親孝行は親が喜びと幸せを感じたかによる
私が13歳の時に父は48歳で脳梗塞で急死し、母は一昨年の9月に94歳
で入院中、肺炎で亡くなった。そんな訳で、父に対する親孝行は唯一
私が男として生まれてきたことである(笑)父との思い出は、亡くな
る当時は単身赴任だったので、よく手紙のやり取りをしてた記憶があ
る。子煩悩で優しい父だった。
私は姉と二人姉弟で、実際の親孝行は母に対してだけで、親孝行息子
だったかは、自分では正直よくわからない。姉も私も結婚してそれぞ
れ子供も授かったのだが、二人とも離婚を経験して、その点では母に
は、精神的な負担をかけてしまった。子供達もそれぞれ独立して、母
が亡くなるまでの15年間程は、私の家で姉と3人で生活できたことは、
母にとっては幸せだったと思う。私と姉は、母にできる限るの親孝行
ができたかは疑問だが、少なくとも母は子供二人に看取られ旅立った
ことに感謝してくれてると思う。
親子関係は、生まれ育ってきた環境や社会的立場などにもよって複雑
な感情を抱くもので、本当に人それぞれによって違う。しかし子供が
大きくなり親に対する感謝の気持ちを、自分なりの表現で親孝行する
と思うが、それに対して親が喜びと幸せを、必ず感じるとは限らない。
親孝行は自分の満足感を満たすものではなく、親が感じるものであると
私は思う。