福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

ニューイヤーコンサートへのご感想3題

2020-01-07 00:37:37 | コーラス、オーケストラ

ニューイヤーコンサート《ウィーンの花束2020》福島章恭 コンサートシリーズvol.1へのご感想の中から、特に感動したものを3つご紹介させて頂きます。

聴衆に緊張を強いるプログラミングの多い中、これほど「ポピュラーで親しみやすい名曲ばかりを並べる」というのは、わたしとしては初の試みでしたが、とても良いチャレンジになりました。
特に後半のワルツ、ポルカ集では、指揮の技術的問題ばかりでなく、自己をどれほど開放できるか? 自由になれるか? を課題としましたが、ある程度達成できたと自負します。
幼き頃にはひとりで外に遊びに行けないほど内気であったわたし(今も本質的には臆病?)が、アンコールの「ラデツキー行進曲」で、聴衆の拍手を促すような指揮ができるようになった、というのは大きな成長に違いありません(笑)。

というわけで、この新たな試みが、このような形に受け止めて頂けたことが、たまらなく嬉しいのであります。
ご来場の皆様には、あの愉しい時間を思い出していただけることでしょうし、そうでない方にも、どんな演奏会であったかを想像する手がかりとなるに違いありません。

乞う、御拝読!

その1.小西淳様(音楽愛好家、丹沢ブルックナー楽友協会会員、神奈川県秦野市ご在住)のご感想

今日は午後が2020年最初の演奏会聴き初めでした。
今日聴いたのはこちらです。

◯ニューイヤーコンサート《ウィーンの花束2020》福島章恭 コンサートシリーズvol.1
開演:2020年1月5日(日)13:30
会場:大和市文化創造拠点シリウスやまと芸術文化ホール
曲目:
第1部:珠玉のストリング・オーケストラ
モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハトムジーク
チャイコフスキー/弦楽セレナード
第2部:ウィーン名曲の花束
ヨハン・シュトラウスⅡ/喜歌劇「こうもり」序曲
ヨハン・シュトラウスⅡ/ワルツ「南国の薔薇」
ヨハン・シュトラウスⅡ/トリッチ・トラッチ・ポルカ
コムツァーク/ワルツ「バーデン娘」
ヨハン・シュトラウスⅡ/ポルカ・シュネル「雷鳴と電光」
ヨーゼフ&ヨハン・シュトラウスⅡ/ピツィカート・ポルカ
ヨハン・シュトラウスⅡ/ワルツ「ウィーンの森の物語」
東京フィルトゥーナ弦楽合奏団(コンサートマスター相原千興)
指揮:福島章恭

合唱以外の福島先生の演奏を聴くのは2回目です。

第1部の冒頭の弦の響きから吸い込まれるような流れる響きですっかり昼からナハトムジークな感じ。チャイコフスキーの弦セレもさらに一層さらさらと流れて大オーケストラと異なり流れも源流に近い清透な流れに魂も何処へかと運ばれる。
第2部は福島先生が先生の尊敬する往年の巨匠に捧げるという趣向で、例えばコムツァークはハンス・クナッパーツブッシュに捧ぐとなっております。
ウィーンのワルツやポルカを弦楽合奏でここまで表現、というよりは大管弦楽とは別趣の、いやむしろ新たな浮き立つ感興として楽しく、美しく、清廉に表現できるとは夢想だにしなかった。
お正月に賑々しくウィンナワルツで華やぐではなく心身に溜まった澱のようなさまざまをウィンナワルツでデトックスできた。
先生のご専門の歌唱の心が流れるような清廉を醸し出したものか?

アンコールに美しく青きドナウとラデツキー行進曲。これも清く美しい。

 

その2.榊原宏昌様天晴れ介護サービス総合教育研究所(株)代表取締役 愛知県稲沢市ご在住)

福島先生、昨日は素晴らしくも楽しいコンサートをありがとうございました!

第1部では、特にチャイコフスキーのスケールの大きさに驚きました。

第2部では、福島先生も書かれていたように、フルオーケストラでの再演も期待したいですが、弦楽合奏ならではのデリケートさや面白さもあって、第1部以上に楽しめました。それぞれの曲を巨匠に捧げる、というのも面白い趣向ですね。オリジナルの巨匠の名演も改めて聴いてみようと思った次第です。

「南国の薔薇」の優雅さ、「バーデン娘」の序盤のスローテンポ、「ピツィカート・ポルカ」の即興的な雰囲気が特に印象に残りました!楽しくて、しかも感動するコンサートはなかなかないと思うので、新年早々、とてもうれしい体験でした。

アンコールの2曲も素晴らしかったです。ちょうど、ウィーンフィルのニューイヤーでネルソンスの拍手への細かな指示だしを観た直後でしたので、自分も参加できて新年の気分を満喫できました。

愛知でのブルックナーに続いて2回目の福島先生のコンサートでしたが、今年もぜひ聴きに行きたいと思っております!また、著作も楽しみにしております。


その3.堀謙造様 自家焙煎コーヒー カフェえんぴつ猫 代表取締役、丹沢ブルックナー楽友協会代表、神奈川県秦野市ご在住)

2020年1月5日 大和市文化拠点シリウス やまと芸術文化ホールにて開催されたニューイヤーコンサートの終演後のロビーにて福島章恭マエストロとアートディレクター柴田桃子さんと一緒に写真を撮って頂きました。
 
コンサートは良く考えられたプログラムで、モーツァルトのアイネクライネとチャイコフスキーの弦楽セレナーデが前半。休憩後に往年の大指揮者に捧げられる形で配置されるウィンナワルツとポルカの数々。
マエストロの指揮はどの曲でもしっかりとした緊張感に溢れた解釈と演奏でした。今日の私が一番印象に残ったのはチャイコフスキーの弦楽セレナーデの第3楽章です。
今までイマイチこの楽章の意味が分からなかったのですが、本日その意味がよく解りました。
ブルックナーのアダージョ楽章に通ずるものを感じたのです。今までは暗黒のような暗く冷たい音楽のイメージが強かったのですが、本日の演奏からは暗いながらも安らぎや静寂のようなイメージを受けたことが印象的でした。
 

東京フォルトゥーナ弦楽合奏団の皆さんもホールに潤いのある響きをいっぱいに演奏をしてくれました。

皆様、素敵な音楽を有難うございました。
そして、コンサートにお越しくださったお客様にこの場をお借りして御礼申し上げます。
どうも有り難うございました!🙇‍♂️🙇‍♂️😇😇

 
コメント
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