組メンバーの充実ぶりを感じました。これでもまだバウホール組がいるわけですから大したものです。
(それに引き替え月の手薄なことと。仰天のみっちゃんの大羽根です。彼女も贔屓ですが、そんな私たちでも、いくらなんでもあの羽根はないだろうと思うし、スカステの初日のニュースでは、トップコンビとみっちゃんだけのインタビュー!どうした歌劇団!といいたくなりますね)
いろいろ書きましたが、今回の公演、無理してチケット取って正解でしたね。
耳福・眼福で、芝居では30年前の東京での観劇を思い出して、しばしノスタルジーの世界に浸れました。
チケットをゲット出来た幸運なみなさん、楽しめること請け合いです!
SONYの14インチブラウン管テレビは、うちの家族が就職して静岡でアパート暮らしを始めた際に購入して使っていたものです。
KV-14AF1という機種で、トリニトロン管が売りでしたね。でもこのテレビ、小さいブラウン管でも定格消費電力は75W。
マスプロのチューナーDT-400は、以前スカイステージ視聴のため購入していました。この消費電力が13Wなので、テレビとの合計は88Wになります。
今回テレビ代替のため購入を検討した液晶モニター・イイヤマのProLite X2377HDS-Bは画面が23インチでも消費電力は32W。
それに付けるチューナー・IODATAのHVTR-BCTLの消費電力が少し少なくなって約10Wなので、合計42W。ほぼ半分になりました。
それ以外でもフルハイビジョン規格の液晶だし、USBのハードディスクをつなげば録画もできるので、メリット大!と更新決定。
でもそんな理由はどうでもよくて、要はいつもの出来心にすぎないとヨメさんは見抜いていますが。(笑)
用廃となったテレビと地デジチューナーは別の用途に使用する予定ですが、その話はまた別の機会に。
ところでSONYのテレビは、キッチンの食卓横の家具の上に置いていました。
14インチとはいえ、最近の横長サイズの表示ではさらに画面が縦に狭くなっていました。ただブラウン管は斜めから見ても色味は変わらないので、どこに座ってもきれいに見えますが、液晶は原理的に正面と斜めからでは画面の見え方は変わってきますね。
なので、少しでも視野角が広いように、液晶はIPSパネルで、バックライトはLED(もっとも今はどれもLEDですが)、スピーカー付(これは失敗)で23インチのものから選びました。
デジタルチューナーは今では地デジ移行も一段落して製品の選択肢はなく、3波対応で外付けハードディスク可となれば先のIOデータのHVTR-BCTLだけになります。
まずこのチューナーを買ってきて、デスクトップパソコンで使用中の24インチモニターにつないで設置スペースを確認。OKだったので、ネットで上記の液晶モニターを発注しました。
アンテナ線はそのまま使えるので設置は簡単。チューナーの設定も地デジのエリアを選ぶだけで超簡単。HDMIケーブルもチューナーに添付なので、それをつなぐだけで作業は完了しました。
キレイな映像には満足でしたが、これで実用できたかといえばノーで、いくつか問題が判明しました。
まず第一が内蔵スピーカーの音の悪さ。やはり液晶内蔵のスピーカーは実用不可でした。中低音が弱いので、シャリシャリした音で聞きづらいですね。
これはこの機種のモニター特有の問題ではなく、液晶テレビでも同様で、居間の37インチの日立の液晶テレビでも程度の差はあれ同じ傾向でした。そのため日立のテレビには別途BOSEのスピーカーを付けています。
それで急きょネットでクチコミを検索。CPの良いこれにしました。オーディオテクニカのAT-SP102 BKで、代引き・送料込みで4,234円でしたが、小さい筐体なのに十分な音質でした。チューナーのリモコンでは音量調節ができないので、ボリュームがスピーカー上部についていて簡単に調節できるのも便利です。チューナーとの接続はRCAピンジャックをφ3.5mmステレオミニプラグに変換することでOK。
↓左側はモニター下に横倒しで設置
↓ボリュームつまみに音量がわかりやすいように白でマーキングしました
次にもっと大きな問題が、パラボラアンテナへの給電問題。
