農業の再生を本気で考えるなら。
「農業は、規模拡大と農産物のコスト削減で再生できる」とするかのよう
な官邸主導の諮問会議による農業提言には、大いに疑問があります。
ということで、2011年の当ブログの記事の再掲載ですが、よろしかっ
たら〔燃料費もそうですが、そもそものイカの値段が安いというイカ釣り
漁船の休漁の話しにも通じるのではないかと思うんですよね〕。
↓
耕作が放棄された理由を見れば、農業が衰退した理由もわかります。そこ
でまずは、2010年に農水省が公表した耕作放棄地に関する全国市町村
の意向調査からみていきます。
ちなみにこの調査は2004年度にも行なわれたもので、今回が2回目。
2009年度に全国1780市町村を対象に、山間、中間、平地、都市的
の4地帯別に発生要因や今後の対策などを聞き、1561市町村(87.
7%)から回答を得たという頼もしい調査なんです。
この調査による耕作放棄の発生要因ですが、
『発生要因に「高齢化・労働力不足」を挙げた市町村が約2割で最も多か
った。次いで「農産物価格の低迷」「収益の上がる作物がない」との回答』
と、されています。また
『耕作放棄地の発生防止策としては、所有者への啓発・鳥獣害防止・新規
作物の導入などの項目』
が、どの地域でも、はいっているのが特徴でしょうか。
この結果について農林振興局は、『特効薬はないので、地域の実情にあっ
た総合的な対策が必要』というコメントを発表しています。
・・・ということなのですが、現場にいるものの一人として、特効薬についての
意見はおおいにあります。
必要なのは、総合的な対策よりも、作られた作物の高価格です。
これにつきます〔消費者の皆さまにはもうしわけないのですけれど〕。
農産物を作っても利益が上がらない、さらにはコスト割れして赤字になること
も多いことから、耕作放棄地が発生する〔ヒトが減るから獣がやってくる〕のです。
話をわかりやすくするための極端な話しで申し訳ないのですが、いつでも
下のような話であれば、日本中の耕作放棄地なんかたちどころに解消です。
引退した農業者も、新規就農者も、腕に覚えのあるガーデナーだって、大挙
して土地に押し寄せるにちがいありません〔下の価格は、あくまでご祝儀相場
ですので、その点ご了承くだいね〕。↓
おはなし そのいち。
『北海道・当麻町の特産品の高級スイカ「でんすけすいか」の初競りが
14日、北海道・旭川市で行われ、一玉20万円の値がついた。
でんすけすいかは皮が黒く、濃厚な味わいが特徴。14日朝に旭川市で
行われた初競りでは、最も高いもので去年と同じ一玉20万円の値が
ついた。今年は5月、6月と天候に恵まれたため、甘みもあり、良い
出来だという。
一玉20万円のでんすけすいかを競り落とした旭川市の海産物販売会社
では、数日間、店内に展示した後、関係者に振る舞うことにしている』
おはなし そのに 。
『高級果物として知られる北海道の夕張メロンの初競りが17日朝、札
幌市中央卸売市場であり、最高値は2個150万円だった。世界不況
の影響で2個50万円だった昨年に比べ3倍の高値で、これまでの最
高額は2008年の2個250万円。
落札した仲卸会社「蔵重商店」は「天候不順で苦労した生産者に報い
たいという思いがあった」。落札したメロンは、昨年12月に市場開
設50年を迎えたことを記念し、競りを活気付けてきた卸売会社の元
社長らに1個ずつプレゼントされた。
夫婦で市場に見学に来た札幌市の男性(65)は、「予想以上の落札
額。(自分には)高根の花」と驚いた様子だった。』
◎ 経産省のみなさま、経営規模の拡大や土地の所有権の話しでは
ないと思うんですよ。
「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
「農業は、規模拡大と農産物のコスト削減で再生できる」とするかのよう
な官邸主導の諮問会議による農業提言には、大いに疑問があります。
ということで、2011年の当ブログの記事の再掲載ですが、よろしかっ
たら〔燃料費もそうですが、そもそものイカの値段が安いというイカ釣り
漁船の休漁の話しにも通じるのではないかと思うんですよね〕。
↓
耕作が放棄された理由を見れば、農業が衰退した理由もわかります。そこ
でまずは、2010年に農水省が公表した耕作放棄地に関する全国市町村
の意向調査からみていきます。
ちなみにこの調査は2004年度にも行なわれたもので、今回が2回目。
2009年度に全国1780市町村を対象に、山間、中間、平地、都市的
の4地帯別に発生要因や今後の対策などを聞き、1561市町村(87.
7%)から回答を得たという頼もしい調査なんです。
この調査による耕作放棄の発生要因ですが、
『発生要因に「高齢化・労働力不足」を挙げた市町村が約2割で最も多か
った。次いで「農産物価格の低迷」「収益の上がる作物がない」との回答』
と、されています。また
『耕作放棄地の発生防止策としては、所有者への啓発・鳥獣害防止・新規
作物の導入などの項目』
が、どの地域でも、はいっているのが特徴でしょうか。
この結果について農林振興局は、『特効薬はないので、地域の実情にあっ
た総合的な対策が必要』というコメントを発表しています。
・・・ということなのですが、現場にいるものの一人として、特効薬についての
意見はおおいにあります。
必要なのは、総合的な対策よりも、作られた作物の高価格です。
これにつきます〔消費者の皆さまにはもうしわけないのですけれど〕。
農産物を作っても利益が上がらない、さらにはコスト割れして赤字になること
も多いことから、耕作放棄地が発生する〔ヒトが減るから獣がやってくる〕のです。
話をわかりやすくするための極端な話しで申し訳ないのですが、いつでも
下のような話であれば、日本中の耕作放棄地なんかたちどころに解消です。
引退した農業者も、新規就農者も、腕に覚えのあるガーデナーだって、大挙
して土地に押し寄せるにちがいありません〔下の価格は、あくまでご祝儀相場
ですので、その点ご了承くだいね〕。↓
おはなし そのいち。
『北海道・当麻町の特産品の高級スイカ「でんすけすいか」の初競りが
14日、北海道・旭川市で行われ、一玉20万円の値がついた。
でんすけすいかは皮が黒く、濃厚な味わいが特徴。14日朝に旭川市で
行われた初競りでは、最も高いもので去年と同じ一玉20万円の値が
ついた。今年は5月、6月と天候に恵まれたため、甘みもあり、良い
出来だという。
一玉20万円のでんすけすいかを競り落とした旭川市の海産物販売会社
では、数日間、店内に展示した後、関係者に振る舞うことにしている』
おはなし そのに 。
『高級果物として知られる北海道の夕張メロンの初競りが17日朝、札
幌市中央卸売市場であり、最高値は2個150万円だった。世界不況
の影響で2個50万円だった昨年に比べ3倍の高値で、これまでの最
高額は2008年の2個250万円。
落札した仲卸会社「蔵重商店」は「天候不順で苦労した生産者に報い
たいという思いがあった」。落札したメロンは、昨年12月に市場開
設50年を迎えたことを記念し、競りを活気付けてきた卸売会社の元
社長らに1個ずつプレゼントされた。
夫婦で市場に見学に来た札幌市の男性(65)は、「予想以上の落札
額。(自分には)高根の花」と驚いた様子だった。』
◎ 経産省のみなさま、経営規模の拡大や土地の所有権の話しでは
ないと思うんですよ。
「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」