「赤子の夢」 2017-11-01 03:35:09 | 茅葺 赤子の夢を見ていた ひたひたとあの方がおとずれる といっていた タゴールの幼子の歌を聴くように あの何もないがらんどうの家には 風が通っていて 夕暮れの日差しが柔らかい砂がザラザラと辺りを包むように 時にみちたゆるやかな夜を連れてくるのだ 私は一人 そこにすわって 体内に満たされていく気配を育てていくように そこにじいっとしていた