明鏡   

鏡のごとく

喫茶店では

2010-12-09 23:48:30 | 
喫茶店では音がながされ
なつかしい歌が聞こえる気がした 

チャイハネでは水煙草がすわれ 
男たちはしずかに糸に通された数珠を手でひとつひとつ確かめていた

カフェではワンプレートに
ろはすとへいわがてんこもられ女の子たちがおしゃべりをしていた

茶の間では家族が炬燵でみかんのすじもきにしないで
いちにちをそうまとうしていた

めざめて炬燵の上においてあった携帯をみると
roadkill という文字が英字郎の筆頭にあった

路上に死すとも道は続くが
それがどうした

二台の自動車の夢

2010-12-09 09:46:02 | 夢詩
通りを歩いていると
一台目のワゴンの自動車が
わきみをしながら
うしろをみたりしながら運転している
曲がり角を左にまがったところで
ばらんすをくずし
店の中に突っ込む
中の人をたすけだすと
薄皮のビニール製品のようなかぶりもの的顏
犬神家のすけきよのような皮膚で
かおかたちはたこしゃちょうか軟体宇宙人
どこか鈴木宗男的風貌の人
中身が透けて見える
右の目の上が陥没しているので
その陥没は早く治さないと思い
膨らまそうとするが
左の方に陥没が移る
これはいかんと
バランスよく陥没を治したと思ったら
その運転していた人の意識もようやく恢復した

その後
なぜか南国風の木の建物の
一畳ほどの部屋にこどもたちといる
せまいがちょっとした窓もある
なにか夏の海の家の着替えをする場所のような
これからなにかが変わるまえのようで
そわそわしてまっている
扉があくと
やさしげな青年が
こどもをだっこするように
ひとりずつだっこして
黒いせだんの後部座席に乗せてくれる
くつをはいてないまま乗り込む
自分は最終的に左側の後部座席に乗る
その車の持ち主のような人が
身内的な人か
親戚関係のようだったが
最初運転していると思ったら
運転席を見ると
幼い3~5才くらいの坊ちゃん刈りの公家的風貌の男の子を
その人の懐に座らせ
車の運転を教えている
まだ訳も分からずあぶなっかしい
まだ運転にははやいと思う
もうひとりのこどももひかえていて運転させようとしているが
その子の顏は運転を教えている人の顏にどこか似ているような
気もしている