明鏡   

鏡のごとく

「古今伝授の間」

2018-11-18 20:46:53 | 茅葺
水前寺公園内にある「古今伝授の間」の下見に伺う。

かつて京都御所にあった茅葺の建物を移築したものである。

手入れされた庭に佇む茅葺の屋根に猫が住み着いたようで、屋根にかやかやと登っていくのを目撃されたらしく、そのかやの屋根に爪痕を残してしまっていた。

その補修に伺うのである。

古今伝授の間は、細川幽斎が後陽成天皇の弟君に古今和歌集の解釈の奥義を伝授した場所であったのが、その由来であるという。

古今和歌集を読み返しながら、茅葺の屋根の補修に携わる喜びを感じている。

その奥義を時を超えてどこかで感じながら、関わりたいと思っている。

短歌、和歌の流れを感じながら、自分の中に、その感じ得る全てを、全身全霊で受け取りたいと思う。