多面性を持っていない人はいない
人間は誰でも多面性は持っていて、それは他人が知っているところや
自分でも知らないところがあるように、自覚があるなしに関わらず多
面的である。家族、友人・知人、恋人、仕事関係、利害の絡む人、初
めて会う他人等全てに、同じ態度で接する人はいないだろう。ただし
それは自分自身を偽っていることではない。
たとえば、上司の前では媚びを売って良い人ぶっているのに、部下の
前では横暴な人は、大抵の人は好きになれない。このような人を多面
性がある人とは言わない。その人の人格の問題で、ただ存在感を誇示
してるに過ぎない。結果的には孤立してしまう。多面性は自らの人格
や価値観に影響されるものではない。
多面性とは、様々な関係の人と接する時に、自分の核となる基本的な
考え方や価値感はブレず、相手との関係を良好になるように、自らの
表情や言動が無意識に出る一面で、結果として上手くいかなくても、
全て本当の自分なのである。決して自分の本心を偽っていることでは
ない。
人間の多面性は自らが培った知恵で、世の中で人間関係を築くための
自然と身に付いた素晴らしい特性だと私は思う。自分自身の持ってい
る多面性を信じて楽しい人生を生きていきたいと思う。