チューナーに来ているアンテナ線は先の日立のテレビWoooと同じアンテナを使っています。それでアンテナ線は「分配損失ゼロ」が評判のコレで分岐させています。アンテナ給電は1系統のアンテナ線のみですが、これまでは常時給電仕様の旧チューナーから給電していました。それで、チューナーの電源オフでもWooo(これは電源オン時のみ給電)も視聴できていました。
ところが新しいチューナーは常時給電不可。そして先述のように分配器は1系統のみの給電タイプ。今回の出来心のせいで、チューナーオフではWoooでのBS・CSの視聴ができなくなったのです。
ヨメさんの冷たい視線を感じながら、いろいろ対策を考えました。給電系統にこれまでのチューナーをつなぎ、残りの3系統のどれかにWoooと新チューナーをつなげばいいわけですが、それでは13Wが無駄ですね。
それでまたネットで探したら、いいものがありました。ニッチな製品で思わず笑ってしまいました。価格も妥当で、消費電力も少なくてGOOです。
早速手配して、これを給電系統に接続。解決しました。^_^;
しかしいくらエコとはいえ、最近はどのテレビやレコーダーも常時給電ではなく電源連動タイプになってしまったのは問題ですね。
で、最後はチューナーとモニター、スピーカーの電源のオンオフ連動設定でした。
日立のテレビWoooでは、パソコン用の連動タップを使って、テレビとスピーカーの電源を連動させていました。それで今回も、チューナーに連動させてモニターとスピーカーの電源もオンオフしようと、手元にあった同じ連動タップを使ってみたのですが、これはあえなくアウト。
このタップ、パソコンそれもデスクトップ用なので、チューナー程度の消費電力では少なすぎてリレーが作動しないのです。
いろいろ感度調整してもダメ。たまに動いても不安定で実用不可。
結局昔からある手元スイッチ付のコンセントにモニターとスピーカーを接続して使用することにしました。モニターは信号入力が無くなったらスタンバイモードに入るのですが、周期的に「無信号」の警告が出るのが目障りなので電源オフにしています。
まあ何のかんのと結構ドタバタしましたが、それでも価値はありましたね。
というのは今回の作業の後、同程度の画面サイズの液晶テレビのスペックを調べてみたら、意外に20インチから27インチ程度のテレビでフルハイビジョン(1920×1080)対応の製品が少ないことがわかったのです。さらに外付けハードディスク対応のものも少なくて、あっても価格が高いのです。
その後新聞折り込みのチラシをチェックしてみても、32インチ程度でもフルハイビジョン非対応のものがあったりするので、テレビを購入予定の方は要チェック項目ですね。
最後に外付けハードディスク。
チューナーに手持ちのUSB3.0(チューナーはUSB3.0非対応ですが)の1TBの2.5インチハードディスクをつないでみたら、バスパワーだけで何事もなく認識されました。録画モードはDRモードだけですが、それでも100時間録画可能と表示されましたので充分です。
メニュー表示も特に問題なく、すぐ慣れます。ただし、別のハードディスクに変えると全く認識しなくなり焦りましたが、この場合はハードディスクを外してからチューナーを初期化。
その後電源オフにして認識しないハードディスクをつないで電源オンにしたら無事認識しました。初期化といっても地デジ設定だけなので簡単です。どうも一つのハードディスクしか認識しない仕様のようです。
それとハードディスクは設定メニューで「録画のみ給電」の省エネモードにできるので、ハードディスクの耐久性も問題ありません。
液晶モニターの下にチューナーがすっぽり収まるのでリモコンの感度も問題なく、スピーカーは右側はモニター横に置き、左側はスペース上倒して設置することでクリアに聞こえています。
古いブラウン管テレビから液晶テレビに買い替える方は、参考にしてみてください。
梅雨はどこに行ったかというような暑い日でしたが、展覧会場は涼しいので、気にせず万葉文化館に向け出発。
開館時間きっかりに到着しました。でも駐車場は、車の数がいつもより更に少なく、ちょっとがっかり。
館周辺も人影がありません。
いつものとおり、建物入口前で庭園を背景に写真を撮ってから館内へ。今の時期、庭園は花が少なく、ホタルブクロとネジバナ程度しか見当たりませんでした。
野々内良樹回顧展-花鳥へのまなざし-は日本画展示室での展示で、作品数は館のホームページでは「約40点」となっていましたが、「約」とはどういう意味でしょうか?
