突然の髪形変更も落ち着いて、
ホッとしたところで、
このたらりと垂らした髪を見ながらの、
主宰の次なるひと言は、
「大きな数珠を、ネックレスのように首から掛けたいね」
おぉぉぉ、次は数珠か!
ということで、ただこれだけのために、
専門の道具屋さんまで行って、
借りてきてもらうことになりました。
(そこまでこだわらなくても。
おつかいに行ってくれる人に申し訳ない)
私自身の本音は、そんな気持ちでした。
もう、明日、本番だし・・・(-_-;)
もう、明日、本番だし・・・(-_-;)
もう、明日、本番だし・・・(-_-;)
ところが!!
これで一気に怪しさが倍増したんです!
写真がないので、チラッと写っているこれで。
何となくおわかりでしょうか?
この数珠と、この髪と、濃いメイクが相まって、
やっと、宿場女郎を抱える、
もぐりの盗人旅籠の女主人が現れました。
そうなんですよね~。
今回の役は、動物で言えば、
オオカミとかキツネのイメージ。
どこから見てもタヌキな私とは、
あまりに違います。
第一、私のどこに凄味があるというのか??
もちろん自分でも、
ドスのきいた声、動じない態度、シャープな視線などを、
懸命に作りました。
でも、ふと気がゆるむと、
いつもの「気のいいオバサン」が出てきちゃう。
もっとワルく、もっと下品に、もっと凄みを出して。
そんなとき、
この「お鹿」というキャラクターを作るために、
この「髪」と「数珠」というアイテムが必要だったんですね。
ギリギリまで変更を恐れず、
手間を惜しまず、
私の役を作って下さった主宰に、本当に感謝しています。
この辺の妥協を許すか許さないかで、
芝居は変わってしまうんです。
ホントに怖いと思います。
っていうか、その力を借りなければ、
なかなか作りきれなかった私の、
役者としての力の無さも、
大いに反省するところなのですが。
・・・って、なんだかマジメになっちゃった
次は、いよいよ本番スタート!
楽屋や舞台でのウラ話にいってみたいと思います。
(つづく)
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