観光王国と言われる北海道だが
2020年度の都道府県「観光意欲度」ランキングは12年連続で北海道が1位に選ばれている。
近年で道外客が最も多かった2018年度の約920万人その殆どは当然に宿泊客である。
北海道は広大で各観光地を廻ろうとすると当然に何泊かしなければならない。
この人数を多いと思うか少ないと思うかは議論の余地があると思うが。
仮に、一人当たり10万円を道内で使うと、単純計算で920億円になる。
それに、道民の道内観光を合わせると優に1,000億円は超えるだろう。
しかし、道内の各観光地は格差はあるものの総じて好景気とは言えないようである。
現在の北海道の人口は約523万人で1995年のピーク時から25年間で47万人の減少である。
そして最も特徴的なのが札幌市の一極集中で全体の約4割弱を占めていることにある。
特に名高い観光地を有しない地域は、人口の流出が顕著で過疎化に歯止めがかからない。
道開発予算も補正を合わせるとピーク時の半額以下になっている。
つまり、人の住んでいない所に、道路も橋も必要ないという理屈である。
しかし、社会資本整備の不備なところの多いのも事実である。
長年、道開発予算という特別の予算建てに行政も産業界も、どっぷりと浸かってしまった。
自立の道をそれぞれ模索して頑張っているが、これまでの体質から抜け出ることは容易ではない。
生まれてから60年以上北海道で育った私である。
これからの北海道を支えていく世代に知恵を絞って魅力ある地域と人間を育てて欲しいと願っている。