今日は今年最初となる靖国神社・遊就館のガイドをしてきました。中央区平和委員会の皆さん10名でした。
来る3月26日・27日に行われる予定の「平和プラザ2010」『平和をねがう中央区民の戦争展』は哲学者高橋哲哉さんの講演を中心とし、「アジアへの加害の事実を見つめて・司馬遼太郎『坂の上の雲』をどう見る?・・・」という展示をする予定ですので、今日のガイドは“坂の上バージョン”として日清戦争と日露戦争の展示を詳しく説明をしました。
ブログ「平和プラザ2010」に投稿された奥村暁子さんのコメントを転載する許諾を頂きましたので転載します。
1月9日(土)に一度は行かねば、と思っていた靖国神社&遊就館を生まれて初めて訪問!
平和案内人・長谷川順一さんのガイドで、境内1時間+遊就館2時間という時間配分で回りました。
参加者は10名。中央区平和委員会のメンバーで、多くは「平和プラザ2010」の実行委員でもあります。
遊就館は、7年前に増築された部分も含めてとにかく巨大!!想像以上でした。
展示もかなり充実していて、2時間では正直かなりかけ足です。隅々まできっちり見ようと思うと1ヶ月くらい必要かも。
「平和プラザ2010」では、NHKでドラマ化され現在放送中の司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」(3年にわたって放送予定)について、反論の立場からの研究発表が企画されています。
ですので、長谷川順一さんは日清戦争と日露戦争の展示を特に詳しく説明してくださいました。
「坂の上の雲」では、主人公の軍人・秋山兄弟はヒロイックに描かれ、日清・日露戦争は美化されています。
かつての戦争に、ノスタルジーや感傷をどんなに持ち込んだところで、多くの人の命を奪う身勝手な行為に、美しさなど宿るわけないでしょう?正しい戦争なんてありえません。
司馬遼太郎の歴史観にもの申す!!「平和プラザ2010」の大胆な企画を、お楽しみに。。。
「遊就館」では、日清・日露戦争についての侵略戦争についての映画(映像集)もありました。
「。。。。。。こうして我が国はロシア軍に勝利したのでした。♪パンパカパ~ン♪(軍艦マーチ)」
。。。。。あまりの時代錯誤かげんにのけぞりますよ。国策映画のノリです。
これが現代のものだということに驚き。
いろいろカルチャーショックを受ける場所ですが、絶対に行く価値のある靖国神社&遊就館を訪ねる際には、
長谷川順一さんにご連絡を→090 2421 7986 ブログはこちら→http://hagw.blogzine.jp/
休憩時間、長谷川さんに、「靖国をこんなイヤホンガイド付で案内してまわるなんて、根性すわってますね~」と声をかけたら、「でもほんとのこと話してるだけだから」とサラッと返されてしまいました。そうですけど~、なかなかできないと思うんですけど。
「加害」の視点を持って、たくさんの人が靖国神社を訪れますように。。。