毎日、必死で稽古やら何やらやっていると、
本当にあっという間に、時間が過ぎていきます。
「え? あと〇日で初日? 」
スタジオの日々も後半に入ると、
毎日のように、こんな会話が交わされます。
いや、みんな、わかってるんですよ。
あと何日あるか、ぐらい。
でも、確認しなきゃいられない。
できれば間違いであってほしい、
くらいの心理状態になります。
髪を結うのだって、やっぱりまだ不安だし、
衣裳もまだ決まってないし、
決まったら、縫い物や直し物もどんどん出てくるし、
こんな衣裳ケースにぎっしり入った衣裳が、5箱。
それでも主宰のイメージに合うものは、なかなかありません。
大道具を作る時間は、また稽古ができないし、
素材のままの大道具が、ごっそり置かれています。
どうしよ~、芝居がヤバいよ~って。
いや実際、スタジオの間は、いろいろとありました。
あ、まぁ、いつものことなんですが、
でも、特に多かったような・・・。
名前の間違いだけでも、
「ちょび安」を「ちょろ松」とか、
・・・「おそ松くん」じゃないんだから。
「音江」を「歌江」とか、
・・・「かしまし娘」じゃないんだから。
「甚六」と「玄八」をミックスして「甚八」とか、
・・・どっちを呼びたいんだっ!
・・・ちなみに、「ちょろ松」は私です
そして、極めつけも、やっぱり私でした
今回の私の役は、
マトモな奴は寄り付かない、
品川宿の盗人旅籠の女将。
行儀も悪けりゃ、言葉も悪い、
実にしたたかな女です。
だから、かっこいいんですよ~
ワルなんて、私のキャラではまず振られないから嬉しくて、
いかに彼女の日常を匂わせるか、
・・・を、自分のテーマにしていました。
ま、結局は到達できずに終わった気がしますが
でも、とにかく、かっこいい!
口調も、できるだけドスをきかせて、
こんな台詞がありました。
「で、もしかして、鼬(イタチ)の清吉のことかい」
それが、なぜか・・・、
(つづく)
人気ブログランキング
ブログランキング参加中。
よろしければ、クリックを!