ライオンだっておしりふりふり

(昨日の続き)
 ライオンの檻は隣である。係りの人は金網に顔を近づけて、「クリスちゃん」と親しみを込めてメスライオンに呼びかけた。彼には猫並みに馴れているのか尋ねてみようと思ったが、聞きそびれてしまった。
 ライオンの動きが猫そっくりならば、ライオンの気を引くボールの動きも猫の場合と同じである。ボールを小刻みにもぞもぞ揺らすと、丸太の陰に身を伏せたクリスは、猫同様におしりをふりふり、ぱっとボールに跳びかかり、跳ね上がったボールには猫パンチ、否、ライオンパンチを繰り出した。
 メスのクリスが活発に遊ぶのとは裏腹に、オスライオンの「ナイル」は檻の壁に作り付けられた一番高い台の上に寝そべってただ見るばかり。台の上はナイルの定位置なのか、いつもそこに寝そべっている。
 ナイルが遊びをしないのは、野生のオスライオンは獲物の狩りに参加しないということと関係があるのでしょうかと聞いてみたら、遊びをするかしないかは個体によるのだそうだ。ただ係りの人は、ナイル以外のオスは知らないので、ほかのオスはわからないということだった。
 みゆちゃんみたいに遊ぶトラやライオンが面白いので息子にも見せようとしたが、面白がっているのは私ばかり、息子は園内にある小さな観覧車の方が気になるらしく、そちらを「か、か」と指差して、ちっとも見てくれないのだった。



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