グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

物理性・生物性・化学性、3つ揃って 土づくり。

2018-06-25 13:47:57 | Weblog
物理性・生物性・化学性、3つ揃って 土づくり。K

前回・前々回などの話のつづきとなります。

 ↓

生物性・物理性・化学性と、三つそろって、作物栽培に理想的な土
が完成します。

 生物性とは、
 病原菌が少ないこと。
 多種多様な土壌微生物が安定した状態で、土に存在していること。

 物理性とは、
 土の通気性・保水性・透水性などが適正で、
 作物の根が張りやすい環境であること。

 化学性とは、
 土の酸性度が適当な範囲にあることと、養分濃度が適正なこと。

をいいます。

土に入れるものとして、まずは病原菌の少ない資材を入れることを
前提にして考えます。
物理性や化学性を改善するための資材を入れるときは、『清潔度』
を基準にして入れる資材
を選びましょう。
病原菌の入っている懸念がある未熟な有機物は、はじめから入れな
いことが良い栽培土を作るコツです。

『清潔度』という基準をクリアした資材のうち、つぎは物理性を改
善する資材
を入れます。以前にお伝えした栽培土の作り方でいえば、
植物質の材料を原料とした繊維質の多い資材、あるいはピートモスが
これにあたります。いわゆる『たい肥』ですね。

物理性を改善したのちに、化学性を改善する資材をいれます。
PHをあげる資材や、土の条件によっては下げる資材を土の条件に
あわせて入れます。前回お伝えした栽培土の作り方でいえば、ゼオ
ライトがこれにあたります。いわゆる『石灰』ですね。

最後に作物が必要とする養分を、養分濃度が適正な範囲で施します。
前回お伝えした栽培土の作り方でいえば、油粕や魚粕などの有機物を
発酵させたものを、ミネラル分と反応させた化成肥料がこれにあたり
ます。


晴れ 小さな面積で試して成功したら、 そのやり方を次第に
  大きくしてゆく・・・迷ったらそんなやり方もおすすめ。
  そういった意味で、プランター栽培は技術獲得に最適です。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