猫と新聞の関係

 みゆちゃんが、遊ぼう遊ぼうと、足元でにゃあにゃあ鳴いていたけれど、新聞を読んでいたので、「あとで」と思ってかまわないでいた。しばらくすると姿が見えなくなったので、あきらめてどこかへ行ってしまったのかと思ったら、突然新聞の向こう側からみゆちゃんの顔がにゅっとでて、新聞を覗き込んだ。その様子があまりにも面白かったので、新聞を置いて遊んであげようと思ったら、畳んだ新聞の隙間めがけて飛び込んで、二三歩、頭を新聞紙に突っ込んで押し進んだ。
 猫は新聞が好きなようである。まず、乗るのが好きだ。新聞を机の上に広げて読んでいたら、決まって上に乗ってくる。それもたいてい、ちょうど読んでいる記事の上に乗る。それから、新聞紙のあいだに駆け込んで、紙をかさかさといわせるのも好きらしい。おすわりが出来る頃になった人間の赤ちゃんが、新聞紙をくしゃくしゃしたりびりびりしたりするのが楽しいのと一緒かもしれない。新聞を山型に立てて、その下から猫じゃらしをちらちらさせると、目を真っ黒にして、新聞のトンネルの中に突っ込んでくる。遊ぶことは滅多にないデビンちゃんも、この遊びには乗ってきた。
 新聞ではないけれど、いつも宅配を頼んでいる生協のカタログを床に広げて、注文票に記入していたら、やっぱりみゆちゃんがやってきて、カタログの上に座る。それを真似して息子が注文票の上に寝そべる。そうやって、いつも二人に邪魔されている。
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