信頼のおける人間関係を築くための覚悟
「あなたを褒める者が一人いれば10人の敵がいると思いなさい。
しかし、あなたに敵がいなければあなたを褒める者は一人もいな
い」作家の筒井康隆氏の言葉である。「男は閾を跨げば7人の敵あ
り」と言うことわざもある。私自身現在の日常生活は一応現役を
引退したので競争社会での人間関係は殆どなく、敵とか味方を意
識して人と接してることはない。
しかし、私を知る人の中には、当然に好意を持っていない人もい
るだろうし、良好な人間関係を保っていると思ってる人もいるだ
ろう。それは私自身が作意的に創り出したものではなく、自分ら
しく生きてきた結果として必然的にできた人間関係であると思っ
ていた。
確かに、筒井氏の言われるように、八方美人的な人との付き合い
に徹すれば、敵はできないかもしれないが、褒める者(味方)も
一人もいないだろう。人は生きて行く過程での人間関係は大切だ
が、ある時には、「一人の人とお互いに信頼関係を築いて行こう
とした時、10人の敵ができるのを覚悟の上で貫く信念と勇気が必
要である」と云うのが私なりの理解である。