ともに暮らせば顔も似る

 日曜日には動物園へ行った。
 シマウマを見に行くとちょうどおやつの時間で、箱の中に青草の束ねたものが並べてあった。そばについていた飼育係の人に勧められて青草を手に取ると、すぐにシマウマが柵の向こうから駆けてきて、差し出した手からあっという間に草の束をくわえ取った。
 シマウマの係の人は面長で愛想のいい男の人だったが、動物園の飼育係の人はみな、それぞれが担当している動物にどことなく雰囲気が似ている。カバの係りの人はおっとりした感じの人であるし、トラやライオンの担当の人には精悍な雰囲気が漂って、笑うと八重歯がちらりと見える。もともと似ているからその動物の係を選んだのか、担当しているうちに似通うようになったのか。
 ペットは飼い主に似ると言うが、飼い主がペットに似るのとどっちだろう。子供の頃、家にシェットランドシープドッグがいたが、その犬と父が似ていると散歩で出会う人がよく言った。また、近所にアフガンハウンドを飼っている家があって、そこのご主人も犬とそっくりである。
 私も愛猫みゆちゃんに似ることができるなら、これほどうれしいことはない。しかし残念ながら、いまだかつて似ているねと言われたことはない。



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