こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

[3年生のごめんね]

2017-11-13 19:15:39 | 生徒
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。よろしくお願いいたします。
「こくご食堂」本日調理する食材は、[三年生のごめんね]です。

去年実験教室で、2年生・3年生・5年生を教えていまいた。その3年生は、別名「ギャングエイジ」と呼ばれています。とりわけ、私の担当していた教室の3年生は元気な男子生徒がそろっていまいた。2年生までは男子女子の線引きも強くないのですが、3年生になると男子生徒は「男らしさ」がでてきます。反抗するのがカッコイイと思ってくるのです。そのため、小さな争いは絶えません。鉛筆を取った、ちょっと触ると「ぶった」ということになります。

そんなもめごとを収めるのは、先生の仕事です。お互いの事情をよく聞きます。そこは3年生。主観が強い。自分は悪くなくて、相手が悪いと主張します。これも大切なことです。お互いの話を聞くと、少し事情がわかります。そこに、一部始終を見ていた女子が登場します。気をつけないといけないのは、その情報通の女子はトラブル男子二名の片方に肩入れしている場合があるのです。普段から生徒たちのツナガリを観察しているとわかるので話しは80パーセント聞きます。私は話を聞くことに長く時間をかけます。話しをしているうちに、子供達はおちついてきます。3年生のいいところは、話を聞いてもらうとそれで気持ちが楽になるようです。そこで、
「この部分はA君が悪い。でもこの部分はB君が悪い。だから、どうしようか?」
すると
「ごめんなさいします。」
と言ってくれます。そして、納得いかないときでも
「ごめんね。」
と泣きながら、顔をひきつらせていいます。でも3年生のすごいところはこの後です。授業の最後には忘れているのです。そして、みんな笑顔です。帰るころには、トラブルの「ト」の字も忘れて元気に帰るのです。この小学3年生男子の怒りと怒りの収まりのすごさは、何回も遭遇しましたが、かわいらしく素敵だと思いました。私もマネしたものです。

大人の世界では、怒りは「アンガ―マネージメント」という研究をされています。その分野の方が講演会をして、研修もあります。私はそんな方々に、是非「3年生のごめんね」を体感していただきたいです。いつもこんなに簡単にトラブルが解決するわけではありません。それでも、トラブルが発生したら話を聞く、トラブルの最中の人も怒りを語ることが大切だと思います。

3年生の男子生徒達は、一年経過した3月には、とても大人になっていました。それをみている女子たちも、男子を注意する言葉が主観でなく客観的視点からに変化していました。女子は、女子の厳しい世界で揉まれているので大人になるのが男子より早いです。「喜怒哀楽」といいますが、感情の起伏はあって当たり前のものです。成長過程で、その感情との付き合いかたを人とのコミュニケーションで学んでいきます。子供達が、いろんなことを学んでいる過程を共有できることは、とても嬉しいことです。来年から創業する塾でも、お子さん達と一緒に私も成長していきたいです。


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