師匠との出会いから20年が過ぎた
今から24年程前に旧建設省は「建設業にとってISO9000の認証取得は有効な手段である」と発した。
これには幾つかの思惑があり、そして2000年には取得を入札参加の必須条件とする試行が始まった。
それを受けて地方の中小建設業でも、挙って認証取得に取り組んだ。
そんな中、先日書いた親友からある人の講演に誘われ、その講師は私の思考を180度変えた人物である。
その人は、ITコンサルタントの桃知利男氏である。
当時、彼は建設業中心に事業者団体のIT化の指導に取組み、全国各地で活動していた。
我々企業も業務の効率化や情報の伝達道具という形で取り組む、所謂OA化に取り掛かっていた。
彼が目指す最終目標は明確で各企業の社員一人一人の情報発信スキルである。
その初段として、事業者団体(建設業協会)のIT化からスタートしていた。
2001年、我々の協会も彼の指導を受けてスタートすることになった。
そして我々は、いつの間にか彼を師匠と呼ぶようになっていた。
2008年、師匠と私は偶然にも、脳梗塞で倒れ、残念だが以降の活動が制限されるようになった。
しかし、私にとって師匠との出会いはその後の人生に大きな影響を与えてくれたと言っても過言でない。
こうして、毎日ブログを書くようになったのも師匠との出会いがあったからだと思っている。
今でも私の脳みそには桃知ミームが複製保存されていると実感している。
人生に於いて「縁」を大切にすることを実体験で学んだ桃知利男氏との出会いであった。