グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

「芯どまり」に注意してトマトを育てます。

2017-02-02 18:09:42 | Weblog
「芯どまり」に注意してトマトを育てます。
ハウストマトの樹勢についてのご質問をいただきましたので、関連の
回の再掲載となります。

 ↓


継続してご紹介している丸トマトですが、果実が本格的に収穫され
始める直前の状態になってまいりました。

この時点での生育の理想は、

 体づくりをしながら、花も確実に結実させていく

ということになります。

いちばん気をつけねばならないのは、草勢が極端に落ちてしまうと
いう、いわゆる「芯止まり」の状態におちいってしまうことです。
なんといっても、現時点でのハウスの外は真冬という厳しい状態で
すから、生育が停滞してしまわないように、元気に育てていきます。

ただし元気に育てるとはいっても、草勢が強すぎて花がつかなくな
っては困るので・・・・そのあたりの栄養生長と生殖成長の間のバ
ランスをとりながら育てていかねばならないという、ある意味栽培
者にとっての腕の見せどころ的な時期
となります。

そこで下の映像ですが・・・これが

 すこしばかり元気すぎて、一部結実しなかった花

のある ようすとなります。


 結実ならず.jpg


同じく こちら↓ は 結実しなかった花のある三段目の花房 。


 3段目の花とび.jpg


そして、こちら↓ が 第一花房の花房 となります。


 1段目の花とび.jpg


このような 花房のなかの一部の花が結実しない程度であるなら、
さほど心配はないのですが、

 花房の花全部が結実しないほどに草勢が強くなってしまった

などといった場合には、さすがに草勢を抑える対策が必要になり
ます。このような場合の対策の例としては、たとえば

 トマトに、苦土やマグネシウム・微量要素を供する

という方法がありますよ。

効き過ぎているチッソを、苦土やマグネシウム、そして微量要素
などの ミネラル分を与えることで、一時的に押さえる というわけです。

葉面散布であれば一週間に2回ほど施用すると、栄養成長に傾い
ている樹が落ち着いてまいりますよ。そんな場面におちいったと
きには、よろしかったらお試しくださいね〔多木化学のアクセル2号
を 私は使用しております
〕。

ということで今回は、

 元気よく育てておいて、お花が咲いたり結実したりする時期に
 一時的に草勢を生殖成長に傾ける手助けをすることが、作物を
 上手に栽培するコツ


だというおはなしでした。

ちなみに、このハウス内では、1・2・3段目の一部に結実しな
い花が見られた時点で、上記の葉面散布を実施されたのですが・・・
その後の4・5・6段の様子が、こちら ↓ となります。


ののののののののののののののの 花が くるように 調整.jpg


良い花が付き、花のとまる確率がいちだん高くなりました。


晴れ まずは、作物の生育をじっくり観察すること。そのうえで 自分
  なりに 小面積から試して、ちがいを確認して対策していく。
  ・・・これが栽培の醍醐味でもあります♪
  
51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜



どこまで拡大。韓国の鳥インフルエンザ。

2017-02-01 13:49:17 | Weblog
どこまで拡大。韓国の鳥インフルエンザ。


2016年12月16日には 処分されたか処分予定のニワトリやアヒルが
過去最悪の被害となる1600万羽に達したといわれる韓国の鳥インフ
ルエンザ。

      

しかし。

その時点での対応レベルを最高の「深刻」に引き上げたという政府の
発表にもかかわらず、その後も終息する気配もなく被害は拡大しつづ
け、年があけた1月19日には ニワトリやアヒルなどの家禽の殺処分
数は3211万羽になったと発表されました。


      

・・・なかなか理解できないこの3211万羽という数字ですが、その
うちの2305万羽を占めている採卵用のニワトリに関する話でいえば

 ● 韓国にいる採卵用のニワトリの 33パーセントにあたる数
 ● ヒナの半分以上が 殺処分された

ということになるのだそうで “ニワトリの数が1/3になっちゃった
のだから、そりゃ卵も不足するはずだよな”と認識せずにはおられま
せん。

そして 1月30日。

いま現在の鳥インフルエンザの被害羽数は3280万羽と発表されま
した。→ 数もだけれど発生場所が韓国全土に広がっている様子が
わかるサイトは こちら

この最悪の事態を、韓国政府は なんとか食い止めることができる
のか。あるいは インフルエンザウイルスの活動が弱まる春になる
まで拡大させ続けていくのか・・・韓国から目と鼻の先といっても
よい九州、いや日本に住む者としては[鳥イフル発生時の卵や鶏肉
の不足問題だけではなく
新型インフルエンザへの変異が気にかか
るところであります。 

 参考記事
 → あたたかくなっても発生させていた韓国 は こちら
 → 4800万羽を処分した米国での鳥フル は こちら
 → 政治と家畜伝染病 は こちら


◎ ちなみに世界を鳥瞰してみれば、いまや中国をはじめと
  するアジアだけにはとどまらず欧州でも高病原性鳥イン
  フルエンザは発生しており、家禽は2017年にはいってか
  らだけでも1月18日現在で
  ● フランスでは 1月になってからだけでも32件
  ● ほかにも ドイツなど 8ケ国で 59件が発生
  といった、今年は まさに “欧州でも蔓延” といった  
  ある意味怖い状態に、すでにはいっているようですよ。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜




韓国・・・“家畜ホロコースト”がひきおこす環境汚染

2017-02-01 03:07:38 | Weblog
韓国・・・“家畜ホロコースト”がひきおこす環境汚染

政治と伝染病の関係性を示す例として、2011年の記事ですがよろし
かったら ご参考に。

 ↓

『韓国・・・“家畜ホロコースト”がひきおこす環境汚染』


隣国・韓国を襲った未曾有の口蹄疫と鳥インフルエンザ被害。その口蹄疫
拡大を防ぐために韓国の国土には、300万頭を超える牛・豚が、さらに
鳥インフルエンザを防ぐために、鶏・鴨・ウズラ545万羽が、全国およ
そ4200カ所に埋設されたといわれています。

そして春をまじかに控えた今、埋却地の周辺で心配されているのは、埋却
地から発生する有機物窒素など汚染物質が多く含まれる浸出水が原因と
なる飲料水源の汚染と、河川や臭気の問題を含む住環境全体の汚染です。

青瓦台の関係者が「この問題はいまや畜産問題や畜産農家の問題にとどま
らず、いまや私たち全員の問題となった
」と口をそろえるという、この環
境汚染に関するニュース〔2月13日から15日分〕を集めてみました。

ご参考に。

  2月13日中央日報 「口蹄疫、李明博政権最大の汚点になりかねない」
  2月15日中央日報 「春になれば土からにおいが・・・青瓦台が超緊張」
  2月15日中央日報 「埋却地から発生する浸出水対策に数百億ウォン」
  2月14日朝鮮日報 「口蹄疫:農水部長官、ずさんな浸出水処理に困惑」


晴れ 有機物汚染がおこると河川の生物層が ↓ 変化します。

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