本年11月16日(木)(19:00開演)、東京オペラシティ コンサートホール・タケミツ・メモリアルにて開催されるモーツァルト「レクイエム」特別演奏会(ウィーン・シュテファン大聖堂公演への壮行公演)のプログラムが正式に決定しました。
1. 歌劇「魔笛」序曲
2.交響曲第40番ト短調K.550(第2稿)
休憩
3.レクイエム ニ短調 K.626(ジュスマイヤー版)
となります。
当初、レクイエムの前に「プラハ」交響曲や長岡で手応えを得た「ジュピター」を置くことも検討されていましたが、大ト短調への熱い思いは止みがたく決断。そして、東京~ウィーン公演を記念する幕開けとして、これ以上ワクワクするものは有り得ない「魔笛」序曲を追加することになりました。
40番は、2006年12月、ウィーンのムジークフェラインザールにて、チェコ・プラハ室内管弦楽団を指揮させて頂いた思い出の作品ですが、今回はそれ以来11年ぶりの指揮となります。
当時よりは、棒の振り方、立ち方、呼吸法、など、指揮行為の全てにおいてマシにはなったし、その後、ブルックナー「8番」やバッハ「マタイ受難曲」などの演奏体験も財産となっているので、前回以上のパフォーマンスとしたいと考えております。
使用楽譜は、クラリネット付の第2稿。若い頃は、カザルスやベームの採用していた荒涼たる趣の第1稿に心惹かれておりましたが、最近では、冬の日溜まりのような暖かみのあるクラリネットが欠かせなくなりました。とはいえ、第1稿の切迫した美も棄てがたく、ふんだんに指揮の出来る機会があるなら、どちらも演奏してみたいところです。
というわけで、海外に発注していた両作品のオーケストラ・パート譜が本日無事に到着。
今回、初お目見えとなる東京ヴェリタス交響楽団は、長岡で献身的な演奏をしてくれた崔文洙さん率いる長岡アマデウス管弦楽団のほぼ全員のメンバーに弦楽器パートの増員をはかったもので、演奏のクオリティにも大きな期待が持てます。
メインの「レクイエム」も勿論ですが、休憩前の2曲にもご期待ください。
コンサートの正式なご案内は4月中にできる予定です。チケット販売については、それまでお待ちください。
併せて、「レクイエム」合唱団員(東京オペラシティ公演のみのご参加可)も東京、厚木、仙台、名古屋、大阪の各都市にて募集中です。これについては、また、別の記事にてご案内致します。