しまちゃん。ではなかったけれど。
両脇がコンクリート塀になっている小径[こみち]。
のののの
10分前ほどに通った小路を、逆から帰ってきたとき。さきほどには
なかったはずのむかって右側の道路わきの溝ふたの上。
写真の “とまれ”の白文字の“れ”の字付近に、ロープ状の物体があ
るのに気づいた。
んっ!?と一瞬考え、
ひょっとするとと思いながら、おもわず小走りでちかづいてみる。
やはり。
予感は当たった。 そこにいたのは シマヘビ だった。
しかし様子がおかしい。
近寄っても動かないのだ。ひょっとしたらと思いつつ、なめらかな
鱗の表面を そっと指で撫で、体躯のなかほどに2つの傷があるの
を確認した。
推測ではあるが・・・この個体は 左のブロック塀を降り右側に渡
ったところで、やってきた道幅いっぱいの大型車のタイヤに轢かれ
てしまったのだろう。
この先で造成工事がはじまったところだからな
と、工事が始まる前にはこの道を通らなかったはずの、その大型車
のタイヤの突起を思い浮かべた。
もっていたノートを丸めてポトムスのポケットに差し込み、そっと
両手で シマヘビを、ほんのさきほどまで呼吸していたはずのシマ
ヘビを持ち上げる。
のの
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のの
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家に帰り、この個体を木製のパレットの上にのせ、身体の色や体長
を調べ・・・うちにいる しまちゃんではなかったことを確認して
安堵しつつ、スコップを準備した。
のののの
土砂を満載したつぎのダンプが通る前になんとか埋めてやれるのが
せめてもの供養になるかなと思いつつ
のの
のののの
花の終わったばかりのヒラドつつじの根元に穴を掘り、そのなかに
傷口をしたにして そっとおき、土をかけ、墓標の石を置いた。
そのとき
ゴォー
と、両脇のブロック塀にエンジン音を反響させながら、土を満載し
たダンプが、あのせまい道の道の奥からゆっくり徐行しながらうご
いていくが見えた。
自分がとおりがかった道での、きわめて近い時間内でおこったでき
ごと で あっただけに、なんとかならなかったものかと思いなが
ら去りいくダンプ をじっと見つめた。
6月の宮崎の海岸部地方にしては、ずいぶんと涼しい風の吹いてい
たお昼前のできごと。
◎ ますます住宅街になりつつありますが、昔の名残りの水田
が南側に1枚だけ残っているおかげで まだまだいろいろ
な生物が出没します。
「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
両脇がコンクリート塀になっている小径[こみち]。
のののの
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10分前ほどに通った小路を、逆から帰ってきたとき。さきほどには
なかったはずのむかって右側の道路わきの溝ふたの上。
写真の “とまれ”の白文字の“れ”の字付近に、ロープ状の物体があ
るのに気づいた。
んっ!?と一瞬考え、
ひょっとするとと思いながら、おもわず小走りでちかづいてみる。
やはり。
予感は当たった。 そこにいたのは シマヘビ だった。
しかし様子がおかしい。
近寄っても動かないのだ。ひょっとしたらと思いつつ、なめらかな
鱗の表面を そっと指で撫で、体躯のなかほどに2つの傷があるの
を確認した。
推測ではあるが・・・この個体は 左のブロック塀を降り右側に渡
ったところで、やってきた道幅いっぱいの大型車のタイヤに轢かれ
てしまったのだろう。
この先で造成工事がはじまったところだからな
と、工事が始まる前にはこの道を通らなかったはずの、その大型車
のタイヤの突起を思い浮かべた。
もっていたノートを丸めてポトムスのポケットに差し込み、そっと
両手で シマヘビを、ほんのさきほどまで呼吸していたはずのシマ
ヘビを持ち上げる。
のの
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のの
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家に帰り、この個体を木製のパレットの上にのせ、身体の色や体長
を調べ・・・うちにいる しまちゃんではなかったことを確認して
安堵しつつ、スコップを準備した。
のののの
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土砂を満載したつぎのダンプが通る前になんとか埋めてやれるのが
せめてもの供養になるかなと思いつつ
のの
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のののの
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花の終わったばかりのヒラドつつじの根元に穴を掘り、そのなかに
傷口をしたにして そっとおき、土をかけ、墓標の石を置いた。
そのとき
ゴォー
と、両脇のブロック塀にエンジン音を反響させながら、土を満載し
たダンプが、あのせまい道の道の奥からゆっくり徐行しながらうご
いていくが見えた。
自分がとおりがかった道での、きわめて近い時間内でおこったでき
ごと で あっただけに、なんとかならなかったものかと思いなが
ら去りいくダンプ をじっと見つめた。
6月の宮崎の海岸部地方にしては、ずいぶんと涼しい風の吹いてい
たお昼前のできごと。
◎ ますます住宅街になりつつありますが、昔の名残りの水田
が南側に1枚だけ残っているおかげで まだまだいろいろ
な生物が出没します。
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