明鏡   

鏡のごとく

久しぶりに詩のボクシング

2012-09-29 23:31:24 | 日記
久しぶりに詩のボクシングの方々と会い、たらふく詩を聞けて楽しかったです。
巌流島でたぬきに遭遇し、らっきーたぬきらしく、いいことあるらしいよと、くすのきさんがおっしゃてました。ちっちゃくて、くりくりしてました。
みなさん、聴き応えがあり、ぜんぶをここで語りきることはできませんが。
それぞれの詩をまた育んでいただきたいと思います。
試合後の打ち上げで楽しくお話し、帰りにjunさんと皆さんの詩を振り返りながら、批評も交えて、これからの詩の行方やアジア映画について語り、勉強になり楽しかったです。
こういう場がないといけません。
皆様、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
それから、最後に。ふじさくさん、ぎゃんばれ。

足元から

2012-09-27 15:33:20 | 
足元から花を添えて死者を送ってください
棺の中に花があふれていきます
足元から花を添えて死者を縁取ってください
だんだんと花に包まれて逝きます
色紙に書いた別れの言葉も添えてください
ありがとうと
半身不随の左手でありがとうと書いてください
利き手が効かないので
ありがとうのあの字が書けなくたって
あ なのか お なのかわからなくてもいいのです
おりがとうにしかみえなくてもいいのです
心電図みたいに上がったり下がったりした字でもいいのです
最後にきいた
あっ というたましいを見つけたみたいな声でもいいのです
あっというまにやきばでなくなってしまった
あなたの肉は生きて あなたの骨は死んでそこにあった
生きている時ののどぼとけはころころうごく首の前の軟骨です
死んだ時ののどぼとけは首の後の第二脊髄です
骨が仏の姿になって祈っているように見えるから喉仏というのです
さあ 拾ってください
花はないけれど骨はある
骨は足元から拾ってください
骨壷の中でちゃんと立っていられるように
骨は足元から拾ってください