ジェンダー平等社会へ正しい理解の必要性
「男の子なら泣くな」「女の子らしくしなさい」こんな言葉を小さな
頃からよく耳にしてきたが、この言葉の背景には、社会に根付いた「
性別に対する考え方」がある。またジェンダーとは、社会的に作られ
た性別のことで「女性」「男性」という2つの性別だけではなくて、
女性にも男性にも分類されない、あるいはどちらにも分類できるなど
多様なセクシュアリティへの固定概念も含まれる。
ジェンダーに基づく差別は世界のどんな場所でも、なんらかの形で存
在し、特に途上国では女の子や女性は家事・育児などの家庭での役割
を期待され、教育を受けられなかったり、意思決定に参加できなかっ
たり、男性より低賃金であったりしている。また男の子・男性は 女の
子・女性に比べて社会的に優位な立場にあるが家族の大黒柱として収
入を得ることが当然という考えなどに苦しんでいることも事実である。
こうしたジェンダーの考えから離れ、すべての人が同じ地位や権利を
持ち、人生を自分自身で選ぶことができる社会が「ジェンダー平等」
である。文化的背景などによる地域特有の様々なジェンダーによる格
差や差別を見極め、ジェンダー平等に取り組むことで、誰もが人間と
して自分らしく生きられる社会の実現のためにも、人間はジェンダー
に対する正しい理解が必要であると思っている。