おはようございます。
今日は早出。
皆さん忙しくなると、ブログは文章が短くなり、更新が滞りがちになるが、私は加えて書きためておいたネタが登場するので、ちょっと前の話題になるね。
なわけで、先週読み終えた本の話で更新しておく。
ハッピー・バースディ/新井素子
先月、本を整理してて発見。
買った記憶がないが、買ったんだろうね。発行は昨年9月、しかも初版。
読み始めて、おそらく十年以上ぶりの彼女の作品だったせいか、ひじょーにうっとーしく感じた。
どのくらいうっとーしーかというと、とにかく一分でも一秒でも早くこの本から離れたいがために、とっとと読み終えてしまいたい、と思う程。
主人公?の、あきら、裕司両名の気持が痛いほど分かってしまうので、読むのが苦痛である程。
半分までは。
後半は、普通に読めた。
自分の背中から50cm離れた後方に、自分に向けられた確かな危険があるという感じの恐さがあるので、そういう話が好きな方は、ぜひ。
まあ本編はともかく?巻末の解説で、「私たちはみんな”素ちゃん”になりたかった」という一文があって、そういや自分もそうだったなと思い出した次第。
最初に読んだ彼女の本は、たぶん「絶句」か「二分割幽霊綺譚」か「扉を開けて」あたり。
中高生時代に彼女の作品を読みあさり、彼女の独特な一人称を真似て文章を書き散らし、彼女(+菊地秀行氏)を真似て大学では○○研に足を踏み入れたのだった。
彼女が結婚してから作風が変わった(様に感じた)のと、結婚てこうも人を変えるのか、というダブルショックで読まなくなった気がする。
当時、私にとって作家というのは不変的な職業で、学生だったのが卒業したり、結婚したり、ましてや主婦になったりはしないと思っていたので、彼女の変化に自分は付いていけなかったのだと思われる。
久しぶりに読んでどうだったかというと、まあ、書かれる舞台は異なるものの、作風は変わらないな、と。自分も大人になったってことかね。
相変わらず、読み終えた後、えー、みたいなわだかまりが残る。
すっきりとは終わらせてくれない、ちょっとした、悪意のない、いじわるみたいな感じがあって、だから彼女の作品は、内容より印象が記憶に残るんだろうと思う。
今日は早出。
皆さん忙しくなると、ブログは文章が短くなり、更新が滞りがちになるが、私は加えて書きためておいたネタが登場するので、ちょっと前の話題になるね。
なわけで、先週読み終えた本の話で更新しておく。
ハッピー・バースディ/新井素子

先月、本を整理してて発見。
買った記憶がないが、買ったんだろうね。発行は昨年9月、しかも初版。
読み始めて、おそらく十年以上ぶりの彼女の作品だったせいか、ひじょーにうっとーしく感じた。
どのくらいうっとーしーかというと、とにかく一分でも一秒でも早くこの本から離れたいがために、とっとと読み終えてしまいたい、と思う程。
主人公?の、あきら、裕司両名の気持が痛いほど分かってしまうので、読むのが苦痛である程。
半分までは。
後半は、普通に読めた。
自分の背中から50cm離れた後方に、自分に向けられた確かな危険があるという感じの恐さがあるので、そういう話が好きな方は、ぜひ。
まあ本編はともかく?巻末の解説で、「私たちはみんな”素ちゃん”になりたかった」という一文があって、そういや自分もそうだったなと思い出した次第。
最初に読んだ彼女の本は、たぶん「絶句」か「二分割幽霊綺譚」か「扉を開けて」あたり。
中高生時代に彼女の作品を読みあさり、彼女の独特な一人称を真似て文章を書き散らし、彼女(+菊地秀行氏)を真似て大学では○○研に足を踏み入れたのだった。
彼女が結婚してから作風が変わった(様に感じた)のと、結婚てこうも人を変えるのか、というダブルショックで読まなくなった気がする。
当時、私にとって作家というのは不変的な職業で、学生だったのが卒業したり、結婚したり、ましてや主婦になったりはしないと思っていたので、彼女の変化に自分は付いていけなかったのだと思われる。
久しぶりに読んでどうだったかというと、まあ、書かれる舞台は異なるものの、作風は変わらないな、と。自分も大人になったってことかね。
相変わらず、読み終えた後、えー、みたいなわだかまりが残る。
すっきりとは終わらせてくれない、ちょっとした、悪意のない、いじわるみたいな感じがあって、だから彼女の作品は、内容より印象が記憶に残るんだろうと思う。