先週の水曜日、長岡へのお出掛け前に聴いた音楽。
シューベルト: 交響曲第7番「未完成」(ボクには未だ「未完成」=「8番」なのだが・・)&劇音楽「ロザムンデ」
クレツキ指揮ロイヤル・フィル レコード番号は英EMI ASD296
このシューベルトは深い。表面は淡々としているのに、冥界をさまようような、或いは死の淵をのぞき込むような瞬間がある。ナチスに両親や姉妹ら肉親を虐殺され、自らはナチスやスターリン政権の魔の手から逃げながら指揮活動をつづけたポーランドの生んだ孤高の巨人。
そんな前知識がなくても、この演奏から「死」を思わない者はあるまい。それほど、この美の裏側に横たわる闇は深い。
さて、このレコード。音質良好ながら、「未完成」の最後に痛恨のノイズあり。いずれ、買い直さなくては。
クレツキのベートーヴェンやマーラーも聴きたくなった。