でも、残念ながら今回も、展示室には展示パネルの各コーナーごとに配置されたスタッフ以外は誰もいません。思うままに作品が鑑賞できるのはいいのですが、広い室内に他に誰も観客がいないというのもいささかさびしいですね。
作品は製作時期順に展示されていました。初期の作品はやはり色彩も鮮やかで題材の描き方も力強い感じですが、年齢とともにそれらが穏やかに繊細になっていっていました。
インドクジャクやツルなどをよく描いていて、どれもきれいな絵です。花鳥画といえば上村松篁・淳之親子の絵などを連想しますが、それらよりは鳥類の形態の描き方がリアルで、画面構成の様式化の度合いも低く、より自然な描写でした。
これはけっこう装飾画的です↓
↑いずれも公式ホームページより
しかし、どうもこういう題材は苦手ですね。どの作品も穏やかな画風なので、見飽きてしまいました。
題材は違っても似たような印象の絵が続くので、だんだん観る集中力が続かなくなります。そのせいか、たまに観客が入ってきてもすぐ出て行ってしまい、ゆっくり見ているのは私たちだけでした。
鳥類に詳しい方だとまた別の興味もわいてくるのでしょうが、名前だけは聞いたことがあっても、個々の生態などに疎い私たちにとっては猫に小判でした。
それでも1時間ぐらいかけて観て回って、11時過ぎに会場を出ました。
展示室横の廊下では写真展が開かれていました。一通りそれも見てからミュージアムショップへ。
障害者割引で入場料を無料にしてもらっているので、せめてものお返しと、毎回館内のショップで絵葉書や万葉集に関連した書籍を買っていますが、今回も展覧会にちなんだ絵葉書と、以前展覧会が開催された安野光雅の「絵の教室」(中公新書)を購入しました。この本、絵画鑑賞の基本について原色図版を多用して丁寧に解説してくれていてお勧めです。
この時点で時計を見たら11時半になっていました。昼食をどうするか少し迷いましたが、今回も館内のカフェSizinを利用することに。前回サンドイッチが分厚くて食べにくかったのですが、味や食材そのものはよかったので、リピートすることにしました。
展覧会の観客が少なかったし、時間も昼少し前なので店内は私たちだけかと思ったら、もう先客がいました。
その後も次々とお客さんが入ってきて店内は盛況でした。意外でしたね。
オーダーしたのは前回同様サンドイッチBセット。@1,000円と手頃です。
デザートはバニラアイス+コーヒーゼリー。ドリンクはカフェオレ(香りが高くおいしいです)にしました
ヨメさんのチョイスは今月の紅茶・ナツコイ。フルーティーな紅茶でした
ナツコイの説明です
サンドイッチのパンは相変わらず厚切りでしたが、こちらも学習して(笑)オープンサンド風に具をパンに載せて一枚ずつ食べました。具にモッツァレラチーズやレタス、生ハム二枚に味の濃いトマトなどいいものを使用したサンドイッチで、その横には同じモッツァレラチーズ+トマトにデラウェアの小さい房、カボチャのレモン煮が添えられていて、さらにサラダとドリンク、デザート(プリンorバニラアイス)が付いて1,000円はCP高いです。
満足して食事を終えて、庭園に行きました。最初に書いたようにこの時期は花が少なかったのですが、それでもホタルブクロがもう咲きはじめ、シモツケはきれいなピンクの花を満開、その横にトキワバアジサイが名残の花を重そうにつけていました。遊歩道を下った庭園奥のアジサイ園ではヤブカンゾウが咲き始めていました。
シモツケです↓
ホタルブクロ↓
ヤブカンゾウも咲き始めていました↓
梅雨明け寸前の暑い日差しを遊歩道の木陰で避けながら駐車場に戻りました。この2日後に「梅雨明け宣言」となりましたが、実際はもうこの日に明けていたと思いますね。
絵画展としてはイマイチな感想となりましたが(笑)、カフェで以前と同じおいしい昼食が味わえたので満足でした。
飛鳥を旅される方はぜひ万葉文化館まで足をお運びください。
企画展以外にも、富本銭を造っていた飛鳥工房の遺跡や、万葉文化を多面的に紹介した展示など見ごたえがあります。
おすすめです。