18歳以下に一律10万円の現金支給はバラマキか?
今回の選挙で公明党は新型コロナ支援策の目玉として「未来応援給
付」と題して18歳以下の子どもに1人一律10万円相当の支給を主張
した。論拠としては、「子どものいる世帯の経済的な負担が増加し
ていること」更に「未来の世代をしっかり育てることがこれからの
安定に繋がる」として18歳以下の子どもに対象を限定したことの意
義を強調している。
そして、富裕層も含めた一律支給には「バラマキ」という批判には、
「所得を分けていたら今度は所得をどういう基準でわけるかという
手間がかかりタイミングが遅れてしまう」更に「親の所得によって
子どもを分断するやり方はふさわしくない」と「バラマキ」には当
たらないと主張している。
しかし、子供がいなく、また18歳以上で困窮している人など救われ
ない人も多い。また、親の所得によって子供を分断すると言うが、
子供のいる世帯といない世帯での分断は考慮しなくていいのだろう
か。
今回の公明党案には一理あると思うが、現状を考えると支給が即、
消費にまわるとは考えにくい。少子化の中、給付から漏れる困窮者
も多く、まだまだ議論を詰める必要があると思う。もし、自民党が
丸呑みした場合、来年の参議院選挙では厳しい戦いを強いられるの
は間違いないだろう。