なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

アマの大会?

2008-08-29 19:04:39 | Weblog
 オリンピックのサッカーはアンダー23というルールですが、そこに「オーバーエージ3名まで・・・」などという分けの分からないルールがある。
 これは一体何だろうか?
 勝手に考えると、多分「世界的に活躍している有名・人気選手が入ることによってゲームの質を上げる、”観客を喜ばせる”」為なんだろう。
 ワールドカップなどで強い国が3名分だけ影響力がある・・・
  いずれにせよ客寄せ的な臭いがする。
 考えてみればオリンピックから「アマ」に拘らず、最高のプレーを見せるためにはプロにも開放されたきっかけはサッカーだったようなきがする。
 もっとも、陸上やマラソンなどでも賞金大会があるわけで、賞金を獲得することによって競技生活が保証されるなら、それは”プロ”に他ならない・・・
 同じように日本の実業団と言うものが純粋にアマなのかと言うと、難しい感じもする。
 結局アマでもプロでも見ているものを唸らせるプレーを見せ、オリンピックでは一番にならなければいけないのでしょう。

 さて囲碁の世界では、少なくとも日本では日本棋院・関西棋院がプロ棋士と認めた人だけがプロなんですね。
 ですからインストラクターなどで、いくら収入があっても、そのこと自体がプロ・アマを分ける物差しではない。
 そうですよね、そうでなければ対局料・賞金での収入を指導などで補っている場合はセミプロ?などという皮肉な感じがしますから。
 ともかく、アマの一番の大会・・・昔のオリンピックみたいな
  それは世界アマ選手権でしょう。
   そういえば、この大会で活躍した人を見ると、オリンピックの位置づけにも何か関連するようなものを感じます・・・まあ部分だけを見て感想を話しているところはありますが・・・
 この大会が始まった頃、中国の代表選手・当時かなり若かったと思いますが、優勝しました。
 素人的には驚きでしたが、実は知る人ぞ知るというか、もしかしたら順当な結果だったのかも知れない。
 優勝させるために中国から送り込まれたと言うか・・・
 勿論プロではないのですから、ルール違反ではありません。
 しかしプロに転向後すぐにトッププロに伍して活躍できる人を送り込んで来たという感じはしますね。

 私の経験・思い出話ですが
 相当昔の選手権で日本代表が菊池氏だった時の事です。
 大会の優勝候補は日本・韓国・中国の時代
  私に記憶にあるのは韓国の選手です・・・本大会後開催地の地元囲碁ファンとの交流対抗戦がありまして、私は幸運にも抽選で当たって出場し韓国選手と対戦。
 いくつも置かなくては打てない相手に、握って白番では結果は言う必要も無いでしょう。
 記憶は、そういう勝敗ではなくてその選手のイメージ。
 大会が終わって疲れていただろうと言うことはあるはず・・・だが。
 いかにもやる気が無さそうな・・・それはザルを相手に黒番ですからそれも分からないではない。
  ただ私には彼の態度には他の要素があったように感じられた。
 当然言葉が通じないし、会話は一切無いのですから、100%印象のみで、私の一方的な邪推かもしれない。
 私が想像したのは「彼はこの大会に優勝してプロ棋士としてデビュー、あるいはその一歩にする予定だった。しかし日本の代表に負け優勝を逃した。従って大会後の行事は意味の無い催しだったのでは?」
 彼は一手打って時計を押し、席を立って会場の他の対局見物・・・いかにも自分の碁盤には興味が無いという態度・確かに「手ごたえの無い相手で申し訳ない」とは思うものの・・・

 ところで、日本の代表になる人は、アマの大会で優勝した人で、概ねプロを目指しているわけではない。
 (そういう時代もあったかも知れないが)
 プロを目指す殆どの人は、院生・プロ試験のコース 
 外来でプロ試験を受けるなど、一旦社会に出てから来る人もいるにはいるけれど・・・
 そういう意味では「アマ選手権」というタイトルにふさわしい感じはする。
  私のザル的理解力では、アマの強豪の延長上にプロがいるような感じはしていない。
 プロとアマでは何か違う質があるような・・・
  現実にはアマの大会で優勝してプロになる人もいるのだけれど、どこかで質が変わらなければ実現できないように見えます・・・何処がどう違うかという事が分かればもう少しましなザルでしょうね。