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農業の現場の おはなしなどなど。

山で、輝く竹を見た。

2018-06-30 11:02:13 | Weblog
山で、輝く竹を見た。

6月はじめの地方紙に載った写真。    
所有者の方が“なんとか有効利用できないものか”と、おっしゃっている
とのことで、当ブログの関連記事を再録してみました。



『山で、輝く竹を見た。』

今は昔、竹を取り様々な用途に使い暮らしていた竹取の翁(おきな)と
その妻の嫗(おうな)がいた。翁の名は讃岐造といった。ある日、翁が
竹林に出掛けていくと、光り輝いている竹があった。不思議に思って近
寄ってみる
と、中から三寸ほどの可愛らしい女の子が出て来たので、自
分たちの子供として育てる事にした。その後、竹の中に金を見付ける日
が続き、翁の夫婦は豊かになっていった。翁が見つけた子供はどんどん
大きくなり、三ヶ月ほどで年頃の娘になった。この世のものとは思えな
い程美しくなった娘に、人を呼んで名前を付ける事になった。呼ばれて
きた人は「なよ竹のかぐや姫」と名付けた。この時、男女を問わず人を
集めて、三日に渡り祝宴をした。


と、これは、みなさま ご存知のかぐや姫の物語です。

個人的にですが、光り輝く竹のくだりは承知していたのですが、

 竹の中に金を見付ける日が続き、翁の夫婦は次第に豊かになった

ことについては存じませんでした。

そして、そのような“光輝く竹”や“金を内蔵している竹”です。
実際に存在するとすれば、こんなビジュアルかもしれません。。

 黄金の竹.jpg

この竹の名前は モウソウキンメイチク 。

モウソウチクの突然変異で生まれるもので、節全体が黄金色のものや
節に黄金色の縞模様があらわれるものなどが確認されています〔自生
している場所では天然記念物の指定あり
〕。

この竹が 最も輝きが増す今の時期〔5月から6月にかけて〕に実物
を、しかも現地で目にすると“本当に中に黄金が詰まっているのでは”
と思えてくるのですから不思議なものです〔それでは妄想竹ですが/笑〕。

もっとも、このモウソウキンメイチク。成長の過程で輝きを失い、普
通のモウソウチクにかわってしまう事もある
とのことで、これもまた
なかなかの趣であるなと、思った次第です。


晴れ そして本年。このモウソウキンメイチクの新竹が少ないという
  ニュースを地元で耳にしました。その原因は・・・なんとイノシシ。
  竹になる前のタケノコの時点で、食害にあったのだとか。
  ・・・なんとも、残念な話しであります。
  手入れ不足の人工林問題同様に、獣害問題もまた山の環境
  保全に悪影響を及ぼしているということですね。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」​