毎年5月の連休に東京フォーラムにて開催されるラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンには、一昨年あたりから気になる公演を聴きに行くようになりましたが、
今年は、図らずも、二つの公演で出演者側の立場に立つこととなりました。いずれも、5月4日(木・祝)の公演で、東響コーラスとのお仕事となります。
そのひとつは、バカロフのミサ・タンゴ。
昨年、大阪フィルの第500回定期演奏会でも採り上げた魅惑の作品で、指揮は我らがマエストロ井上道義。
そのお導きによって、東響コーラスとはじめての音楽づくりが始まっておりますが、団員諸氏の反応も良く、有意義なレッスンとなっており、本番が楽しみなところです。
オーケストラが新日本フィル、コーラスが東響、合唱指揮者が大阪フィル、という異色のコラボとなりますが、
新日本フィルの弦楽セクションには、先日の長岡モツレク(長岡アマデウス管弦楽団)にご出演の方も多くおられるので、再会が待ち遠しくもあります。
そして、もうひとつが、ベートーヴェンの「第九」。
こちらは、ポーランド・ワルシャワの名手揃いのオーケストラ、シンフォニア・ヴァルソヴィアとの共演が嬉しいですね。
(個人的には、同オーケストラの創設者メニューイン指揮によるベートーヴェン交響曲全集を愛聴していた時期もありました)
マカオ生まれの指揮者の廖國敏[リオ・クォクマン]は、フィラデルフィア管のアシスタント・コンダクターを務める実力派とのことで、
どんな清新なベートーヴェンを聴かせてくれるのか? 期待したいと思います。
さらには、1日に二つの公演を受け持つ、東響コーラスの底力にもご注目ください。
1.第144公演 15:45~16:30 於・Hall C(バランシン)
バカロフ:ミサ・タンゴ
井上道義(指揮)
ガスパール・コロン(バリトン) 未定(メゾ・ソプラノ) 三浦一馬(バンドネオン)
東響コーラス(合唱) 新日本フィルハーモニー交響楽団
2.第115公演 18:45~20:00 於・Hall A(ニジンスキー)
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125「合唱付き」
東響コーラス(合唱) シンフォニア・ヴァルソヴィア
http://www.lfj.jp/lfj_2017/performance/pdf/LFJ2017_timetable_PDF_170214.pdf