死後の存在をどう考えるか?
人生100年時代と言われているが確かに昔からみると、現在は
はるかに平均寿命は延びて、特に日本は80歳以上の人口は約1
200万人で全人口の1割を占めている。しかし、もしも死後の世
界が存在し、時間とか距離という観念が存在するとしたら100年
どころか永遠に続き、死後の世界のほうがはるかに長いと言える。
「死後の世界は無である」と否定する人もいれば、「死後の存在
を認めている人」と肯定する人がいるが、私から言わせれば、ど
ちらも根拠はなく自己完結しているに過ぎない。中には、臨死体
験したといって、その存在を確信したといわれる人もいますが、
残念ながらそれを立証することはできない。現世に於いて経験や
体験ほど根拠と証明のできる実体はない。
しかし、我々人間は、知らず知らずの内に死後の存在を認めてい
る。例えば「ご冥福(死後の幸福)をお祈り致します」と弔辞を
述べたり、大切な人が死んだ時に遺体をゴミ箱に捨てず、葬儀や
墓参りといった死者を供養する儀式を、なんの疑問もなく行って
いる。そう考えると、我々人間は死後の存在(あの世)を無意識
のうちに認めているということになる。
いずれにしても、必ず自ら知る時が誰にでもやってくるのだから。
今は「この世」で自分らしく生きるのに専念することが大切であ
ると私は思っている。